ベンチャー転職/スタートアップ転職を経験した女性が語る、転職してよかった点、失敗した点

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最近、ベンチャー企業を転職先の視野に入れる女性の方が増えています。

まだまだ日本は安定志向・大手志向が強く、ベンチャー志望者は少数派という感覚があります。一方で、大手の恵まれた環境を飛び出して転職する選択肢をとる女性がいるのも事実です。

女性の転職の場合、よく福利厚生が取り上げられているので、最初にそちらについてまとめます。その後、実際にベンチャー企業で働く女性からいただいたコメントをご紹介します。

ベンチャー企業・スタートアップ企業の福利厚生について

ベンチャー企業の福利厚生は整っていないとよく言われます。たしかに、社宅や寮が完備されている企業は少ないですし、家賃補助を出す企業も限られているので、金銭補助の手厚さは大企業の方が優れているかもしれません。

一方で、働きやすい環境を提供することには大企業以上に力を入れている会社もあります。ヘルシーで美味しい社食、トレーニング設備、ドリンクバーなどを、取り入れている会社も増えていますね。

また、ベンチャー企業というと卓球台がある、というイメージがある方も多いようです(笑)。お酒が飲めるバーを用意している企業もあります。フリーアドレスもそうですが、働きやすさに加え、様々なアイディアやシナジーが生まれる、事業成長のために用意されているものが多いです。

上記のような福利厚生については、個人差があるので、実際に興味を持った企業で聞いてみてください。ベンチャー企業では、自ら必要な制度を提案できる環境があるところもあります。そういった会社を作る過程に携われるのも醍醐味です。

次は、実際に転職した方のコメントを見てみましょう。

大手からベンチャー転職/スタートアップ転職してよかった点・失敗した点

 【よかった点】

・ミッションビジョンと実際の仕事の矛盾なく働きたいという想いで選択し、その通りの文化だったことで自己矛盾から解放されたこと

・事業フェーズがPMF終わりで次は投資というところを選んだため、既存事業のダイナミックな成長を感じながら、次の投資も受けられていること

・そもそも初の転職だったのでほかの価値観があることを知り、自らの人間的な変化、広がり、成長実感が大きいこと

【失敗した点】

・生産性高く働きたい、長時間労働したくないと考えていて、面接時にも話していたが、上司の考え方の根本が「休日にも仕事のことを四六時中考えよ」だったため、前職よりも長時間労働になってしまった。これは制度よりもどんなチームに配属されるかで決まる部分もあり、選考中に直属の上長と面談を組んでもらってもよかったかもしれない。

30代女性)

ベンチャーから大手に転職してよかった点・悪かった点

反対にベンチャー企業から転職された方のコメントをご紹介します。転職先は外資系コンサルティングファームです。

【よかった点】

1.年収アップ
30
歳で年収1000万を1つの目標にしていたが、この転職で達成。

2.人脈の広がり
ベンチャー界隈の人脈は繋がりやすかった反面、大企業のトップとの人脈は薄かったが、 コンサル会社なので、大企業との人脈が広がった(グローバル含む)

3.会社リソースの活用

英語や海外研修、第一人者を招いての社内勉強会や、リサーチ関係の高級ツールにアクセスし放題。また、デザイン思考や、マーケティング関連の戦略コンサルのフレームワークもインプットできた 。

4.コンサル営業方法 一年で◯◯億とかの、コンサル単価の売り方がわかったのはよかった。売る時に使う資料一式をインプット。 このくらい準備したら、億の見積もり出せると把握できるようになった。

5.ジョイントベンチャーで周りの知見アップ
今までになかったセットアップの経験 契約まわりや、ジョイントベンチャー化でつまずく箇所などを 経験できるのは、今後にまたベンチャー/スタートアップに参画するときに参考になりそう。

