こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
昨年、Vorkers(ヴォーカーズ)がリンクアンドモチベーションの関連会社になるということで話題になりましたが、5月23日にVorkersからOpenWork(オープンワーク)にサービス名が変更となりました。
新たなブランドコンセプトも公開されていましたね。
また、ONE CAREERのCEO北野唯我さんも戦略担当ディレクターという役職に就任されています。
OpenWork(旧Vorkers)をはじめとして、よく転職相談の際に口コミサイトのことは話題に上がります。やはり、他の人が働いてどのように感じているのかは気になりますよね。
私は様々な企業で働いている方の生の声を聞く機会が多くありますので、知っている限りでお話するようにしています。
実態がわかった上で転職できれば、ミスマッチも少なくなるのだろうな、と日々感じています。
今回の記事では、OpenWorkについてまずまとめた上で、各種口コミサイトの比較をしていきたいと思います。
OpenWork(旧Vorkers)とは?
Openwork(オープンワーク)は大手クチコミ情報サイト
OpenWorkを語る上で、前身のVorkersが何か説明しておく必要があると思います。
Vorkersは社員もしくは元社員から口コミを収集、公開するサービスで、約260万件ほどのクチコミが閲覧可能でした。
これはOpenWorkに変わっても、そのまま引き継がれています。
評価項目は、
- 待遇面の満足度
- 社員の士気
- 風通しの良さ
- 社員の相互尊重
- 20代の成長環境
- 人材の長期育成
- 法令順守意識
- 人事評価の適正感
の8つの項目があります。
転職を考えている人からすると、従業員の情報がこれだけの件数まとまっているというのは、非常にいい情報源になるのではないかと思います。
代表取締役 増井慎二郎さんのキャリア
代表取締役の増井慎二郎さんは、立命館大学を卒業後に、総合人材サービス会社のパソナに入社されています。
パソナでは、新規事業開発、営業企画に携わっていらっしゃったようです。
金融危機に時期でしたので、新卒社員が配属されるのは珍しい、再就職支援の事業を担当されていました。次に2000年にインターロジックス(現 電通デジタル)に転職されています。
CRMの企画設計が当時の担当業務だとお聞きしています。
その後、2002年に金融/コンサル領域に特化したエージェント、アンテロープキャリアコンサルティングを設立し、同社の取締役に就任されました。
こうして、「個人がキャリアを選択することを応援する、透明性の高いジョブマーケットを作りたい」という思いから、2007年に株式会社ヴォーカーズ設立、代表取締役に就任されました。
まさに増井さんの人材業界とIT業界で働いた経験が結集された会社・サービスと言えますね。
OpenWork(オープンワーク )の働きがいのある企業ランキング
また、毎年発表される「働きがいのある企業ランキング」は毎年注目を浴びていますね。
2019年のTOP5は
- グーグル合同会社
- 株式会社セールスフォース・ドットコム
- 三井不動産株式会社
- 株式会社ボストンコンサルティンググループ
- 株式会社リンクアンドモチベーション
上記の5社でした。
なお、2015年の5社は
- プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン株式会社(P&G)
- グーグル株式会社
- サントリーホールディングス
- 株式会社日本経営
- 日本ナショナルインスツルメンツ株式会社
となっていました。グーグルは安定して上位をキープしていますが、そのほかは入れ替わっていますね。
社名・サービス名が変更されても、これまでのところは継続されるようです。
VorkersからOpenWorkへの社名・サービス名変更
今回、社名・サービス名変更ということで、下記のようなメッセージが発信されています。
以下、抜粋です。
やりがい、給与、勤務時間、退職理由-。
ジョブマーケットにおいて
誰もが知りたい企業の労働環境を、
私たちは「社員の声」でオープンにします。
社員や元社員のクチコミと
評価スコアを蓄積・公開し、
透明性の高いジョブマーケットを実現。
個人と企業のより良いマッチングや、
深いエンゲージメントを支援します。
一人ひとりが企業に縛られることなく、
もっと自分らしく、もっと働きがいを
感じながら生きられる社会へ。
それが、オープンワークが
ひらく未来です。
働くのすべてを、オープンに。
方向性を大きく変えるという意図ではなく、増井さんの創業当初の想いと繋がりますが、「OpenWorkとしてどんな未来・世界観を目指すか」という方針を改めて明確 にしたと言えるメッセージだと思います。
確かに多くの会社の情報がまとまっていて便利なイメージはありましたが、Vorkersとして目指すべきものが何かはあまり知られていなかったかもしれないですね。
そのため、「OpenWork」という名前も、発せられたメッセージも、これまでVorkersが提供してきた価値や目指す未来を再定義していく狙いがありそうです。
