30歳の転職|おすすめのサービスや成功・失敗体験談などを紹介

執筆者:高野秀敏
株式会社キープレイヤーズ/代表取締役
東北大→インテリジェンス出身。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、7社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。165社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。

30歳は、大卒でも社会人歴が7年を超え、転職した際は即戦力として活躍が期待される年齢です。

転職経験がない人は、自分が転職市場で評価されるのか、不安な人もいるのではないでしょうか?転職経験がある人は、短期間で転職を繰り返していると評価されないか、不安に思う人もいると思います。

この記事では、30歳の転職事情や転職の成功体験談・失敗談を紹介します。求められる経験やスキル、転職成功のコツも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

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30歳で転職する人数・比率

ちょうど30歳で転職する人数を集計したデータはありませんでしたが、25歳〜34歳で転職する人の人数は総務省の労働力調査で明らかになっています。

2019年の25歳〜34歳転職者数は86万人ほどで、転職者比率は7.8%です。

7.8%と聞くと実感が沸かないかもしれませんが、約12人に1人が転職していると考えると、意外と身近に感じるのではないでしょうか?

30歳の転職事情〜もう遅い?…〜

30歳での転職は決して遅くありません。むしろ適齢期ともいえるほど、転職しやすい年齢です。

冒頭で申し上げたとおり、30歳は社会人としての経験やスキルでほぼ評価されます。

異業種への転職も不可能ではありませんが、年収ダウンで1からのスタートを覚悟できる人でないと難しいでしょう。吸収力という観点でも、20代のほうが高いため、転職市場では評価されづらいです。

そのため、転職を考える際は、最初にこれまでのキャリアを振り返ることが重要です。

なお、自分なんか…と控えめな方が多いですが、転職サイトに登録してみたら意外と多くスカウトが送られてきたという声をよく聞きます。

自分では気づきづらいものですが、あなたの経験・スキルを評価してくれる会社はきっとあるので、自分の市場価値を知る意味でも、スカウトサイトに登録してみることをおすすめします。

30歳の転職成功事例

30歳女性の転職成功事例です。

30歳女性の転職成功事例

20代はがむしゃらに仕事をしてきましたが、30代になって結婚を考えるようになりました。

これまではワークライフバランスを考えて、子育てと仕事を両立できるような環境に身を置きたいと考え、転職活動をはじめました。

しかし、初めての転職で勝手がわからず、最初は企業を調べるだけで精一杯。そこで転職エージェントに企業紹介をお願いすることにしました。

自分の経験が活かせる思わぬ業界を知ることができ、大手企業への転職を実現することができました。

30歳の転職失敗事例

一方で、30歳で転職に失敗した人もいます。

同じ業界・同じ職種での転職だったけど、転職先と勝手が違いすぎてうまく順応できずに出戻り
転職活動を進めてみたものの、現職の引き継ぎがうまく行かず頓挫…もっと計画して進めればよかった

環境を変えることで、自分の強みを活かせなくなるリスクももちろんあります。新卒のとき以上に、企業選びには力を入れて自分に合う企業を探しましょう。

また、転職活動した結果、今の会社に残って頑張ることを決めるのも転職活動をした帰結の一つです。他よりも今の企業がいいと知れたら、今まで以上にがんばれますよね。

まずは自分のモチベーションを高めるために、今の自分に興味を持ってくれる企業の話を聞いてみるのもいいかもしれません。その場合は、スカウトサイトを利用して自分を採用したいと考える企業からの連絡を待ってみましょう。

30歳転職のメリット

30歳で転職するメリットを紹介します。

経験・スキル次第で大幅な年収アップが見込める

経験やスキル次第では、大幅な年収アップを実現することも可能です。

「どんな仕事ができるか」という点ももちろん、年収に影響を与えますが、実はそれ以上に働く企業による差も大きいです。

今までの業務内容とほとんど変わらなくても、100万円以上の年収アップに成功する事例もあります。

今の自分が正当に評価されている感覚がない場合は、転職を考えてみてもいいでしょう。

人脈も含めて評価してもらえる

30歳までに培ってきた経験やスキルはもちろんですが、仕事を通じて築き上げてきた人脈も30歳になると大きな武器です。

人脈を活かして、今まで以上に大きなプロジェクトを動かせるようになることもあります。また30歳であれば同世代の友人のなかには、他社で役職について決裁権を持つ人も出てくる頃でしょう。

