アクセンチュアについては、よくコンサルティング業界で働いている人からも、そうでない人からもよく就職・転職先候補として上がってきます。
色々な意見があるようですが、それだけの意見が生まれるほど、勢いがあり、知名度の高い企業と言ってよいでしょう。新卒、中途採用ともに人気企業の一つです。
今回はそんなアクセンチュアへの転職について書いていきます。
アクセンチュア転職の要点
アクセンチュアの特徴
・幅広いサービスとソリューションを提供する世界有数の外資系コンサルティング企業
・「ストラテジー」「コンサルティング」「オペレーションズ」「デジタル」「テクノロジー」とIT領域にも大きく事業を拡大
・IT領域では、PM経験のある人材は大幅年収UPの可能性あり!ご相談ください
・労働環境は年々改善傾向に。ダイバーシティを重視し、幅広い人が働きやすい環境に
・コンサルティングの領域によって組織風土が大きく異なることもあるので、面接で要確認
数字で見るアクセンチュア
・アクセンチュアが顧客を持つ国家数⇒120カ国以上
・取引のある業界⇒40以上
・取引規模上位100社中98社とは10年以上関係継続中
・FORTUNE誌「世界で最も称賛される企業」に16年連続選出
・取得済および出願中の特許は44カ国で6000にのぼる
アクセンチュアの会社概要
名称 |
アクセンチュア株式会社(Accenture Japan Ltd) |
創業 |
1962年 ※事務所開設 |
設立 |
1995年12月 ※1989年にアンダーセン・コンサルティング東京事務所として創業。2001年に現商号へ商号変更。 |
資本金 |
3億5千万円 |
従業員数 |
11,000人以上(2018年12月1日時点) |
住所(東京オフィス) |
〒107-8672 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR(受付: 8F) |
役員 |
代表取締役社長 :江川 昌史 代表取締役副社長 :関戸 亮司 取締役 常務執行役員:五十嵐 慎二 取締役 :Thierry Lintermans 監査役:Julie Hickey 常務執行役員:中野 将志、中藪 竜也、原口 貴彰、牧岡 宏 執行役員:伊佐治 光男、市川 博久、後藤 浩、高久 真理子、 武井 章敏、竹田 絵美、立花 良範、土居 高廣、戸野本 時直、堀江 章子、Jean-Michel Ferrer 相談役 :程 近智 |
Innovation Executive Board |
議長:サントリーホールディングス株式会社 代表取締役社長 新浪 剛史 メンバー(氏名五十音順) |
事業内容 |
経営コンサルティング |
アクセンチュアの採用情報
アクセンチュアで採用中の職種
▼コンサルタント職
ビジネス・テクノロジー コンサルタント
デジタルコンサルタント
戦略コンサルタント
▼エンジニア職
ソリューション・エンジニア
アクセンチュアの面接内容
面接では、どの企業でも行われるような志望動機等を聞く面接と、コンサルティング企業特有のケーススタディがあります。
■面接での質問例
1.なぜアクセンチュアなのか?
2.なぜコンサルティングファームなのか?
3.日本国内に○○はいくつあるか?
1.2はどの企業でもそうですが、アクセンチュアでも例に漏れず、質問されている内容のようです。
また、これはただ単に内容を聞くだけでなく、論理構成能力なども併せて試されています。基本的な質問のため、事前準備をすることで対策は可能なので、あらかじめ考えをまとめておきましょう。
アクセンチュアの面接難易度
コンサル会社の面接の難易度を測るものとして、やはりフェルミ推定やケーススタディがあると思います。
アクセンチュアの場合は部門にもよりますが、平準的な問いが出され、回答に求められるものは正確性よりも、仮説をもって話す力が問われている場合が多いです。
3の「日本国内に○○はいくつあるか?」では、例えば日本にある公衆電話の数やネクタイの本数など、身の回りにあるがあまり意識しないものについて、フェルミ推定をさせる場合が多いです。こちらは仮説構築能力・論理構成能力を見るための質問ですね。元々、明確な答えがない問いである場合も多いので、一桁も二桁も異なる数値だとさすがにまずいですが、数値の正否を問うものではありません。
ケーススタディも同様ですね。正否ではなく、論理的に仮説を立てて話す力が問われています。基本的には知らない情報である前提で問われているので、正確な答えを出すことが求められているわけではありません。尤もらしい(もっともらしい)答えが求められていると言っていいと思います。
フェルミ推定・ケーススタディについては、本で一通り練習しておきましょう。
平均年収
年収事例:430万〜2000万円
コンサルティング職として新卒入社すると、430万円がベース年棒として支給されるそうです。基本的にコンサルティング部門の給与高く、エンジニア部門の給与は必ずしも高くないと言われてきました。しかし、近年のデジタルシフトを受けて、現在はエンジニアを積極採用しており、給与も右肩上がりになっています。
※口コミ等による参考値となっています。
アクセンチュアは激務?