【失敗した点】

1.年収はもっとベースは上げられた。 強気に交渉すれば良かった。

2.英語は入社前にもっとやるべきだった。外資だから、英語ができないと本当につらい。英語ができると、海外プロジェクトに参画できてよりキャリア広げられたと思う。

3.PM職だったのでジェネラリストとしてのキャリアは広げられた。ただ、もう少し、技術に詳しい、●●業界に詳しいといった強みになる専門領域が得られるとよかった。

30代 女性)

ベンチャー転職/スタートアップ転職におすすめの専門特化型エージェント紹介

コメントの最後に述べられていましたが、専門領域を決めてそこで強みを磨くというキャリアの築き方は、最終的に働き方の選択肢を広げてくれると思っています。そういう観点から、今回は専門特化型のエージェントをご紹介したいと思います。
自分が進みたい領域に強いエージェントというのは必ずと言ってよいほど存在します。例えば、ベンチャーに強い、コンサルに強い、管理部門に強いなどがあります。

専門エージェント①:ムービン

コンサルティング業界特化型のエージェントです。代表の取締役の神川貴実彦さん自身がBCGの出身です。日系メーカー営業から戦略系コンサルタントになった事例もあれば、看護師から医療コンサルタントになった事例もあります。コンサルティング業界特化ということで、コンサルティング業界の中でも、対象としている領域が幅広いのがムービンさんの特徴と言えるかと思います。

 

専門エージェント②:キャリアインキュベーション

キャリアインキュベーションさんもコンサル転職に強いです。キャリアインキュベーションさんは、戦略系やM&Aを扱う財務系など、いわゆるハイレイヤーのコンサルティング領域を得意としています。戦略系コンサルタント志望者向けの「スタートアップトレーニング」を開催するなど、転職希望者へのフォローも手厚い印象があります。

 

専門エージェント③:MS Japan

MS Japanさんは管理部門特化型のエージェントです。管理部門といってもかなり多くの領域がありますが、それぞれに強みをもったエージェントが担当してくれるようです。特化型エージェントの中でも歴史の長い企業ということもあり、案件数も多いのが特徴です。管理部門での転職を考えている方は、まず登録してみてもいいと思います。

 

専門エージェント④:HUPRO

HUPROも士業・管理部門特化型のエージェントです。最速転職を売りにしているだけあり、なんと最短の内定実績は12時間(笑)。忙しい士業の方、子育て中の女性の方などにとっては、対応の早さは心強いのではないかと思います。情報の公開性が高く、いちいち直接会わなくても紹介企業の詳細な情報を知ることができます。転職を考えているが、あまり時間を避けないという方にはオススメのエージェントです。

 

専門エージェント⑤:Widge

WidgeはCFO・管理部長など、コーポレート系職種のハイクラスに強いエージェントです。Widgeの特徴は、コーポレートチーム向けのコミュニティやメディアなどのサービスを展開していることです。コミュニティやメディアに様々なチームのノウハウ・知見が集約されてきているため、コーポレートに関わる人は、日常の情報収集でもチェックしていただけるといいと思います。

 

もちろん、リクルートエージェント・DODAなどの総合エージェントの方が全体の案件数は多いので、こちらもまず登録してみるのがいいと思います。

 

転職する前にスキルを身に付けたいというあなたに

SHElikesというスキル習得を支援するサービスがあります。様々なライフステージの中で、制約を感じることもあるかもしれませんが、それでも頑張りたいという女性を応援するサービスです。スキル習得だけでなく、フリーランスとして独立していくために案件の斡旋も行って、女性の独立を支援しています。まずは、学びたい、スキルを身に付けたいという人はぜひ利用してみてください。

私自身も様々な職種やポジションについて多くの企業からご相談いただいています。強いて言えばCxOの転職を強みとしていますが、苦手だと思う領域はほぼありませんので、お気軽にご相談いただければと思います。

 

参照:大企業からベンチャー転職/スタートアップ転職する際、90%の人が陥る7つの後悔と失敗

 

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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