こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
今回は大変注目のベンチャー、マイベストの吉川社長との対談です。マイベストさんが良い意味で「変化」があったと耳にしまして、是非色々とお伺いさせていただきました。
代表取締役 吉川 徹
大学卒業後、国内系の投資銀行に入社し、ベンチャー企業などに対する上場準備コンサルティングやIPO時の引受業務を約6年間従事。その後「事業をしてみたい」という想いからカカクコムへ転職。新規事業準備室で約2年間、事業責任者を務める。その後、株式会社マイベストを創業。
株式会社マイベスト
”選ぶ”を楽しくカンタンにする国内最大級のおすすめ情報サービス「mybest」を開発・運営しています。実際に商品を購入して自社の施設で比較検証したり、専門家を中心としたクリエイターが自らの愛用品やおすすめ商品を紹介して、あなたの“選ぶ”をお手伝いします。mybestは、アメリカ・中国・インド・インドネシア・台湾・タイ・フィリピン・ベトナム・ブラジル・フランス・イギリスの11カ国で海外展開しています。
Zホールディングスとの資本業務提携
高野:Zホールディングスさんと資本業務提携をなさったと伺いました。その経緯について教えていただけますでしょうか。
吉川:当社はユーザーの最適な選択をサポートするmybestというサービスを行っています。Zホールディングスさんには多くのユーザーが使っているYahooやLINEさんがあります。そこと連携してサービスを進化させたかったということが大きな理由です。
高野:資本業務提携の前と後での変化はありましたか?
吉川:一つあげるとすれば、Zホールディングスさんは上場企業ですので守りの基準、コンプライアンスの基準が高い。当社としてもきっちりとやっていかなければならないとは思っていましたが、とてもいい機会になりました。
また、Yahooさんの社員の方々が何名か出向していただいており、とても活躍していただいています。ほぼうちの社員と変わらないくらい尽力してくれていますよ。
高野:現状社員数はどのくらいですか?
吉川:そうですね。130人から140人くらいになっています。4月から新卒が30人入ります。
高野:一般論ですが、新卒は離職率は低い。教育もしやすいところはあると言われていますよね。強い会社は徐々に新卒採用に力を入れていった会社だなとも感じています。
吉川:新卒には「未来の会社の骨格」を作っていくことを期待したいです。22卒については今回の倍くらい採用しようと思っていますよ。説明会は毎回100人くらいの方に来ていただいています。
実は、IT系で新卒採用をしていてかつ自社サービスを作っている会社は少ないようです。メガベンチャーですと、クックパッドさん、カカクコムさん、Yahooさん、DeNAなどを受けている人が多いようですね。
サイバーエージェントさんとはあまり被らないようです。クックパッドさんを受けているような人とは当社は志向として近いものがあるようです。
新生活様式・ニューノーマルの事業への影響
高野:ニューノーマルで事業の影響はありますか?
吉川:ニューノーマルの事業上のマイナスの影響はあまりないです。事業自体はECと連動しており、むしろ2、3割プラスの影響がありました。世の中のEC化は進みましたよね。baseさんの伸びもすごい。楽天さん、Yahooさんもショッピング最高益を出しています。Amazonさんもいいですよね。
高野:マイベストさんといえばユーザーと向き合った本質的なサービスですよね。あまりハック的なことがないと言いますか。
吉川:そうですね。やはりユーザーファーストを貫きたいと考えています。ハック的なものはいつかはだめになりますので。
高野:資本関係は今はどうなっていらっしゃいますか?
吉川:現在、一部の株式をZホールディングスに保有してもらっています。一方で基本的には独立独歩で経営していて、将来的には上場も視野に事業運営しています。
高野:Zホールディングスさんと資本業務提携したい人はいくらでもいますよね。どうやってできたのでしょうか?
吉川:とあるお世話になっている方に繋いでもらいました。Yahooさんと一年位話をしていたんです。その後コロナがきてどうなるかな?と思っていたのですがきちんと決断をしてくれました。クロージングの手続きは大変でしたね。
高野:資本業務提携してよかったですか?
吉川:はい。これはよかったですね。資本業務提携の効果は少しづつ出ていて、今後一層の期待がもてる状況なんです。自分自身も楽しみです。
資本業務提携後の今後の展開と採用
高野:今後の展開はどうなりますか?
吉川:今はいわゆるメディアで、ユーザーに対して一方向に情報発信している状態に過ぎませんが、今後はサービスとしてユーザーと双方向にコミュニケーションを取って”選択”をサポートするようなユーザー体験を目指していきたいです。
リアル店舗で何か買おうとしたときに、店員さんに聞きますよね。イケテル店員さんなら例えば「どういうシーンで使いますか」など、自分の話を聞いた上で最適な選択肢を提示してくれる。イケテル接客というものがありますよね。
それをインターネット上で実現したいんです。
そのためにまず選択肢のことをよく知る必要があるので、選択肢のデータベースを作ることに注力しています。データベース整備に目処がついたら、アプリなどを作ってユーザー情報を取得し、ユーザーに対して最適な選択肢を提示できるようなサービスにしていきたいと考えています。
例えばECサイト等でチャットボットによる接客をやっているところもありますが、中立的な立場の人が上記のようなウェブ接客やコンシェルジュ的なことをやっているところはないですよね。
将来は、学習して最適な選択を提案し続ける。リアルではできないユーザー体験ができたら良いなと思っています。
高野:グローバル展開について教えてください。
吉川:現在は国内にいながら海外展開をしている状況です。体制として40人を超えています。合計セッションで言うと日本に近づいてきていますね。
海外の黒字化はまだまだですが、種まきとしては十分な状況。国によっては今後は、現地法人があっても良いなと。
イギリス、アメリカも伸びてきてますね。収益性は高い。日本より収益性高いんです。
一方で台湾・インドネシアは大きくトラフィックが伸びていますが収益性は日本の何分の一にはなる。ただ数年で経済的には伸びていきますので、これから楽しみですね。
ただ、まだまだ国内にチャンスがたくさんありまして、国内の手が回っていないのも本音です。
高野:どんな方が採用したいですか?
吉川:一番欲しいのはエンジニア、デザイナーです。年内にアプリを作る必要があります。メディアではなくプロダクトへ本格的に移行していきます。
今いるエンジニア4名はとても優秀ですが、この規模に対してエンジニアは少ないとは感じています。
また各職種のマネジャークラスの人材も欲しいです。新卒を育てていく、引っ張っていけるマネジャー。
ちなみに男女比率など聞かれることもありますが、女性が6割から7割でとても活躍してくれています。外国籍の方や女性の方なども含めてとてもダイバーシティです。平均年齢は20代後半くらいです。ただ新卒30人入ったらグッと若くなりますね(笑)
高野:現在成長中でZホールディングスさんとの資本業務提携以降もますます進化、発展が期待されますね。
22年エージェントをしておりますが、間違いなく今後一層期待ができる企業さんです!引き続き応援しています。
マイベストへの転職に興味をお持ちの方は、ぜひご相談・ご連絡くださいませ。