労働環境は業界平均よりも整っている
残業時間(月間):47.9h
有給休暇消化率:63.9%(業界平均54.0%)
コンサルティング業界の平均残業時間は51.9時間とされていますからは、平均よりはやや短めの残業時間と言えます。アクセンチュアはコンサルティング業界の中でも、積極的に働き方改革に取り組んでいますので、年々改善されています。
有給休暇消化率も業界平均よりも高く、外資系企業特有のバケーションもしっかり取れるようになっています。
グローバルウェイさんの調査で、コンサル業界で残業が少ない会社ランキングでも3位に選ばれていました。
アクセンチュアの女性活躍推進活動
近年、女性活躍の推進活動も積極的に行われています。アクセンチュアでは”インクルージョン&ダイバーシティ”を経営戦略の一つとして位置付けていて、多様なバックグラウンドを持つ社員の協働を積極的に進めています。この協働の動きによって、より様々なニーズに応えられるという考えた方をしているようです。
【2018年時点での活動実績】※対2007年比
・女性社員数 7倍
・女性管理職数 7倍
・子どもがいる女性 12倍
・女性のマネージング・ディレクター数 23倍
【グローバルの状況】
・全社員のうち女性の割合 40%
・新入社員のうち女性の割合 44%
・経営幹部のうち女性の割合 18%
多様な勤務制度
○短日短時間制度
週20時間もしくは週3日以上の範囲内において、勤務時間を選択することができる勤務制度です(週3回で1日7時間勤務など)。育児や介護、ボランティア活動への参加などが適応理由として認められています。また、こちらの勤務制度を利用している社員も、フルタイムの正社員と同様に福利厚生を享受できる。
○在宅勤務制度
業務内容に合わせて利用が可能。午後外出の場合に午前中は在宅勤務するなど、活用方法は様々。2016年より全正社員に展開された本制度は、利用者も多く、Skypeなどを活用し会議にもリモートで参加している
アクセンチュアに関する口コミまとめ
事業概況
コンサルティングファームではあるが、システム・デジタル関連に重きを置いている会社であることは強く認識しておくべきという声が見られました。中には、コンサルティングというよりも、SIerと考えてもらったほうがギャップが少ないと思う、というような声も見られました。
語学力はなくてもやっていけそうだが、グローバルとの結びつきが非常に強いため、できた方が可能性は高まるそうです。国境をまたいで活躍したい!という方は仕事を通してビジネス言語にも慣れていく必要があるでしょう。
働きやすさ
ダイバーシティを非常に重要視していて、外国人、女性、LGBTの採用を積極的に行っているという実感がある社員の方は多いようです。
特に、女性の雇用促進や産休・育休取得促進については、全社をあげて取り組んでいて、社員にも理解が浸透しているとも言える状況とのことです。産休後の女性社員が復職するケースも増えており、男性についても時短勤務や育休を活用しながら働いている社員が多くいらっしゃいます。
私の大学のゼミOBの方で、実際に育休をフルに使っていてご活躍されている方を知っているので、これらのクチコミに大きなズレはなさそうです。ただ、どんな管理職の下につくかにもよるともおっしゃっていたので、これは選考過程もしくは応募前によく見極める必要がありそうですね。
組織風土
言いたいことが言える雰囲気があり、手をあげればいろいろなことにチャレンジできる環境があるという声が多数見られました。社内研修も豊富で、最先端の技術に触れることができるのも若手の成長環境として認められているようです。
一方で、早い段階から矢面に立って仕事ができる場合と、そうでなくデリバリーをみっちりやってからフロントになるなど、部署によって育成環境は異なるので、この辺りも面接の段階で確認しておくとよいかと思います。
アクセンチュア転職を考えるにあたって最後に
以上、アクセンチュアについて書きました。途中触れた通り、アクセンチュアで働いている知り合いの方から、働き方改革がすごいスピードで進行していて、まさに活用しながら昇進もできているという話を聞いています。外資系コンサルティング業界という響きだけで、少し尻込んでしまうという方もいるかもしれませんが、自分が考える以上に適性がある場合もあります。興味を持った方はキャリアアップ・年収アップのチャンスがありますので、ぜひご相談いただけたらと思います。
最近ではみらいワークスの岡本 祥治さんが、アクセンチュア出身で見事上場されていますね。OBOGの方も活躍している方がとても多いです。最近のアクセンチュアと昔のアクセンチュアでは採用している人の感じが変わってきているというもの成長の証だと思います。成長し続ける企業はDNAは変わりませんが、ステージごとに必要なタイプが少しずつ変化してきますよね。