旅行会社からベンチャー転職された方が活躍する理由

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旅行会社から、未経験の業界、スタートアップやベンチャー企業への転職を希望される方が増えています。特に若い方からの転職相談が増えている印象があり、業界の存続自体が不安だ、という声も多く聞かれます。

旅行会社とは?

旅行を企画・実施・販売する会社の総称

旅行会社とは、H.I.Sのように旅行を企画・実施する会社やそれらの企画を仲介販売する会社の総称です。

旅行関連のサービスを提供するには、観光庁が定める基準を満たす必要があり、海外への旅行を取り扱うには高い実績が求められます。旅行の際に添乗することがあったり、サービスの体験のために実際に旅行をしたりと、旅行が好きな方にとっては魅力的な職場であることも多いようです。

本当に旅行会社を辞めるべきか、転職の理由

旅行業界の方の転職理由は、「業務のハードさに対して給与が見合っているように感じない」というのが代表的です。
その他にもお話を伺っていると、会社の仕組みや自分自身のスキルに関して、将来への不安があるなど、様々な理由が挙げられます。

旅行会社の方が不安に感じられた点は、他に以下のようなものがあります。

アナログ業務が多く、時代に取り残される不安

上司がExcelをまともに理解しないまま使っているため、業務効率が悪いことが多々あるそうです。書類の手書き文化がまだ存在していることにも驚きました。

まだまだパソコンが普及していないというか、商慣習的に導入が進んでいない領域はあります。ただ、エクスペディアやトリバゴなど、旅行関連のWebサービスもかなり普及してきているので、インターネットを当たり前に使う世代が中心になったときのことが不安ですよね。

キャリアにおいても、本当に周りのレベルに合わせていて良いのか、このままでは市場における自分の価値が下がっていってしまうのではないか、という不安を抱えながら仕事をされている方も少なくないようです。長い間このようなアナログ環境に身を置いていることに、強い危機感を覚えられる感性があるのであれば、他の業界に挑戦してみてもいいかもしれません。。

年功序列な風土への不安

社内の年功序列の文化が色濃く残っている職場もあるようです。昇進のためには上司との付き合いは必須で、休日はゴルフ、残業がない日には酒の席へ。そうして立ち回りがどんどん上手くなっていく。そんな自分に逆に不安を覚えることもあるようです。

実力主義、成果主義とは反対の世界かもしれませんね。毎回、お財布からお金が出ていくことも考えると、精神的にも経済的にも時間的にも、得られるものに対して負担が大きいからしれません。

専門性が身に付かないことへの不安

ジョブローテーションや決まったキャリアステップに不満を持つ方もいらっしゃいます。

旅行専門の会社とはいえ、最初は営業、次は店頭販売、次は人事、と若手の間に何度も異動をする。しかし30歳になったときに、これが強みというのがなかなか言えず、市場価値がなくなるのではないかと危惧される方もいます。このようなジョブローテーションをせず、専門性を身に付けたいという理由から、ベンチャーやスタートアップへの転職を決めるケースもあります。

特に、新しい市場ですと、これまでの知識というよりも、これから知識をキャッチアップしていく力が大事になります。たとえ未経験でも、大手から新しい市場へ転職をするのは選択肢の1つとしてよかったりもします。

旅行会社の方に需要がある理由

先に挙げた不安から、転職に際して、自分は平凡で他の人より秀でるものなどないから難しい、と思い込んでいらっしゃる方もよく相談にいらっしゃいます。しかし旅行会社という風土の中で、本人では気づかないうちに、他業界でも活かせる能力が身についている点もあります。具体的には以下の通りです。

人柄のよさ

旅行会社勤務の方は、世間一般的にも印象が良いことは実感したことがある方も多いのではないでしょうか。実際、コミュニケーション力が高い方が多く、面談をしていても心地よくコミュニケーションとれることが多いです。

会社にもよりますが、転職市場では採用難易度が一定高いところが多く、スクリーニングされている状況です。新卒採用においても高いハードルを設けているところは多いですよね。お客様第一の業界である手前、他人のことを考え、空気を読みながら行動する。これが当たり前のように出来る人が多いはずです。

思いやりのある仕事が得意

旅行プランや旅程に関わる業務では、時間や料金表をチェックし、一文字も間違いがない状態に仕上げたり、非常に繊細な作業も難なくこなせる印象があります。業務に対する細かさや丁寧さは、評価される点でもあります。

また、ベンチャー企業では少人数の環境でチームプレイができる方が望ましいのですが、旅行代理店の方は比較的、チームプレイが得意な方が多いです。

ハードワークできる

旅行代理店の方は、ハードワークな職場も多いでしょう。ハードワークからハードワークな職場?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、給与や労働時間に対して様々な基準が違ったりします。

過去何度も「ベンチャーって聞いてましたが、時間的には前より楽ですね」と言われたことがあります。また旅行会社時代に無駄だと感じていた業務がなく、身軽に感じられるようです。時間的にハードなところや無駄な業務が多かった環境から転職すると、良い結果になるケースが多いです。

スタートアップ、ベンチャーというと激務を想像している方が多いですが、今はそういう時代ではありません。ただし結果は求められます。

ベンチャー企業への転職アドバイス

旅行会社・旅行代理店勤務の方は、大手志向であることが多いです。

絶対になくならない業界、絶対になくならない会社。このような単語を重要視されるのも特徴です。大手だから安定している、福利厚生が充実している、という感覚を持っている方は多いですね。

ただ、これは冒頭に挙げた観光庁の定めにより、旅行業界がそういった構造になっていることが多いだけです。他の業界では必ずしもそうではありませんし、むしろキャリアの安定という面では、真逆になる場合もあります。

ベンチャー系でも企業の規模や風土は様々で、実用的で柔軟な制度を備えている会社も、今ではたくさんあります。一度、様々な規模の企業の福利厚生や制度に目を向けてみてください。

転職相談が第一歩

日々転職相談の方の話を伺っていますが、転職は早くから動いたほうが、その後よいキャリアを歩めている感覚があります。

具体的なベンチャー企業の社名を挙げてここで説明していくことは難しいですが、実際に面談した際に、旅行会社の方が転職活動をしている企業や、実際に旅行会社の方が転職した企業についてお話しできます。

また、大々的に募集をしていないスタートアップについても紹介できる求人がございます。

転職を希望される方、ベンチャーやスタートアップに興味がある方はぜひ一度、ご相談くださいませ。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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