年収はすなわち、あなたの「市場価値」。年収アップ=市場価値の向上ということになるわけですが、では、その市場価値を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。

真っ先に思い浮かんでしまうのが資格の取得ですね。

転職雑誌を筆頭に、市場価値を高めるための各資格およびMBA取得について、さまざまな記事が躍っていますが、実際のところ「セカンド就職」において、そのような資格はどれくらい有利に働くのでしょうか。

「どんな資格を取ればいいのですか?」

「○○の資格を持っているのですが、転職先はどの業界が有利ですか?」

よくある質問ケースです。実は、転職において有効に働くのは、弁護士、公認会計士、税理士などの資格のみ。それ以外の資格は、あくまでも自分に経験があるかどうかが前提となっていますので、明言してしまえば持っていても役には立ちません。少なくとも、「セカンド就職」において役に立つケースは、きわめてまれといえるでしょう。

「中小企業診断士資格やMBAを持っているので、経営コンサルタントになりたいんです」

――そう簡単にはいきません。それなら、せめて経営企画、事業企画に携わるセクションに異動したい、転職したいと望
んだとしても、これまたなかなか難しいのが実情です。経営者、人事サイドとしては、やはり実務に経験のある人材を求めているからです。

特にMBAに関しては、いろいろな噂が飛び交っていますが、この資格もみなさんが思っているほどの効力はないのです。間違っても、水戸黄門の「この印籠が目に入らぬか……」的勘違いはなさらぬよう。こちらもやはり実務経験がなければ、役に立ちません。とはいえ、アメリカでトップ一〇に入る大学のMBAを取っていれば、確かに箔は付きます。

ちなみにトップ3のハーバード大学、スタンフオード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)のMBAを持ち、TOEIC九〇〇点以上というのならば、実務経験がなくとも少しは「印籠」効果があるかもしれません。でも実際のところ、そういった人材が特に望まれているというわけではないのです。管理職側の人間は、そういう人材は頭でっかちで扱いにくいのでは……と懸念するとともに、自分より優秀な人材が部下として入ってくるのは、正直いって、心情的にあまり面白くないわけです。


もちろん、ニーズがまったくないわけではありません。事業企画や経営企画など、成長企業はバックオフィスの人材が足りていないので、そういった会社に潜在的ニーズが埋もれている可能性もあります。

しかし成長企業は、従業員規模20〜100名程度。有名企業ではなく、個人向けに情報を発信していない会社も多いので、仮にニーズがあったとしても、みなさんが情報を見つけ出すことは至難の業。結局、知り合いの紹介で人材を補充してしまうケースが多いようです。

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