成人してから20年、あるいは30年、キャリアアップだけではなく、家庭を築き、紆余曲折を経ながら人生を歩んできたミドル世代にとって、「セカンドキャリア」は、ある意味、人生をリセットするセカンドステージともいえます。さらにキャリアアップを図りたいという人もいれば、プライベートな時間を大切にしたワークライフバランス型にシフトするなど、心機一転のステージを、地方からスタートすることも選択肢のひとつに入れてよいのではないかと思います。

私は、地方出身者ですので、地方で働くことに対してネガティブな思いはありませんが、東京出身の人には、少し抵抗があるかもしれないですね。しかし、逆転の発想で、地方には思わぬビジネスチャンスがあると考えられないでしょうか。確かに、地方への「セカンドキャリア」はキャリアダウンのようにとらえられるかもしれません。でも、ここで少し考えてみてください。東京でビジネスマンとして突出するのは、並大抵ではありませんが、地方でなら、今現在持っているスキルが、想像以上に活かされる可能性があるということを。

地方に転職した場合、基本的に収入は2〜3割ダウンしますが、東京と物価が違うので生活レベルにそれほどの差は生じません。場合によっては、東京で暮らしていたときより、生活レベルをあげることもできます。さらに、実働時間の短縮も図れ、プライベートな時間にも余裕ができるのです。ビジネスチャンスを見つけることもできるかもしれません。

先日、地元の仙台に帰省した折、繁華街にあるインターネットカフェを利用したのですが、たいへんな人気でした。ほぼ満席です。東京では、すっかりおなじみになっているスタイルのお洒落なカフェです。まだまだ仙台市内では、展開の余地がありそうなビジネスだなあと、ふと考えたものです。こちらは土地代も人件費も安いでしょうし、それほどの元手をかけなくても、ビジネスチャンスはありそうですよね。

ソフトバンク社の孫さんは、アメリカのシリコンバレーで流行していたITビジネスを日本に持ち込んで成功したわけですが、国内でも、東京←地方という発想で、ビジネスチャンスを探ってみるのも、「セカンドキャリア」のひとつの選択肢として成り立つのではないでしょうか。

高野 秀敏

キープレイヤーズ 代表取締役

99年に株式会社インテリジェンスへ入社。2005年に株式会社キープレイヤーズを設立。3000名以上の経営者の相談と、10000名以上の個人のキャリアカウンセリングを行う。また、55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。

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