こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
今回のスタートアップまとめは、ファストドクターさんです。
ファストドクターは夜間救急に特化した救急プラットフォームを提供する、2016年創業のベンチャー企業です。
救急医療を取り巻く環境を見てみると平成30年の救急出動件数、搬送人員数はともに過去最多を更新しています。さらにその搬送される患者の約6割が高齢者であり、今後の超高齢化社会を鑑みると緊急医療の需要はますます増加することが予想されます。
こうした状況を改善しようと医療DXに取り組んでいるファストドクターは、これまで様々なビジネスコンテストで評価されています。
また、2021年8月には伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、NTTドコモ・ベンチャーズ、グローバル・ブレイン、グロービス・キャピタル・パートナーズ、KDDI Open Innovation Fund、ファストトラックイニシアティブを引受先とする第三者割当増資により、シリーズBの資金調達を実施しています。
今回の記事では、ファストドクターの求人にご関心をお持ちの方向けに、会社やサービスの特徴、転職する際の留意点などをお伝えします。
目次
ファストドクター転職の要点
ファストドクターの特徴
・「超高齢社会の医療に希望を創る」をミッションに掲げ、時間外救急プラットフォーム「ファストドクター」を提供
・年間相談件数は41,112件(2019年度)と着実に実績を伸ばしている
・首都圏、関西エリアで6都道府県で「救急往診事業」「臨時当直医事業」を提供
・2021年8月にNTTドコモグループやKDDI Open Innovation Fundなどから資金調達を実施
・2020年1月より筑波大学と救急医療分野での共同研究を開始
・週刊東洋経済社のすごいベンチャー100(2021年版)に選出
ファストドクターの会社概要
社名 | ファストドクター株式会社 |
所在地 | 〒160-0014 東京都新宿区内藤町1-110 ガーデンクロス新宿御苑3F |
設立年月日 | 2016年7月 |
資本金 | 3億円 |
代表者 | 代表取締役 菊池亮(医師) 代表取締役 水野敬志 |
役員 | 外部取締役 高宮 慎一 |
事業内容 | ファストドクターの管理・運営 |
ファストドクターの商品・サービス
ファストドクターは10都府県を対象とした時間外救急のプラットフォームです。
テクノロジーの力を活用し、自宅にいながら救急相談・救急オンライン診療・救急往診・フォローアップに至るまでの診療を受けることができます。
患者さんがオンラインで問い合わせをすると、オンデマンド上に勤務している1,100名以上の医師や看護師がオンライン診療や必要に応じて往診をし、検査から処方薬の提供も実施します。
2016年のサービス開始以来、年間40,000件以上の医療相談と、18,000件以上の往診支援を行ってきた実績があります。
支払いも完全キャッシュレスでできるので非常に便利です。
ファストドクター代表取締役の菊池亮さんの経歴
菊池亮さんは静岡県の出身です。2010年に医師免許を取得後は帝京大学医学部附属病院で初期研修を修了し、2012年に同学整形外科学教室に入局します。
菊池さんが医師として3年目の大学当直中に救急外来の忙しさを経験するなかで、救急外来が本当に必要だったのか疑問に思うような軽症の症例が多いことがほとんどでした。
一方地域の関連病院へ出向してみると重症患者をより設備が整った近隣病院へ転送しないといけないにも関わらず19の施設に断られ続け、20件目でようやく受入れが決まるという経験もあったそうです。
こうした経験から不要な救急搬送を減らし、誰でも必要なときに必要な診療を受けられるような環境を生み出すため、2016年にファストドクター株式会社を創業し代表取締役に就任します。
ファストドクター代表取締役の水野敬志さんの経歴
もう一人の代表取締役の水野敬志さんは愛知県の出身でいらっしゃいます。京都大学大学院を卒業後は外資系のコンサルティングファームであるBooz&Company(現PwC Strategy&)に入社。その後、楽天でデジタルマーケティングの分野に従事されます。
楽天を退職後は介護業界での起業をを目指し、ITと経営コンサルティングの面からベンチャー企業の支援をしていたそうです。そこで医師の菊池さんと出会い2018年からファストドクターの共同代表として代表取締役に就任します。
ファストドクターの採用・求人情報
ファストドクターの職種・求人
・マーケパフォーマンスマネージャー
・エリアマネージャー
・社内SE
・クリニック営業
・医療統括チーム(契約社員)
ファストドクターの働く環境
平均年収・平均年齢
ファストドクターは非上場企業のため、残念ながら平均年収・年齢の公開データはありませんでした。
労働環境
福利厚生としては下記の制度が整備されています。
・社会保険完備(雇用保険、健康保険、厚生年金、労災保険)
・昇給(年2回/人事考課)
・従業員ストックオプション制度
・交通費(上限25,000円/月)
・社宅あり(独身者のみ)
・ランチイベント
・沖縄コールセンター研修
・医療費自己負担手当(上限5,000円/月)
・オフィス内原則禁煙
・リモートワーク制度導入
ファストドクター転職を考えるにあたって最後に
ファストドクターへの転職を検討中の方へ、求人情報や転職する上での留意点などをご紹介しました。
医療現場においては人材不足だけでなく超高齢化社会を迎えることで医療の供給が追い付かなくなる可能性が非常に高いのが現状です。誰もが安心して必要な時に必要な医療を受けることができるためには、医療DXが急務といえるでしょう。
さらに、ファストドクターは筑波大学との共同研究や東京都世田谷区・板橋区・調布市といった行政との共同事業を開始するなど、社会貢献につながる事業としての期待が大きいサービスです。少しでもサービスに興味があるという方は、ぜひ転職を検討してみてはいかがでしょうか。
成長業界への転職を支援した実績は数多くありますので、ご興味を持った方はお気軽にご相談下さい。企業選びから面接対策、キャリアの全体設計まで、幅広くキャリア相談を承っています。