大企業vsベンチャーという時代は終わった
インタビュアー:高野さん、大企業とベンチャーではどちらに就職するべきでしょうか?
高野:よく聞かれる質問ですが、どちらでも良いんです。
「大企業、ベンチャーどちらがいいのか?」
という時代は昔に終わっていて、大前提として日本は低成長で経済を伸ばしていく必要があります。
大企業もオープンイノベーションしていかなければいけないし、ベンチャー・スタートアップはそのものがイノベーションなのでどちらに就職しても「新しい産業」を作っていかなければいけないので、どちらでもいいかと思います。
当然、明日から働けて、実務を積極的にやれるのは、ベンチャー・スタートアップです。
なので
「早く結果を出したい」
という方は、スタートアップ・ベンチャーに転職する方がおすすめです。
大企業、ベンチャー・スタートアップで働くことのメリット
インタビュアー:大企業で働くメリットはどのようなものがあるのでしょうか?
高野:大企業は会社の看板で仕事ができるという点です。
単位が大きい仕事ができて、誰もが使っているようなサービスの仕事ができます。
例えばヤフーであれば、知らない人は誰もいないとかですね。
会社の看板で仕事が出来るというのが良い部分です。
ベンチャー・スタートアップの場合は、会社の規模にもよりますが看板などはなく「看板を作るところからスタートさせる」のでその分大変です。
ですが、その大変なところが
「チャレンジングで面白い」
という方であれば、ベンチャー・スタートアップで働くことに向いています。
大手企業もベンチャー・スタートアップも面接を受けてみる
インタビュアー:新卒のときは大企業、ベンチャー・スタートアップどちらが向いているのか判断軸が無いかと思うのですが、新卒の場合はどのように判断したら良いでしょうか?
高野:自分はどうなりたいか?どうなりたくないのか?を考えたときに、面接で25歳とか30歳、35歳の人に会うかと思います。
そのときのイメージで
「大企業、ベンチャー・スタートアップどちらが向いているのか?」
という直感を働かせるというのが大事かと思います。
そのときに判断を間違えてしまったとしても、転職することもできます。
インタビュアー:実際に大企業とベンチャー・スタートアップの両方の会社の25歳~30歳の方に会っていくことが大事ということですね。
高野さん:そうですね。
どんどん面接を受けに行ってみると良いですね。
ちなみに私は、新卒のとき、当時未上場のベンチャーの株式会社インテリジェンス(現在:パーソルキャリア株式会社)に入社しました。
大手企業も受けていろんな会社から内定を頂きましたが、その上で株式会社インテリジェンス(現在:パーソルキャリア株式会社)に行くことを決めました。
インタビュアー:大企業VSベンチャーというのは「人の適性や考え方次第」ということでしょうか?
高野さん:そうですね。
大企業に行った方もベンチャー・スタートアップ投資やアライアンスを応援して頂きたいです。
勿論、そういう部署にいないと難しいですし、昇進しないと決裁できない事はあるかと思いますが、大企業に行かれた方々も40代くらいになってくると、色々なお仕事が一緒にできます。
そういう形で中長期的には、一緒にオープンイノベーションしていこうとなってきています。自分自身大手企業に就職していった方と新規事業やスタートアップ投資でご一緒することが増えております。
スタートアップと大手企業は対立するものではなく共創していくことこそ日本にとって大切なことです。
※オープンイノベーションとは、自社だけでなく他社や大学、地方自治体、社会起業家など異業種、異分野が持つ技術やアイデア、サービス、ノウハウ、データ、知識などを組み合わせ、革新的なビジネスモデル、研究成果、製品開発、サービス開発等につなげるイノベーションの方法論。