こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
スタートアップのCFOになりたい、CFOになるキャリアを築いていきたいという相談をよく受けます。
CFOになるまでのキャリアには様々ありますが、重要なのは、やはり過去の事例からどのような人が、何歳でCFOになっているのか、を見て、キャリア戦略を立てることです。
そこで今回は2023年に新規上場・IPOした企業のCFOの年齢やキャリアについて調査してまとめました。
皆さまのキャリア設計の参考になれば幸いです。CFOを採用したいという企業は非常に多く、相談もたくさんいただいております。CFOを目指したい方、企業・求人を紹介してほしい方は、ぜひX(旧Twitter)のDMやLINEからご連絡くださいませ。
またCFOを採用したい経営者の方、投資先を支援して欲しいVCやエンジェルの方も、お気軽にご相談ください。
2023IPO企業CFO分析
◆サマリー
・年齢としては、36歳以上が多い。35歳以下も健闘しているが、いずれの年も全体の10%以下となっている。
・証券会社・投資銀行出身者がCFOを務める企業の時価総額が、他の業界出身者がCFOを務める企業に比べて時価総額が高い傾向にある。なお、監査法人出身者がIPO企業数では最多。
・経営管理の力をつけることも当然期待されるが、上場時・上場後の時価総額を高めるためには、目利き力をつけること、株式市場に対して魅力的に見せる力をつけることが重要だと考えられる。
◇年齢
対象企業数:2023年IPO 上場92社(2023年12月26日時点)
平均年齢は49.6歳(3年前の調査より1.8歳高くなった)
(30歳未満:0名、30代:18名、40代:30名、50代:25名、60歳以上:15名)
最高齢74歳 前回比+1歳(株式会社オートサーバー 山本 林さん)
最年少 32歳 前回比+3歳(株式会社Globee指田 恭平さん)
最年少は指田 恭平さんの32歳でした!
今回はグロース市場に限らず、プライム市場やスタンダード市場なども含めているので、年齢のばらつきが見られました。
ただ、グロース市場全体で多いのは変わらず41〜45歳なので、スタートアップのCFOとして上場するタイミングとして、41歳〜45歳を一つの参照点として考えておくとよいのではないでしょうか。
参考までに、グロース市場(当時マザーズ)全体の2016年、2019年の数値を掲載しておきます。
◇出身業界と時価総額
CFOの出身企業を出身業界別に整理してみました。
平均では、証券会社出身者がCFOを務める企業の時価総額が高い結果となりました。当時、株式会社KOKUSAI ELECTRICの時価総額が7265億円ほどだったため、大きく平均を引き上げているとも言えます。
この結果から、証券会社や投資銀行出身は時価総額が高い傾向にあると言えるでしょう。
ただ、企業数では、監査法人の出身の方が多く、監査法人出身の方は手堅くIPOを目指す力があるとも言えるでしょう。
他にも企業別にみると、ゴールドマン・サックス出身は平均581億円、三菱UFJモルガン・スタンレー出身は平均541億円と、高い水準にあることがわかりました。
◇キャリア分析
40歳未満のCFOで、証券会社経験者の方は4名、監査法人の方は5名、銀行経験者の方は1名のようです。若いうちからCFOとして活躍していきたい!という方は、ファーストキャリア・セカンドキャリアから、CFOになるためのキャリアを選択していきたいですね。
最後に
以上、新規上場企業のCFOのキャリア調査・分析結果をご紹介しました。
今後も、こうしたキャリアに関する情報を発信していきます。情報は主に、X(旧Twitter)で発信していきますので、ぜひフォローしておいてください。
CFOになるキャリア相談は、X(旧Twitter)のDMかLINEで承ります。お気軽にご連絡ください。
また、スタートアップ、ベンチャーのリサーチしてみたい方がいたら学生、社会人に限らずお気軽に教えてください。そのかわりに私のスタートアップ界隈の知見を無料で提供いたします。
なお、ベンチャーCFOに転職する際の失敗パターンは別の記事にまとめています。あわせてご覧ください。
ベンチャーCFO転職の失敗パターン、闇に迫る