こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
メルカリと言えば、今や誰もが知っているフリマアプリですね。実際に使っている方も多いのではないでしょうか。
最近では、完全子会社であるメルペイによるスマホ決済サービス「メルペイ」の開始やサッカーJリーグチームの鹿島アントラーズの買収、さらにNTTドコモとの業務提供を発表するなど、様々な分野で注目を集めています。
また2020年に初めて行われた事業戦略発表会では、今後の施策としてワンストップで出品が可能なリアル店舗「メルカリステーション」を展開することや、無人で発送可能な投函ボックス「メルカリポスト」を2023年までに全国5,000カ所を目標に設置することなどが発表されました。私たちにとってますます身近で便利なサービスになっていくことでしょう。
今回の記事では、メルカリの求人にご関心をお持ちの方向けに、会社やサービスの特徴、転職する際の留意点などをお伝えします。
目次
メルカリ転職の要点
メルカリの特徴
メルカリには、次の特徴があります。
- ・「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」をミッションを掲げ、個人が簡単にモノの売り買いが楽しめるフリマアプリ「メルカリ」を展開
- ・2013年に創業し、2018年には東証マザーズに上場
- ・東京、仙台、福岡とアメリカ3拠点にオフィスを構える
- ・近年注目を集めている目標管理方法「OKR(Objectives and Key Results)」を導入し、個人が成長できる環境を作っている
- ・12時~16時をコアタイムとするフレックスタイム制を導入
メルカリの会社概要
社名 | 株式会社メルカリ |
所在地 | 〒106-6118 東京都港区六本木6-10-1六本木ヒルズ森タワー |
設立年月日 | 2013年2月1日 |
資本金 | 40,110 百万円(2019年6月30日現在) |
代表者 | 代表取締役CEO (社長) 山田 進太郎 |
役員 |
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主要グループ会社 | 株式会社メルペイ Mercari, Inc. 株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー |
事業内容 |
フリマアプリ「メルカリ」の企画・開発・運用 |
メルカリの株価、時価総額、株主情報
メルカリの商品・サービス
メルカリは、個人間でモノの売買が簡単にできるフリマアプリ「メルカリ」を展開しています。2013年にサービスをスタートし、2017年には世界累計1億ダウンロード、2020年1月には累計出品数が15億品を突破。さらに2020年4月時点での月間利用者数は1,657万人に上り、まさに日本最大級のフリマアプリへと成長しています。
メルカリはスマホで簡単に商品を出品できることや商品を匿名で発送できることなどが大きな特徴です。最近では商品のバーコードを読み込むだけで商品情報が入力され、あとは価格を設定すれば出品できるという機能もリリースされています。オークション形式と違って価格が吊り上がっていくことがないのも購入しやすいポイントです。
また子会社が運営するスマホ決済サービス「メルペイ」は、2019年2月のスタートからすでに利用者数は600万人を超え、加盟店数は170万カ所に上ります。メルペイはメルカリのアプリをインストールするだけで利用でき、メルカリの売上金をそのまま使えることなどの特徴があります。
メルカリ代表取締役社長の山田 進太郎さんの経歴
山田さんは、愛知県の出身でいらっしゃいます。
大学在学中に楽天でインターンに参加し、「楽天オークション」の立ち上げなどに携わっていたそうです。楽天から内定をもらいますが、起業の道を選び大学卒業後の2001年にウノウ株式会社を設立。そこで開始した映画サイト「映画生活」はのちにぴあ株式会社が売却しています。
2009年からはソーシャルゲーム業界にも参入し、mixiやモバゲータウン、GREE上で街を育てる「まちつく!」や、バンドを組んでスターを目指す「バンドやろうよ!」などのヒット作を生み出してきました。そして2010年にはアメリカの大手ソーシャルゲーム会社であるZyngaに数十億円で会社を売却。
当初は山田さんもZyngaの日本法人で幹部に就任しますが、2012年には退職します。その後の世界一周旅行の中で、「限りある資源を循環させ、より豊かな社会をつくりたい」というという問題意識を得たことが、メルカリを生むきっかけとなったそうです。そして2013年に株式会社コウゾウを設立し、満を持してメルカリをリリース。同年には会社名もメルカリに変更しています。
メルカリ取締役会長の小泉文明さんの経歴
小泉さんは1980年山梨県の生まれでいらっしゃいます。早稲田大学商学部に進学され、新卒では大和証券SMBCに入社されます。当時、ミクシィやDeNAなど、ネット企業のIPOを担当されました。
そして、2006年ミクシィに入社、2012年まで取締役執行役員CFOとしてコーポレート部門全体を統轄されました。
退任後は複数のスタートアップを支援したのちに、2013年12月株式会社メルカリに参画されます。そして、2014年3月取締役、2017年4月取締役社長兼COO、2019年9月取締役President (会長)にそれぞれ就任されます。また、2019年8月からは株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シーの代表取締役社長を兼任されています。
