35歳転職限界説は本当か!?
私が、人材紹介サービスで支援をしている方々は、二八歳ぐらいの人がいちばん多く、その世代がボリュームゾーンとなっています。
転職と年齢の関係でいえば、よく「三五歳転職限界説」を耳にしますが、実際は、三五歳以上でも年齢に見合ったスキルがあれば転職することは可能であり、逆に、三五歳以下でも、スキルとポテンシャルがなければ内定が取れないのが実状です。
二人歳前後の人がいちばん転職しやすいのは、ビジネスについてひと通り基本をマスターしているという社会性の面と、「すぐに辞める」といった衝動をある程度抑えられる点、まだまだビジネスマンとしては発展途上であり、貪欲な吸収力を持っている点などが優位に働いているからです。
職種や年齢、業界ごとに、求められるスキルは変わってきますが、入社して三年で転職する人が三割以上いるわけですので、第二新卒のマーケットは非常に大きいといえます。第二新卒であろうと、三〇代以上の即戦力的人材であろうと、企業サイドの受け入れ態勢は、ひと昔前と比べて格段に整ってきています。
「セカンド就職」予備軍には、願ってもない好機到来です。
一度社会に出て、実際に組織で働いてみると、自分の好きなこと、嫌いなこと、得意なこと、苦手なことなどが実体験を通してわかってきます。
学生の頃、就職先の選択基準を、いかに曖味で意味のない点を優先に定めていたのかもわかってくるのです。
共に就職し、各企業に散らばっていった学生時代の同期の仲間からも、他業界のリアルな内部事情を入手でき、OB・OG訪間では得られなかった等身大の情報も得ることができます。
社会人としての視点から業界研究・比較研究が可能になり、初めての就職活動時と比較して、会社選びの優先順位が変わってくるのは、当然のことといえるでしょう。
実践により、目線が変わる――これが、「セカンド就職」におけ最大のメリットといえるでしょう。