ストックオプションと持ち株制度を見込んだ年収アップ法を、私の実体験をもとにご紹介したいと思います。

ストックオプションとは、成長過程にある企業が、取締役・従業員に対して無償で発行する「新株予約権」のこと。つまり、将来、企業の発行する株式を、あらかじめ定めた安い価格で買い取ることができる権利のことです。株価があがった時点で時価売却すれば、その差額から利益を生むことができます。

私自身、成長企業のインテリジエンスに株式公開前に入社をしました。会社の規模は、百数十名程度であったと記憶しています。当時はまだ株に対する知識も持ち合わせていませんでしたから、特にその制度を狙って入社したわけではありませんでした。しかし、結果としては、前職企業の持ち株制度とストックオプション制度によって、思いもよらぬリターンを得ることになりました。

入社一年目から二年目にかけて、会社は日々、激動していました。思考特性、行動特性に優れた若手の社員がひしめき合う、刺激と活気に満ちた環境だったと思います。毎月、毎月、たくさんの人が入社してきたので、一年も経たないうちに、私は結構な先輩になっていました。

入社二年目に会社は株式公開を果たし、私の記憶では、はじめに投資していた100万円程度の投資が、3000万円弱ぐらいにふくれあがっていたと記憶しています。もちろん、入社時には、想像だにしなかった大金です。

今思えば少し残念な思いもしますが、当時は会社を辞めるつもりはなかったですし、まだまだ成長する会社だと思って、その時点で私は株を売りませんでした。その後、投資した金額の半分近くまで値下がりをしたこともありましたが、私は株のために働いていたわけではなかったので、それほど悔しい思いをしたということはありません。

その後三年間で、株価は戻り、結果として起業のための軍資金となりました。

起業直前の私の年収とストックオプション(持ち株とは別)は1500万円程度になり、20代のサラリーマンの収入としては、十分な金額に達するまでになったのです。 

私のようなケースは、決してめずらしいことではありません。前述のように、最近では、株式公開前のベンチャー企業に入社し、ストックオプションや持ち株制度によって、数百万〜数千万円のリターンを得ている、20代〜30代の若手ビジネスマンは本当に数多く実在します。何度もいうように、決して経営者や役員クラスではない、普通のビジネスマンのみなさんです。

雑誌などで取り上げられているとはいえ、ストックオプション制度については、まだまだ多くのビジネスマンが実情を把握していないように見受けられますが、それは、身近にそういった知人や友人がいないので、あまリリアリテイを感じることができないからでしょう。

これらの制度はすべての企業に導入されているわけではないので、事前に転職を希望する企業の人事部に問い合わせ情報を得ておく必要はあると思いますが、身をもってこのストックオプション制度の恩恵を受けた一人として、もっと多くの会社がこの制度を積極的に導入すべきではないかと考えています。

制度の導入は、従業員にリターンをもたらすという利益の面だけでなく、社員のモチベーションや忠誠心を向上させるための大きな原動力になると思うからです。自分が働き、そして投資した会社が成長すれば、実質的なリターンが見込める。有効な年収アップ法のひとつだと思います。

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