何か物事を行うときに、つねに世の中の時流を意識して適応しつつ行動するのか、それとも、自分のこれまでのやり方を頑固に貫き通すのか。どのような仕事においても、それぞれのスタイルがあるかと思います。

特に、ミドル世代のみなさんは、その選択を迫られる場合も多いのではないでしょうか。キヤリアについていえば、つねに最先端の技術や方法論を学び柔軟に対処してゆくという方法もあれば、周囲の流れに惑わされることなく、自分が築いてきた方法、スキルにとことんまでこだわり抜くという道もあります。

着実でリスクの少ないスキルアップは前者かもしれませんが、後者タイプは時代に取り残されそうなリスクも背負っている分、その独自性の強みを増してゆくケースもあります。聞いた話によると、レコードの溝を彫る技術を持った職人さんは、現在、日本で四人しかいないそうです。

CDの普及とともに、アナログレコードはマーケットの最前線から姿を消しましたが、それに伴い、職人さんの数もどんどん減少していったのです。今やCDすら市場から見なくなりましたよね。

レコードの需要というのは、想像するほど減ってはいないようで、一定量のニーズはかならず確保されているようなのです。そう考えると、レコードの溝を彫る職人さんの希少性はあがり、仕事の報酬は高くなってゆくはずですよね。

そのためには、どんな仕事であれ、その分野でトップレベルのプロフェッショナルを極めること……それが要求されると思います。プロフェッショナルであり続けるということは、時に、時代に媚びないという信念の強さが試されているようにも感じるのです。

高野 秀敏

キープレイヤーズ 代表取締役

99年に株式会社インテリジェンスへ入社。2005年に株式会社キープレイヤーズを設立。3000名以上の経営者の相談と、10000名以上の個人のキャリアカウンセリングを行う。また、55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。

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