こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
Ubieは、医療業界の抱える問題に対して、テクノロジーによる解決を提案する企業です。症状から病気を推測するアプリ「Dr. Ubie」と、問診表のデジタル化により医師の業務効率化を促す「AI問診Ubie」を提供しています。
BtoB、BtoCそれぞれに向けたサービスによって、患者側、医師側双方からの、適切な治療へのアクセス効率化に貢献しています。今回は、AIによって医療の質向上を目指す、Ubieへの転職情報について調べました。
目次
Ubie転職の要点
Ubieの特徴
- 2020年6月、20億円の資金調達を実施
- 症状から病気と治療の情報を提供するBtoCアプリ「Dr. Ubie」を開発、提供
- 問診表を電子化し、AIによって医師の事務作業時間を短縮する「AI診療Ubie」を開発、提供
- 「AI受信相談ユビー新型コロナウイルス版」を無償提供、市民の適切な受診行動をサポート
- 「AI診療Ubie」の拡張機能として「COVID-19トリアージシステム」を実装、院内感染防止対策として一部医療機関に試験導入
Ubieの会社概要
社名 | Ubie株式会社 |
所在地 | 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-5-3 福島ビル6階 |
設立年月日 | 2017年5月 |
資本金 | 28憶円(資本準備金含む) |
株式公開市場 | 非上場 |
従業員数 | 51名 |
代表者 | 阿部 吉倫(医師)、久保 恒太(エンジニア) |
関連団体 | 一般社団法人 日本医療受診支援研究機構 |
事業内容 | 病気推測アプリ「Dr.Ubie」、AI医療サービス「AI問診Ubie」の開発、提供 |
Ubieの商品・サービス
「Dr.Ubie」は、Ubieの代名詞でもある、症状から病気を予測するアプリです。
体調の悪さを感じたときの不安は、誰しもが経験することだと思います。「Dr.Ubie」は、病院に行ったほうがよいか、行くとしたら何科を受診すべきかなど、症状から考えられる病名と、必要な情報を提供してくれます。症状の自覚から、適切な医療行為を受けるまでにかかる時間を、短縮するためのアプリです。
医師向けには「AI問診Ubie」というサービスを提供しています。
「AI問診Ubie」は、患者がタブレットに記入した問診票から、病名や情報などを予測することで、医師がカルテを作成する時間を一人あたり平均5分、短縮することができます。コロナ禍への対策として、拡張機能である「COVID-19トリアージシステム」をリリースし、医療機関への提供を開始しています。
Ubieの代表 阿部 吉倫さん、久保 恒太さんの経歴
Ubieは、医師の阿部 吉倫さんと、エンジニアの久保 恒太さんが共同創業された企業です。
阿部さんは東京大学医学部医学科卒、久保さんは東京大学大学院工学系研究科をご卒業されていらっしゃいます。
また、お二人は高校の同級生だそうです。
大学院時代の久保さんが、「症状から病気を推察するシミュレーション」の研究をはじめたことが、Ubie創業のきっかけです。久保さんは、医学部5年生だった阿部さんの協力を仰ぎ、アルゴリズムの開発をスタートします。
カルテ情報から相関をとる試みは、大手企業による失敗事例がすでにあったため、開発は研究論文や書籍からのデータを使う方針ですすめらました。4年間、5万件の論文を一つ一つ読み有用な情報を探し出す、地道な努力と試行錯誤の結果、「Dr.Ubie」のプロトタイプの開発に成功します。
ヘルスケアの市場規模と、グローバル展開の可能性からお二人は起業を決意、2017年にUbieを共同創業されました。
Ubieの採用・求人情報
Ubieの職種・求人
2020年5月現在、公式HPにて合計21職種を募集しています。
- ソフトウェアエンジニア
- シニアデータエンジニア
- シニア機械学習エンジニア
- ソフトウェアエンジニア(Site Reliability)
- QAエンジニア (Quality Assurance)
- ソフトウェアエンジニア (プロダクトセキュリティ)
- カスタマーサクセス(病院事業)
- 事業開発担当
- 事業開発(海外)
- 事業開発(製薬/保険領域)
- 一般ユーザー(患者)向けサービス事業開発
- ユーザーサポートリーダー
- 一般ユーザー(患者)向けサービスGrowth Hacker/マーケティング
- プロダクトデザイナー(医療機関向け)
- プロダクトデザイナー(一般患者向け)
- プロダクトオーナー (一般患者向け国内サービス)
- プロダクトオーナー (海外)
- 医師 (医学データ作成・問診アルゴリズム開発など)
- セキュリティ・コンプライアンス担当
- コーポレートエンジニア (セキュリティ)
- 経理
Ubieの働く環境
平均年収・平均年齢
平均年収については、未上場企業のため公開されていませんが、Wantedlyの情報によると、「最低年収600万円」です。社員の平均年齢は30.0歳と、若く優秀な人材が在籍しています。
労働環境
「ベンチャー界隈でホワイト企業ナンバー1」を目指しており、働きやすい組織づくりが徹底されています。
例をいくつかご紹介します。
- 週1日勤務からOK
- 週4日のリモートワークOK
- 完全フレックス制(コアタイム無し)
- 本・デバイス・ツールは全て会社負担
- 服装自由
- 副業OK
- 昼寝OK
Ubieに関する口コミまとめ
2020年5月時点では、Ubieの口コミ評価については確認できませんでした。
公式HPや現役社員の方のインタビューから、情報をいくつか紹介します。
やりがいと成長
長澤さんという、代表の一人である久保さんに誘われて転職した、6人目のUbie社員のインタビューからです。
元々エンジニアとして医療に携わっており、人々の健康や命を守ることに意義を感じて入社を決意したそうです。医療格差をITで埋めることをやりがいに活躍されています。
他にも、医療もAIも未経験での入社から、現在は広報、マーケティング、セールス、人事と幅広く活躍されている重藤さんは「高い能力を持った同僚に囲まれ、比較することで自身の強みと成長を感じてられている」そうです。
人間関係
最大の特徴は「役職がないフラットな組織」を目指していることです。個々がそれぞれ成長することで、組織のパフォーマンスを最大限に高めることが期待されます。
社員が自分らしく、ノンストレスで働ける環境のため、人間関係は非常に良好です。
働く環境・待遇
完全フレックス制を採用しています。残業も少なく、19時にはほとんどの社員の方が退社する反面、午後出社や夜間勤務の方もいらっしゃいます。個々のライフスタイルが尊重される労働環境です。限られた時間の中で、量より質が求められています。
Ubie転職を考えるにあたって最後に
今日ご紹介したUbieは、医療分野への貢献、という社会的意義と、ホワイトな労働環境の両立を実現しているユニークな企業です。
インド版「Dr.Ubie」の提供など、早い段階で海外展開を行っており、日本のみならず、世界を目指すヘルスケアカンパニーとして、今後更なる成長と発展が期待されています。量より質の文化にコミットできるエンジニア、ビジネスマンの方は、Ubieの転職を検討されてみてはいかがでしょうか。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。