こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
今回のスタートアップまとめは、ファーストアカウンティングさんです。
ファーストアカウンティングは「経理、その先へ」をミッションに掲げ、会計分野に特化したAIソリューションで経理の業務効率化をサポートしているスタートアップ企業です。
経理のリモートワークを可能にするクラウドサービス「Remota」は大手企業を中心に導入が進んでいます。さらに日本で初めて「OpenPeppol」のメンバーに認定され、Peppolアクセスポイントの提供に取り組んでいることでも注目を集めています。
2022年1月にはシリーズCラウンドで総額4億円の資金調達を実施し累計調達額は14億円となりました。調達した資金で今後エンジニアの採用を強化するとしています。
今回の主な出資者はBEENEXT2、ALL STAR SAAS FUND、株式会社マイナビ、Scrum Ventures Fund III、KDDI 新規事業育成3号投資事業有限責任組合、ライドオン・エースタート2号投資事業有限責任組合、DEEPCORE TOKYO1号投資事業有限責任組合、株式会社エースタートとなっています。
今回の記事では、ファーストアカウンティングの求人にご関心をお持ちの方向けに、会社やサービスの特徴、転職する際の留意点などをお伝えします。
目次
ファーストアカウンティング転職の要点
ファーストアカウンティングの特徴
・「経理、その先へ 」をミッションに掲げ、AIによる経理のデジタルトランスフォーメーションに挑戦するスタートアップ企業
・請求書や領収書の電子化を自動化するOCR「Rebota」を組み込んだ買掛金(請求書支払)業務のソリューションサービス「Remota」を展開
・2021年5月には日本初となる「OpenPeppol」のメンバーに認定され、Peppolアクセスポイントの提供に取り組んでいる
・請求書や領収書などの経理系OCRとしてマーケットシェアNo.1を獲得
・2022年1月にはシリーズCラウンドとして第三者割当増資により約4億円の資金調達を実施し、資金調達累計額は約14億円に
・調達した資金で電子インボイス推進に向けたエンジニア採用を強化
ファーストアカウンティングの会社概要
社名 |
ファーストアカウンティング株式会社
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所在地 | 〒105-0013 東京都港区浜松町1-6-15 VORT浜松町I 3階 |
設立年月日 | 2016年6月 |
資本金 | 324,600,000円 |
代表者 | 代表取締役CEO 森 啓太郎 |
役員 |
取締役CRO 中薗 直幸
取締役CFO 津村 陽介 取締役COO 小嶋 勇志 取締役CTO 葛 鴻鵬 社外取締役 菅野 健一 監査役 川崎 悦道 監査役 安本 隆晴 監査役 大濱 正裕 |
事業内容 | AIによる会計支援業務 |
ファーストアカウンティングの商品・サービス
AIによって経理業務のデジタルトランスフォーメーションを実現するソリューションを提供しています。
起票アクセル
請求書や領収書の記載内容をAIが読み取り、請求書や領収書をテキストデータ化します。また、それをマスターデータと照合する作業もAIが行い入力補助までサポートします。最終的にワークフローやERPとのAPI連携により入力まで自動化し業務効率化を実現します。
従来請求書のフォーマットが統一されていないとOCRでは読む取ることが難しかったのですが、AIを活用することによってフォーマットを定義することなく電子化を自動化できる請求書OCR「Robota」を開発。さらに読み取った内容の確認機能を備えたクラウドサービスです。またRebotaシリーズの機能を組み込み、経理のリモートワークを実現する会計ソリューション「Remota」も提供しています。
支払確認アクセル
請求書に記載されている内容と従業員の起票内容の整合性をAIが確認するソリューション。また、取引先の口座情報とマスター情報との照合や押印の有無のチェックが自動化され、人的要因によるミスの削減と業務の効率化を実現します。
経理確認アクセル
領収書に記載されている内容と従業員から経費申請された内容をAIがチェックし、さらに自動で承認・差し戻しまで行えるソリューションです。金額や日付の照合だけでなく重複申請のチェックや社内ポリシーに応じたアラートを出すこともできます。照合作業の70%が自動化され、人的ミスも削減できます。
Peppolアクセスポイント
電子インボイスの国際基準である「Peppol」。日本国内での電子インボイスの標準仕様もPeppolに準拠させることが発表されています。Peppolを用いた電子取引は「Peppolアクセスポイント」を介して可能になりますが、ファーストアカウンティングは日本で初めてOpenPeppolのメンバーに認定され、現在Peppolアクセスポイントの提供に向けた準備を進めています。
ファーストアカウンティング代表取締役の森啓太郎さんの経歴
森さんは1973年生まれ、富山県の出身でいらっしゃいます。
修士課程修了後、2000年に新卒でソフトバンク株式会社に入社されます。2001年にはアカマイ・テクノロジーズの日本法人立ち上げに参画し、営業本部長に就任。2008年度の営業成績は世界No.1だったのだとか。そして東日本大震災をきっかけに起業を決意し、厳格な放射能測定をした安全で美味しい食材を届けるECサービスを展開するホワイトフード株式会社を2012年に設立します。
ホワイトフードは事業譲渡することとなりましたが、ECを運営する中で会計業務の自動化に取り組むも片手間では難しかった経験から、AIを活用した会計の自動化に本腰を入れて取り組むことを決意。2016年6月にファーストアカウンティングを設立し、代表取締役に就任しました。
ファーストアカウンティングの採用・求人情報
ファーストアカウンティングの職種・求人
・オープンポジション
・カスタマーサクセスエンジニア
・ソフトウェアエンジニア バックエンド
・フルスタックエンジニア
・フロントエンドエンジニア
・人事マネージャー候補
・機械学習エンジニア(アノテーションリーダー)
・機械学習エンジニア(画像認識・物体検出)
ファーストアカウンティングの平均年収・平均年齢
ファーストアカウンティングは非上場企業のため、残念ながら平均年収の公開データはありませんでした。採用サイトには平均年齢37歳と記載されています。
ファーストアカウンティングの労働環境
勤務時間は9:30~18:30で、テレワークと併用での勤務が可能です。各種社会保険完備も完備されています。
基本的な福利厚生としては、必要備品・書籍 購入サポート補助、MacBook Proの基本貸与(PCスペック選択OK)、フリードリンク(ミネラルウォーター、コーヒー)などがあります。
スキルアップのための研修や勉強会が定期的に開かれていたり、チームワーク強化のためにオンライン歓迎会や入社後1on1、AI勉強会、バリュー研修も実施されているそうです。
ファーストアカウンティング転職を考えるにあたって最後に
ファーストアカウンティングへの転職を検討中の方へ、求人情報や転職する上での留意点などをご紹介しました。
経理は紙を扱う業務が多いため、リモートワークが難しい分野とされてきました。ファーストアカウンティングはそんな経理のリモートワークを実現するだけでなく、経理のスピードを改善することで経営判断のスピードアップにつながるような攻めの経理を目指しています。まさにミッションである「経理、その先へ」を実現するような経理業務の改革を今後どのように進めていくのか非常に楽しみです。
そんな改革に興味があるという方、エンジニアとしてAI技術に興味があるという方は、ぜひ転職を検討してみてはいかがでしょうか。
成長業界への転職を支援した実績は数多くありますので、ご興味を持った方はお気軽にご相談下さい。企業選びから面接対策、キャリアの全体設計まで、幅広くキャリア相談を承っています。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。