フィンテック(Fintech)領域別の企業まとめ

求人紹介

○○Techという言葉がよく使われていますが、その発端ともなったのがフィンテック(FinTech)と言えると思います。

昨年、様々な決済サービスが大々的にキャンペーン合戦をしたこともあり、電子マネー決済もかなり身近なものになりましたよね。私の周りでも「paypayで当たって無料になった!」という人が続出しました。paypayは第三者割当増資で460億円という大型の資金調達をして、さらに次の一手を打とうとしていますし、プラットフォームから派生して生まれているLINE pay、メルペイも引けを取っていません。最終的にどの企業が覇権を握るのか、楽しみにしている人もいるのではないでしょうか。

一方で、FinTech企業で働くとなってもピンとこない、、、という方もたくさんいらっしゃるようです。「FinTech関連の企業で働きたいけど、どんな企業がありますか?」のようなお問い合わせをいただくこともしばしばあります。

今回は、採用に力を入れているFinTech関連の企業を領域別に見ていきたいと思います。

そもそもフィンテック(FinTech)とは

ファイナンス(Finance)、テクノロジー(Technology)両方の単語の最初の数文字をとって名付けられたのがフィンテック(FinTech)です。要は「ITを使って行なう金融サービス」と言い換えていいと思います。

今まで直接、店舗に足を運んでいた送金やコンビニでの支払いなどが、FinTechの力でスマホからできるようになったのはすごくメリットがありますよね。改めて考えてみると私もほとんど現金使ってない気がします。読者の方にも現金を使わなくなった方多いのではないかと思います。

「おサイフケータイ」が搭載され始めてから、一気に身近なものとなりましたよね。昨年の「paypay」もキャッシュレスの普及に大きな一役を買いました。「Apple Pay」「楽天ペイ」「LINEペイ」「メルペイ」など、プラットフォーマーが続々と進出しています。また、クラウドファンディングで事業に必要な資金を集めたり、投資家と融資を求める人をつなげるソーシャルレンディングなども、FinTechサービスの一つです。

 

FinTechサービスの種類

前述の通り、FinTechサービスにはいくつか種類があります。

フィンテック(FinTech)企業まとめ

①お金を管理する

Money forward

Money forwardは個人向けには家計簿、法人向けにはマネーフォワード クラウドというクラウド会計サービスを提供している上場企業です。経理の方はもちろん、個人でも家計簿アプリを使っていて、馴染み深い方も多いのではないでしょうか。今後も、BtoB後払いのサービスリリースを予定するなど、金融領域でさらなる展開を見込んでいます。

freee

freeeもクラウド会計サービスを提供しています。スモールビジネスを支援するというスタンスを明確にしており、個人事業主の開業支援などが特に充実しています。開業時・法人登記時に手間なく書類を作成できるサービスなど、スモールビジネスを営む人が本業に集中できる世界観を目指す会社です。

 

②お金を増やす

お金のデザイン

「THEO」というロボアドバイザーによるポートフォリオ提案、自動での資産運用サービスを提供しています。1万円から始められるのがTHEOの大きな特徴です。現在は、エンジニアと管理部門の採用を強化していますね。

 

WEALTH NAVI

WealthNaviもロボアドバイザーによる資産運用サービスです。WealthNaviは資産運用アルゴリズムを公開し、非常に透明性の高い運用をしています。

 

③お金を集める

クラウドクレジット

「CROWD CREDIT」は海外の成長国に投資する、ソーシャルレンディングサービスです。ヨーロッパや南米、アフリカなどに属する新興国の小口債権を中心に取り扱っているのが特徴です。今後成功が見込まれる分野で、普通に投資するとなるとまとまったお金が必要だったのが、1万円と少額からできるというのは魅力ですね。

 

CAMPFIRE

最近、能年玲奈さんのCMで盛り上がりましたね。購入型クラウドファンディングの「CAMPFIRE」から始まり、様々な分野に特化した資金調達のサービスを提供しています。クラウドファンディングとしては後発でしたが、今はプロジェクト成立件数が国内No.1となっています。CEOの家入一真さんはエンジェル投資家としても活躍されています。私自身も家入さんの理念に共感して、キャンプファイアで「キープレイヤーズ高野秀敏のベンチャー・スタートアップサロン」というサロンを運営させていただいております。

 

Makuake

Makuake(株式会社マクアケ)はクラウドファンディングプラットフォームを提供するサイバーエージェントグループの企業です。サイバーエージェントグループが運営しているという安心感で出資者が集まりやすいのか、様々なジャンルで資金調達額国内No.1のプロジェクトを生み出しています。

 

READYFOR

2011年3月に日本初の購入型クラウドファンディングサービス「Readyfor」をリリースした企業です。私の出身が東北なので印象深いのですが、2011年3月は東日本大震災のあった月ですね。そのため、震災に関するプロジェクトが多く立ち上げられていました。その影響からか、社会貢献系のクラウドファンディングに強いようです。

 

④お金を送る

hey

heyは「Coiney」という決済サービスを提供している、ヘイグループの会社です。様々な企業が決済サービスに参入し始めていますが、Coineyを使うことで、店舗でのクレジットカードや電子マネー決済、Web上でのクレジットカード決済を簡単に取り入れることができるようになりました。

 

⑤お金を交換する

coin check

ビットコイン(Bitcoin)の購入/取引所です。昨年、大きな話題をさらいましたが、今はマネックスグループの一社として、事業を再開しています。昨年あれほど盛り上がっていたビットコインも、今では話題に上がることも減ってしまいましたが、最近また80万円近くまで取引価格が上がってきています。現在は、エンジニアとコーポレートの採用に限定しているようです。

 

⑥お金を調べる・知る

ZUU

消費者に対しては「ZUU online」というメディアを通してお金に関する情報を提供しています。また、近年、金融機関もFinTechへの対応を進めていますが、ZUUではFinTech化のための支援をしています。

 

フィンテック(FinTech)関連の求人・転職者は増加中

フィンテック(FinTech)関連企業・サービスの増加増加に伴い、当然求人の種類も数も増えています。日常の決済を便利にするサービスから、企業の資金調達を支援するサービスまで、幅広い領域で展開されているので、転職を検討されている方はぜひ挑戦してみてください。「どういった企業に自分が向いているのかわからない」という方がいらっしゃれば、いつでもご相談くださいませ。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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