ベンチャー/スタートアップに転職する7つのメリットとは?

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ベンチャー/スタートアップに転職する7つのメリットとは?

「大企業からベンチャー/スタートアップに転職する際、90%の人が陥る7つの勘違い」をまとめさせて頂き、沢山の方からコメントやご意見を頂きました。私自身も新しい視点の学びも多々ありました。ありがとうございます!

もちろんベンチャー・スタートアップに転職するメリットもあります。メリットが明確にあるので、私は転職エージェントとして皆様に素敵なベンチャー・スタートアップをご紹介させて頂いております。

「ベンチャー・スタートアップに転職するメリットは何なのか改めて知りたい」というご意見を頂戴し、今回は、「ベンチャー/スタートアップに転職する7つメリット」をまとめさせて頂きました。

このメリットをポジティブに捉えるかネガティブに捉えるかはあなた次第。自分はどう感じるのか?ある人はメリットと感じることが、デメリットに感じることもあります。メリット、デメリットとは面白いものですね。

その1:圧倒的に幅広い仕事を任される

そもそも人が少ないので、担当分野において自分が頑張るしかありません。何でも任され自分の得意分野は自分が舵を取る責任者です。こんな仕事にワクワクする方がいる一方、これをプレッシャーに感じてしまう人もいるのではないでしょうか?

また、シードからシリーズA、Bあたりまでは特にそうですが、一人二役は当たり前で、仕事ができる人は大谷選手のように複数の役割を担うことになります。その点やり甲斐がありますが、専門特化したいキャリアを望んでいる方はミスマッチかもしれません。

 

その2:早く昇進することができる

右肩上がりで成長する会社には絶えず優秀な人材が入ってきます。業種・業界問わず超一流な方々と仕事ができるのです。加えて、抜擢人事もよく行われます。仕事の結果が出ている人は新卒、中途問わずいち早く昇進していきます。

これは、自分自身の成長も求められますし、結果次第で評価される制度にモヤモヤを感じる方もいるかもしれません。

 

その3:上場経験とSOの付与

まだその会社が未上場だった場合、上場プロセスが経験できます。会社の上場までのプロセスには痛みが伴いますが、二度とないような経験ができるでしょう。

また、主要メンバーとしてジョインすればSO(ストックオプション)の付与もあります。これをベンチャー転職の醍醐味と考える方も多いのではないでしょうか。先日、メルカリさんの上場承認で社員に対するSOの額が話題になりました。

一方、社長の意思決定次第で上場をやめることもありますし、上場ができなくなることもあります。ベンチャーに入ったらSOを貰い一儲けできるという考えだけでは少々どうかなと。

確かに時価総額が5000億でしたら、0,1パーセントでも5億円になりますので、過去でいえばグリー出身の方が、グリーマフィアと言われ、各所で活躍されたり、エンジェル投資家になった友人たちも結構な数いるわけですが、やはり結果的にそうなったということでして、完全にリターン狙いだけで転職するということですと、少々違うかなという気がしています。

時価総額は数十億から高くても数百億くらいの上場が日本では一般的だと思います。とはいえ夢もみたいですよね。ソフトバンク、エムスリー、楽天のような会社ももちろんあります。

 

その4:自分ブランドで勝負できるようになる

会社の看板がないのがベンチャー・スタートアップです。どのポジションの人も会社の看板で勝負ではなく、中身で勝負するしかありません。わかりやすいのが営業になりますが、聞いたことがある社名とそうでない社名では先方が会ってくれる確率がかなり変わります。アカウントすら開けてくれないことも多いです。

そこを何とかするのが仕事になってきますので、より実力をつけることができます。私自身、新卒で入った会社は未上場ベンチャーでしたので、特に知名度もなく、苦労がありました。しかし、そこで身につけたノウハウや胆力が今も役に立っています。

 

その5:ワークライフバランスが充実する

スタートアップ=ハードワークというイメージが先行していますが、実際はそうでもありません。経営者の方針にもよりますが、比較的朝はゆっくりですし、夜20時にはオフィスに誰もいないような会社も多いです。

これは、労働時間が短く生産性が低いことを意味しているのではなく、新しい会社のため意思決定が早く、業務効率化ツールや新しい取り組みが次々と取り入れられているためです。仕事の結果を出していれば、リモートワークが可能な場合もあります。

ライフにおいて、自己研磨し外部の刺激を受けることで、ワークにおけるアイデア・創造性が生まれます。結果をしっかり出していれば、自分のタイムマネジメント次第で、ワークライフバランスを充実されることが可能です。例えば、大企業からベンチャーに転職してから、家族との時間が確保しやすくなったというお話もよく聞きます。

ベンチャー・スタートアップだからみんなとにかくハードワークということではありません。特に上場するためには監査法人よる監査が必要です。諸問題があり、今は労務管理がとても厳しくなってきたという背景もあると思います。

40代の私としては隔世の感があるわけですが、時代の流れには逆らえないと感じています。あくまでも結果にコミットで、時間にコミットしているわけではないので、本質により接近してきてるものと思います。

 

その6:経営の失敗、資本の失敗を目の当たりにし、自分の糧とすることができる

ベンチャー・スタートアップの成功確率は極めて低いです。経営者がイマイチな場合、計画どおりに成長しないどころか、最悪の場合は会社が倒産する可能性もあります。また、資本政策の失敗で、伸びるはずの会社が伸びないこともあるでしょう。

経験はしたくないですが、教科書・座学・大企業では決して経験できないこの手の様々な経験が、間違いなく地力に繋がります。特に最終的に起業したい方は確実にご自身の経験値にプラスされることでしょう。

 

その7:自身のキャリアの成長・成功に貪欲になる

ベンチャー・スタートアップでの日々は複数の死の谷をくぐり抜け、修羅場を経験するような毎日です。しかしその先に、職業人としての成長があります。「もう二度と経験したくない」と思っていても、人は不思議なもので、本当のプロフェッショナルは次の修羅場を経験したくなります。

こうなれば、ベンチャー・スタートアップでの経験は、一生食える、地に足ついた力になっていきます。両手をあげてお勧めはしないですが、病みつきになりますよ。そして、振り返って見たとき、自分の予想以上をはるかに超えた、成長や成功を遂げているかも知れません。

 

キープレイヤーズ高野のコメント

ベンチャー・スタートアップに転職するメリットをまとめさせて頂きました。「ベンチャー、転職」のキーワードで検索しますと、リスク面のみが強調されているものが多かったので、メリットを今回書かせていただきました。

ベンチャー・スタートアップを経験することで、将来は経営者になるという方もいますし、専門家として活躍している方もいます。

経営者で言えば、クラウドワークスの吉田さんはドリコム出身。キッズライン、その前はトレンダーズの代表だった経沢さんは、楽天出身。スペースマーケットの重松さんは、フォトクリエイト出身など。その当時の伸び盛りのベンチャー・スタートアップでの経験を積んでいます。経営者のキャリアを調べてみると面白いです。

 

そのベンチャーに何年に入社しているのか?

その時そのベンチャーははどのくらいの規模だったのか?

 

例えば楽天さんと聞いたら日本を代表するメガベンチャーですが、昔は小さかったわけですので。ベンチャー ・スタートアップは、日本ではまだまだ注目度が低く、挑戦する方も少ないのが現状です。

私としては、ベンチャー ・スタートアップがより盛り上がり、成長、発展することで、社会がより発展すると信じています。「人を繋ぎ、人を活かす」ことで貢献していきたいと思います。お気軽にお声がけくださいませ!

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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