総合商社の採用について

総合商社の若手、第二新卒クラスの方は、採用難易度が高いためハイポテンシャルの方が多いと言われています。

昨今は、第二新卒の方が早々に転職するという事例も相次いでいます。

私のところにも総合商社からの転職を考えている方から相談がよくやってきます。

実際に転職される方は他業界に比べて多くはないですが、総合商社内でキャリアを積んでいくこと以外の選択肢を見ている方が増えてきました。

待遇や環境がいいので転職の優先度が必ずしも高いわけではなく、あくまで選択肢の1つというイメージです。

総合商社について

総合商社については説明はもはや不要でしょうが、三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅、豊田通商、双日が一般的に定義されている総合商社です。

豊田通商と双日をのぞいた5社を五大商社などと言い、就職活動では非常に人気ですね。

総合商社は各社、毎年100名以上を新卒として採用しており、優秀な方たちが就職する企業として名前が挙がっています。

中途採用でも総合商社に転職していますが、中途で入るのも難しく、公認会計士などの専門職としての経験がある方や、外資系コンサルティングファームや外資系投資銀行などのプロフェッショナルファームでの経験がある方ぐらいしか採用されません。

いずれにしても入るのは難しく、社会人になってからも鍛えられた能力が必要です。

語学が堪能な方も多いですよね。

年次が上がるたびに転職が難しくなる総合商社

ある程度年齢が上がってしまうと、総合商社ではすぐに年収1000万円以上になります。

日本の会社で20代で1000万円を超える会社は限られているので、年収面だけ考えると日本のなかでも優れた会社の1つと言えるでしょう。

一方で、ベンチャー企業やスタートアップ向きなスキルは身についていないため、年齢が上がると転職できる方はかなり少なくなります。

具体的な数字を出すと、35歳以上で総合商社からベンチャー企業やスタートアップに転職される方はごく少数です。

実際に、傾向として早めにご結婚される方が多いなども関係しているようにも思うのですが、転職時に反対される傾向の高さも感じております。

また、商社側の社内調整が大事だったりもします。

総合商社は駐在に行かれる方もおり、駐在の決定が結婚のきっかけの1つになっているとも言えます。

ベンチャーやスタートアップは以前より待遇が良くなったといえど、総合商社から転職すると年収ダウンは避けられません。

CXOクラスでの転職でも、年収は下がってしまうことがあります。

もちろん、ストックオプション(SO)が付与されるので、トータルで見ると違うのかもしれませんが、目の前の「年収」という点では年収が下がったと言えるでしょう。


専門商社について

総合商社という業界は、三菱商事や伊藤忠商事などがありますが、専門商社も多くあります。専門商社の方も転職が盛んです。

総合商社と同じく、若手、第二新卒の転職ではニーズがあります。

年代が上がってくると、ベンチャー、スタートアップとは仕事の仕方や慣習がかなり違うため、こちらも総合商社と同様に難しくなってきます。

総合商社の転職事例

総合商社の転職事例としては数人思い浮かびます。

例えば、クラスターでCOOをつとめる岩崎司さんです。

京都大学法学部卒業して三菱商事入社後、三菱グループである、三菱自動車の海外販売・オートローンを行う本部の事業管理に携わっていらっしゃいました。

その後転職をして、2014年にキャリア女性支援サイトを運営する株式会社LiBに参画しています。現在は、クラスターのCOOとしてご活躍されています。

他にも、Rettyの奥田さんはCFOとしてご活躍されています。

東北大学を出て、三菱商事に入社しています。

私、高野も東北大学ですが、旧帝大といっても地方なので三菱商事のような有名企業に入れる方はごく一部です。

入社後は三菱商事で大型投資案件の意思決定業務に従事していました。

具体的には、プライベートエクィティファンド投資、オルタナファンド投資、IPP(電力事業、Renewable含む)投資に従事されていました。

その後Rettyに参画して現在はCFOとして長年Rettyを支えています。

奥田さんがしばしばtwitterでも発信していますが、Rettyはスタートアップ中のスタートアップで、奥田さんはRettyの初期にご入社されているので待遇は大幅に下がったようです。

それでもRettyの未来を信じ、事業に対してコツコツと真摯に取り組んだ成果が今のRettyにつながっているんだと思います。

CFOといってもHRを含め、幅広い領域の業務をこなしており、ただファイナンスに詳しいだけの方ではベンチャー企業のCXOとして活躍するのは難しいでしょう。

他にも商社出身の社長ではアライドアーキテクツ中村さん、ベンチャーリパブリック柴田さん、ゴルフダイジェストオンライン石坂さんがいますね。

私と同じHR業界だと、伊藤忠商事を経て、Unistlyeを起業した樋口さんも該当しますね。

現在は樋口さんはUnistyleを売却後、大企業に入社し、現在はベンチャーで取締役をされています。

XTechの西條さんは、伊藤忠を約4年で辞めて、当時は規模もそれほど大きくなかったサイバーエージェントに転職し、COOまで務めた方です。

その後、ベンチャー投資やベンチャー起業を経て、現在はエキサイトを買収するなどXTechVenturesの代表としてアグレッシブにベンチャー界を盛り上げている方の一人ですよね。

ベンチャーとして大分成長している会社でSansan株式会社がありますが、Sansanの寺田親弘社長は三井物産で経験を積んで起業して現在の成功をつかんでいます。

商社出身でベンチャーで活躍されている方は、待遇など気にせず挑戦に対して積極的にいっている方が多い気がしています。

最近では、株式会社Lerettoの辰巳衛さんも、早稲田大学卒業後、双日に入社され、25歳で起業しています。商社にはパワーの大きい人が多いので、若手のうちから起業する人が出てきてもおかしくないな、とも感じています。

総合商社では出向での社長というチャンスもあるので、自分にあった選択肢ができるようキャリア選択をしてほしいですね。

総合商社から転職で成功するには

総合商社から転職するとなると、待遇面でよりよいところを求めたらかなり難しいです。

寮があったり、駐在手当があったり、移動もビジネスクラスでできたりと、日本の企業のなかでも恵まれているため、そうしたものがなくなってもいいのか、本当にやりたいことが何なのかを考える必要があります。

なんとなく転職したいと言う方がいますが、ベンチャーの状況を知らないで転職するのは危険です。

どういうベンチャーがあるのか、ベンチャー業界とはどういうものなのか、そして資金調達をしているベンチャーはどういう構造になっているのかを知っておく必要があります。

何より実務もやってみないとわからないので、手伝いやインターンをして知っておくといいでしょう。

商社で働きながら手伝いでベンチャーに関わっている方は若手の方で多いですし、まずはベンチャーとは何かを知っておくとよいでしょう。

高野から総合商社の若手へのメッセージ

総合商社の仕事自体がグローバルで日本への貢献度も高く、やりがいのある仕事だということは間違いないと思います。

そうした環境ではなく、ベンチャーやスタートアップで力を試したい、もっと若い間からチャレンジしたいという方や起業を考えている方はベンチャーにキャリアチェンジするのはいいことでしょう。

できる限り私からもお伝えできることはお伝えしたいですので、転職を将来の選択肢として考えている方はご連絡ください。

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総合商社の方の転職に多く関わった実績もございますので事例も踏まえてアドバイスいたします。

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