私も、どんどん世の中の情報がクリアになって、楽しく働く人が増えればいいと思っておりますので、非常に共感しました。
OpenWork(オープンワーク)のサービス内容・閲覧・登録方法
個人向けにOpenWorkというプラットフォームを提供しているのは、これまでに紹介してきた通りです。
他社人材紹介サービス登録、クチコミの投稿、月額有料会員登録のいずれかの条件を満たすことで、でOpenWorkに掲載されている260万件ほどのクチコミ情報全てにアクセス可能になります。
企業向けにはOpenWorkリクルーティングというサービスを提供しています。
OpenWorkリクルーティングは、初期費用も月額も無料の成果報酬型の採用支援サービスで、OpenWorkに求人掲載ができ、約300万人のユーザーにスカウト配信を無料で行うことができるのが特徴です。
サービス紹介にも記載がありますが、求職者はもちろんのこと、転職潜在層にもアプローチができるのは、OpenWorkだからこそ提供できる価値となりそうです。
自社に集まったクチコミの分析も可能で、どんな職種の人がどんなクチコミを投稿しているのか、などの傾向を競合と比較することができます。
転職会議
リブセンスが運営する、転職口コミ情報サイトです。会員数は500万人を超えており、転職口コミ情報サイト最大手と言えるサービスだと思います。
非常に多くの企業の口コミが掲載されているので、このサイトとOpenWork両方見てどちらにも載っていないというケースは、従業員数が少ない、もしくは歴史の浅い企業を除けばあまりないと思います。
転職会議エージェントというエージェントサービスも併せて提供されているので、登録されている方は話を聞いてみても面白いかもしれません。
転職会議の登録・閲覧方法
会員登録後、48時間は企業の口コミが見放題になる仕組みになっています。
また、就業経験のある企業の口コミを投稿すると、最大で90日間、企業の口コミをすべて閲覧可能になります。
転職会議の評判ランキング
転職会議のTOP5は下記のようになっています。
1.日本マイクロソフト株式会社
2.任天堂株式会社
3.レバレジーズ株式会社
4.三菱商事株式会社
5.グーグル合同会社
転職会議のスコアリング・評価項目
スコアリング・評価項目は、
- 企業の成長性、将来性
- 企業の安定性
- 給与水準
- 仕事のやりがい
- 企業の理念と浸透性
- 入社難易度
- 福利厚生
- 教育・研修制度
となっています。
カイシャの評判
エン・ジャパンが提供する、転職者向けの口コミサイトです。
比較的新しいサービスですが、社員による口コミの数はすでに100万件以上集まっています。
検索結果の一覧ページで、回答者の平均年収や回答者の平均勤務時間が見られるため、それらを重要視する人にとっては、見やすいサイトだと思います。他社比較ができたりするのも、このサイトの特徴の一つですね。
電車広告でもよく目にする、エン転職を提供しているエン・ジャパンですので、ご存知の方も多いかと思いますが、エージェントサービスも提供しています。
カイシャの評判の登録・閲覧方法
カイシャの評判は会員登録不要で、すべての口コミを閲覧することができます。
カイシャの評判のランキング
カイシャの評判ではとくにランキングは設けておらず、
下記のようなピックアップされた注目企業が閲覧できるようになっています。
カイシャの評判のスコアリング・評価項目
六角形のシンプルな評判スコアがつけられています。
- 職場の人間関係
- 承認・賞賛する社風
- 仕事を通じた達成感
- 仕事を通じた成長感
- 責任・権限のある仕事
- 本業での社会貢献実感
の6つです。
細かく見ると、特徴的というか面白いと思った項目もありました。
年収の納得度
社内恋愛が盛んか
美男美女が多いか
年収の納得度は、よくある平均年収だけでは分からない、適正度が見れるので面白いと思いました。
社内恋愛と美男美女は気にする人がやっぱりいるんでしょうか。あまり転職相談を受けていても、上がってきたことがなかったので、潜在的なニーズがあるのか、少し気になりました。
新卒就職活動・中途転職活動での口コミとの向き合い方
転職を検討されている方のキャリア相談を受ける時も、学生の方とお話する時も、よく口コミの話が上がります。
噂話はみなさん好きかと思いますが、あまり偏った受け取り方をしないよう心がけた方がいい、というのが私の意見です。
フラットに検討できるのであれば問題ありませんが、こういった口コミを見る場合に、ネガティブな側面ばかり見てしまう人が少なくないように感じています。
もちろん、ネガティブな側面が多く、社員から支持されていない会社を選ぶのはできる限り避けた方がいいかと思いますが、それも最終的には相性です。
投稿されている方も、現役の活躍されている社員さんかというと、必ずしもそうではないケースも多いです。
誰が、どのように言っているか、が判別できない情報は透明性、実用性が高いとは言えません。
こうした転職口コミサイトや口コミ情報とどう向き合うべきかも、心得ているつもりですので、転職をご検討されている方はぜひ私までご相談ください。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。