【面接成功失敗事例】成功する人は面接を営業だと思っている

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こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。

初めての転職、新卒採用とは内容もやり方も異なるので、よく質問を受けます。実は、そのときの求人の緊急度や重要度によっても違いはあるのですが、今回は一般的に中途採用がどのように進んでいくかをご紹介できればと思います。

中途採用の面接回数は何回?

中途採用の面接は、2~3回おこなわれます。

1次面接は現場の方、最終面接が社長あるいは取締役というパターンが大半ですが、重要なポジションの場合は、1次面接から社長というケースもあります。

前の項で、前回の面接の内容をふまえて、自分なりの考えを次の面接でぶつけるという話をしましたが、この際に注意しておきたいのが、1次と2次ではおそらく面接官の意見が違うということです。


経営陣とそれ以外では目線が違いますから、むしろそれが当然です。

現場の方同士なら、意見が一致している会社のほうが少ないと思ったほうがいいでしょう。それは、悪い意味でなく、立場によって意見が違うのは当然で、現場で問題になっていることと、経営側で課題としていることが異なるからです。

経営者は未来を見ているので、現場と意見がズレていることがありますが、一枚岩でないことにこだわらず、それが当たり前だと受け入れたうえで、柔軟に対応してください。

中途面接の場合、グループ面接はおこなわれず、面接官と応募者の1対1か、面接官が2人というケースが多いでしょう。回数を重ねるにしたがって、役職が上の方が登場するのが一般的です。


たとえば、よくあるのが1回目が人事面接、次が現場面接、3回目が社長面接という流れです。面接時間は短くて30分、長くて1時間が目安でしょう。

中途採用面接の内定のポイントは何か?

人材エージェントを通した場合は、面接官が誰になるか、事前にわかっています。どんな人が出てくるかわからない、一般面接に比べれば心の準備ができますし、対策を立てられます。それもエージェントを使うメリットでしょう。

面接が進むにつれて、志望動機は重視されます。入りたいという熱意が感じられる人を優先的に採用します。特に社長面接では、そこを強くアピールしてください。

営業職転職で成功したOさん失敗したPさんの事例

営業職のOさんは最終面接が社長面接だと知り、思い切った作戦をとることにしました。

第l志望の会社でしたし、担当者からは、モチベーシヨンのある元気な人材を希望しているらしいと聞いていたからです。
ひととおりのやりとりが終わり、好感触だと感じたOさんは「最後に質問は?」と聞かれると、いきなり椅子から立ち上がり、勢いよく、次のように言いました。

「社長!私は御社にぜひ入りたいと思っております。入社すれば、絶対お役に立てる自信があります!今日この場でご決断いただけませんか」


社長は一瞬、驚いた表情になりましたが、すぐに笑顔に変わりました。

「君、おもしろいね。でも、他の企業も受けてるんじゃないの?OK出したら、もうここで決めてくれるのかな」


「もちろんです!御社が第1志望であります!社長、内定だと言ってください!」

社長は同席している人事担当に目をやり、その人も笑いをこらえているのを見て一言。

「わかった。私も社長だ。そこまで熱意があるのなら、ぜひウチに来てくれ。採用だ!」

「ありがとうございます!誠心誠意、がんばります!」

ラガーマンだったOさんは、持ち前の突破力で押し切り、見事内定を勝ちとりました。

Oさんのやり方は、営業で顧客にひととおりの説明をした後、YESかNOかの決断を迫る「クロージング」という手法です。次回に持ち越したり、迷う猶予を与えないよう、その場で結論を出してもらうのですが、玉砕して終わる可能性もあり、自信と勇気がないとなかなか踏み切れません。

営業畑出身の社長は、Oさんの心意気を買ったのでしょう。キャラクター次第ですが、ハマると大成功をおさめる場合があります。

一方、Pさんは最終面接が社長だと聞いて、緊張していました。もともとあがり症なのですが、会社のトップと話すと思うだけで、ドキドキします。平常心で臨めばいいと自分に言い聞かせ、なんとか社長からの質問を乗り切りました。ところが、「最後に質問は?」と聞かれた時、安心したせいか、反射的に「特にありません」と答えてしまったのです。

「しまった!」と思いましたが、後の祭りです。社長は積極的な人が好きだと言われていたのです。残念ながら採用通知は届きませんでした。

面接とは結局は営業である

最近はマーケットが売り手市場のため、面接ではなく面談、カジュアル面談希望ですというものが増えている。ウォンテッドリイが普及してきた影響もあるのだろう。

ここで気をつけたいが、結局カジュアル面談といっても相手はその人を真剣にみているし、うちの会社にあいそうか合わなそうか判断している。

多くの出会いが5分や10分で相性合いそうか合わなそうか面接ならずとも人は判断しているもの。カジュアル面談だと言われても、相手の会社をよく調べて、適切な質問や、意欲を示し、相手に「この方とは絶対仕事したい!!」と思っていただくのが大事。一期一会。

売り手市場になったせいでかえって面談で失敗してしまっている人が増えた。面談後、「ちょうど今調べたんですが、○○さんに良いポジションがありませんでした」と言われたら、真に受けてはいけない。本当にポジションが全くないのなら相手は会わないのだから。

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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