BATとは
百度(バイドゥ)、阿里巴巴(アリババ)、騰訊(テンセント)。3社の頭文字を取って「BAT(バット)」という。
3社は、検索エンジン(バイドゥ)、EC(アリババ)、SNS(テンセント)と異なるサービスを主力事業に持ち、いずれも中国では必須のサービスとなっている。
米国IT企業の「GAFA」があるが中国にその座を脅かされるのではないかという脅威論も高まっている。
中国では次々と「ネクストBAT」が誕生している。
ネクストBAT
通販:京東集団
決済:アリババ、テンセント
動画:バイトダンス(TikTok)
ゲーム:ネットイース、テンセント
アプリ:百度
配車:ディディ
クラウド:アリババ
旅行:シートリップ、トゥーアジア
TikTokの動画は15秒。なんと1日の動画視聴の平均時間はは42分。168本分もみていることになる。利用者がいいね!をクリックしたり、視聴をやめた動画のデータを機械学習し、パーソナライズしている。
ネットイースの荒野行動は、2018年、なんと404億円も売り上げている。
このような外資系の日本参入に勢いがすごい。
また、私がたまに行く大塚のラーメン屋さんでは中華系の方ばかりいる。インバウンドマーケティングが成功しているのだろう。また、地元の宮城では、キツネ村というものがあり、同じく中華系の観光客のかたで賑わっている。
中国企業のカントリーマネジャーというキャリア
最近は外資系のカントリーマネジャーの方のキャリアも欧米から中国に変化しており、中国平安保険グループ(PING AN)のカントリーマネジャーの中林 毅さん(代表取締役社長兼Chief Investment Officer)は大学の先輩なのですが、こちらに転じている。アンカージャパンの井戸義経さんも、外資金融やファンド経験などをへて、中国系のアンカーのカントリーマネジャーとなっている。
キャリアという観点でみても、今後は中国企業に転職する。中国企業と連携するといったスキル、経験、実績のある人がより評価されるようになるだろう。
中国企業の年収
BATだと30代前半マネジャーで年収が100万元(1600万円)越えるのは当然のラインで、株など含めて200万元ぐらいになる
中国で人材会社を経営する思必力商務諮詢(上海)有限公司 田中宏幸さんにコメントをいただきました。
そうですね。BATのようなIT系のみならず、北京・上海のような大都市であれば、IT以外の業界においても外資や大手民営企業では、年収が200万元を超えることはそこまで珍しくなくなってきています。数年前から、同じ企業規模のディレクターレベルであれば東京よりも北京・上海のほうが給与水準が上と言われていますが、そこからさらに給与の乖離が進んでいますね
参照 日経ビジネス:2019/07/01