自分ではうまく活用できていなかった人脈も、転職することで転職先に大きな利益をもたらせる可能性があります。

大きな利益をもたらせることができるとなれば、好条件での転職も十分に可能です。

30歳転職のデメリット

30歳で転職するデメリットを紹介します。

社内の評価はリセットされる

1つ目のデメリットは「社内の評価はリセットされる」ことです。

これまで前職で獲得してきた評価がリセットされるので、また1からのスタートになります。なかには、社内事情をよく理解して調整がうまいことで評価されてきた人もいるでしょう。

そういった方も、転職先で早い段階で結果を残すことができれば、「仕事ができる人が転職してきた」と話題になり、評価がむしろ上がる場合もあります。

自分の力が社外でも通用するのか、転職する前に考えてみる必要があるでしょう。

異業種・異職種への転職は難しい

2つ目のデメリットは「異業種・異職種への転職は難しい」ことです。

全く関係のない業界への転職は基本的に難しいです。転職できたとしても、大幅に年収ダウンしてしまう可能性があります。

年収ダウンをいとわずに挑戦することで得られることもありますが、基本はこれまでの経験を活かした転職をおすすめします。

ただ、異業界・異職種でも、思わぬところで自分の経験を活かせる可能性もあります。転職活動をする際は、視野を広げて進めましょう。

30歳で転職すべきケース

30歳で転職すべきケースを紹介します。

市場の相場に対して現年収が著しく低い

1つ目は、「市場の相場に対して現年収が著しく低い」場合です。

新卒で入社した会社でずっと働いていると、市場相場と年収に乖離が出てくることがあります。年収の決まり方は企業によって異なるのですが、相場に対して低いと考えられる場合は転職を検討しましょう。

場合によっては、転職するだけで年収が100万円以上アップするケースもあります。

ライフプランと合っていない

2つ目は、「ライフプランと合っていない」場合です。

30歳となると、結婚や子育てなどライフイベントが発生する可能性が高くなります。これまで仕事一筋でやってきた人も考えを変えざるを得ない状況に直面することもあるでしょう。

それらの変化が発生したときに行動に移す形でも問題ありませんが、できれば事前に環境を落ち着かせておきたいものです。

自分の将来のライフプランを改めて整理して、それに向けた最適な環境に身を置くようにしましょう。

パワハラ・セクハラが絶えない

3つ目は、「パワハラ・セクハラが絶えない」場合です。

「これが社会の常識だ」とインプットされているとなかなか気づくことが難しいですが、パワハラ・セクハラが絶えず、メンタルを壊してしまう人が多いのもこの年代です。

特に女性の場合、ライフイベントが発生した際に、周囲の理解が得られないケースが残念ですが、まだまだ散見されます。

これは、会社環境によるものが大きいので、一刻も早く理解のある会社に転職することをおすすめします。

すぐに転職することが難しい場合は、公的な相談窓口に連絡することをおすすめします。厚生労働省の運営する「あかるい職場応援団」では、職場に関する悩み・相談を受け付けています。