証券会社からベンチャー・スタートアップのCFOに就任されるケースは増えていますね。その中でも、小泉さんは社長やCOOなどの役職にも就任されており、証券会社からのスタートアップ転職のロールモデルとなる方の一人だと感じています。
メルカリの採用・求人情報
メルカリの職種・求人
メルカリではエンジニアを中心に募集がされています。
- ・エンジニアリングマネージャー
- ・エンジニアリングマネージャー (SiteReliability)
- ・ソフトウェアエンジニア
- ・プロダクトセキュリティ (メルペイ)
- ・Corporate Planning Specialist
- ・IT BPRマネージャー
- ・テクニカルサポートスペシャリスト(IT Service)
- ・プロダクトマネージャー(コーポレートプロダクツ)
メルカリの働く環境
平均年収・平均年齢
第7期有価証券報告書によると、メルカリの平均年収は712万円、平均年齢は31.9歳となっています。ベンチャー企業ですが、平均年収はかなり高い水準と言えるのではないでしょうか。平均年齢も低く、若い方が活躍している会社です。
労働環境
オープンワークによると、メルカリの月間の平均残業時間は22.8時間程度とされています。12時から16時をコアタイムとするフレックスタイム制が導入されており、また残業時間が月に20時間と決められているそうなので残業時間は同行と比べても少ないようです。
福利厚生もかなり充実しています。ケガや病気で休まなければならない場合は有給休暇と別に10日間の特別休暇が付与されるSick Leave(シックリーブ)制度や、夏季や冬季などに関係なく自由なタイミングで年に3日間の休暇が取得できるリラックス休暇制度。さらに、職種ごとに最適なデバイスが貸与されたり、社内に設置されている自動販売機はすべて無料となっていたりします。
2016年2月から導入されている「merci box(メルシー・ボックス)」と呼ばれる人事制度では、産休・育休・介護休業の支援として復職の際に一時金が支給され、育児・看護休暇の取得も可能なことから、役員や男性の育休率も高いそうです。不妊治療費の補助や認可外保育園の補助制度もあるので、女性にとっては非常に働きたやすい環境と言えるでしょう。
メルカリに関する口コミまとめ
口コミサイトオープンワークや転職会議に寄せられている口コミをまとめてご紹介します。
やりがいと成長
現場に裁量があり仕事を任せてもらえる、手をあげたらいろんなことに挑戦できる、役職に関わらず発言できる、など上からの指示ではなく動けるのでやりがいを持って働けるという肯定的な意見が多く見られました。もちろん成果は求められるので、実力を発揮してバリバリ働きたいという人に向いているようです。また優秀で成長意欲の高いメンバーが多いので一緒に働く中で自分も成長できるという意見も非常に多かったです。
業界においてのリーディングカンパニーであり、さらに日本からグローバル企業を目指して成長しているベンチャー企業。社会的に影響力のあるサービスに携われる機会が得られるという点にやりがいを感じるという声も見られました。
待遇
年棒制で四半期の評価によって年に2回基本給の見直しがされる仕組みのようです。年収に関しては、一般的な水準よりも高いという意見が多く、中には外資系と思うほどの水準と感じている方もいらっしゃいました。
また珍しいのは、2018年から導入しているインセンティブ制度「RSU」です。これは社員に株式をもらう権利が付与されたあと、一定の勤務期間を経ることでその権利が確定され、自らの株式になるという制度だそうです。インセンティブの50%はキャッシュ、50%は株式で付与されています。
評価に関しては、GoogleやFacebookが導入していることでも知られるOKR(Objectives Key Results)という目標管理手法を導入しています。四半期ごとに目標が設定され1on1でフィードバックされるもので、評価に対して納得感があるという声が見られました。数値の達成具合だけでなく、社内外の影響力や普段の行動などの定性的な評価もあるようです。
人間関係
オープンで風通しが良く、自由な議論ができる環境だという意見が多く好印象を受けました。意見が通りやすいだけでなく、情報は常にオープンにする文化でもあるので、社内情報の共有度がかなり高いという点を特徴として挙げている方も非常に多いです。経営陣もそれを意識して、頻繁に経営状況についても共有もあるのだとか。
そして最も印象的だったのが、3つのバリュー(Go Bold、All for One、Be a Pro)が浸透していて、社員全員がそれに則って仕事をしているという声の多さです。様々な制度の根幹にもこの考えがあるので一貫性があって社員が気持ちよく働ける環境になっているそうです。また責任感が強い人が多いので働きやすいという声もありました。
メルカリ転職を考えるにあたって最後に
メルカリへの転職を検討中の方へ、求人情報や転職する上での留意点などをご紹介しました。
メルカリと言えば、サービスについてもさることながら、様々な社内制度や文化についてもメディアで取り上げられることが多い企業です。それだけ社員を大切にし、社員が働きやすい環境つくりに力を入れているのでしょう。世界に通用するグローバルテック企業を目指すメルカリで新たな挑戦をしてみたいという方は、ぜひ転職を検討してみてはいかがでしょうか。
メルカリはもちろん、成長業界への転職を支援した実績は数多くありますので、ご興味を持った方はお気軽にご相談下さい。企業選びから面接対策、キャリアの全体設計まで、幅広くキャリア相談を承っています。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。