30歳での転職で問われる能力・スキル

30歳の転職で問われる能力・スキルについて紹介します。

セルフコントロール能力

30歳になると、自由度高く任せてもうまく自分で管理して進行できるセルフコントロール能力が求めれます。

もちろん、業界によってはまだまだ知識が足りないケースもありますが、一通りの業務は経験しているため、ビジネス全体の流れはある程度理解できている前提で見られます。

誰かにマネジメントされないと行動できない、という人は、30歳以上の転職市場では評価されづらいです。

部下を束ねるマネジメント能力

スペシャリストとしてのキャリアを歩まない限りは、ある程度のマネジメント能力が必要になります。

マネジメント経験がある人は積極的にアピールしましょう。

マネジメント経験がない人は、マネージャーとしてのキャリアを歩むか、スペシャリストとしてのキャリアを歩むか、このタイミングで決めることをおすすめします。

30歳転職に活かせる資格

30歳の転職では、資格はほぼ役に立たないと考えてください。実務経験の方が重要度が高いです。

資格がないと行ってはならない「独占業務」の場合のみ、転職の最低条件として定められていることがあるので、確認しましょう。

30歳転職に成功できる人の共通点

30歳転職に成功できる人の共通点を紹介します。

転職先に明確なメリットをもたらせる

30歳で身につけておいてほしいのが、「相手視点」です。

「転職して◯◯がしたい」と自分の得たいものばかりを主張するのではなく、「転職先に何を提供できるのか」相手視点に立って説明できるようにしましょう。

面接官と違和感なくやり取りできる

面接官の質問に対して、知りたいことを想像し、違和感なくやり取りすることも重要です。

1つ目の相手視点にも関わりますが、「相手が期待していることがなにか」考える癖がついている人は、どの組織に行っても順応できる可能性が高いと考えられます。

質問に対して、自分の主張したいことを答えるのではなく、相手の知りたいことにまず簡潔に答えるようにしましょう。

30歳転職に失敗する人の共通点

一方で、26歳転職に失敗する人には以下のような共通点があります。

自分の経歴で嘘をつく・盛る

自分の経歴に自信がなく、嘘をつく・盛ってしまう人も中にはいます。これは即不採用になるので、絶対に避けてください。

実は、経歴を盛っていたことが入社後に発覚した場合、企業側が定める「解雇できる条件」に当てはまる可能性が高いので、解雇されてしまうこともあります。

場合によっては、その間に生じた損失などについて損害賠償請求をされてしまうリスクもあります。

自分をよく見せたい気持ちはわかりますが、自分の経歴を過剰によく見せることはやめましょう。

入社時から高い年収や役職を期待しすぎる

転職する際は、年収が一時的にダウンすることが多いです。それは、他の会社で活躍した実績があったとしても、その会社で必ず活躍できるとは言えないためです。

面接時などに確認が取れていれば、入社時は条件がダウンしても、入社後の活躍次第ではすぐに戻りますし、アップする可能性もあります。

入社前に、条件面でごねてしまうと、自分の権利ばかり主張する人だと思われてしまう可能性もあります。入社後に活躍することで、条件面は改善していきましょう。

30歳転職におすすめの転職サービス

30歳転職におすすめの転職サービスを紹介します。

転職サイト

転職サイトには、いろいろな企業の求人が掲載されています。自分の求める条件で絞ることができるので、自分が気になる企業を効率的に探すことができます。

転職サイトは「リクナビNEXT」「doda」が総合型求人サイトとして有名です。求人の網羅性も高いので、この2つに登録しておけば、多くの企業はカバーできるでしょう。

転職エージェント

転職エージェントは、求人紹介や面接対策などの、転職サポートしてもらえるサービスです。

転職エージェントサービスにも様々な特色があり、総合型転職エージェント、専門特化型転職エージェントに分けられます。特定の業界や職種に絞った転職エージェントになるほど、コアな求人も紹介してもらえます。

また、転職エージェントでは、一人ひとりに担当がつき転職を二人三脚で支援してくれます。転職するのが初めての人にとっては非常に心強いです。

総合型転職エージェントも、「リクルートエージェント」「doda(エージェントサービス)」が多くの人に利用されています。エージェントとの相性もあるので、この2つはどちらも登録して、エージェントと話してみるとよいでしょう。

スカウトサイト

スカウトサイトは、登録しておくだけで自分を採用したい企業からスカウトをもらうことができます。

スカウトを受けるというと、少しハードルが高いかも知れませんが、スカウトサイトのプロフィールを埋めるだけでも、キャリアの棚卸しをすることができるのでおすすめです。

スカウトサービスに登録する際は、「ビズリーチ」にまず登録することをおすすめします。ハイクラス向けのスカウトサービスなので、年収アップのオファーをもらえる可能性も高いです。

まとめ

以上、30歳で転職する人の割合から、転職事情、おすすめのサービスまで紹介しました。

30歳は節目となる年ですが、キャリアのなかでも1つの節目として取り扱われます。30代の過ごし方が30歳の1年で決まると考えて、必要な行動をとりましょう。

30代の転職は考えなくてはいけないことも多いので、早めにスタートすることをおすすめします。また、将来のことも考えて、自分の市場価値を知るひとつの機会として取り組んでもよいでしょう。

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この記事を書いた人

株式会社キープレイヤーズ/代表取締役
東北大→インテリジェンス出身。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、7社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。165社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。

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