ニューノーマル時代の人材業界の動向とキャリアについて質問にお答えしました

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こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。

若手の人材業界の方のご依頼で、ニューノーマル時代の人材業界の動向やそこでのキャリアについてオンラインでセミナー的なことをしましょうといったお話がありましたので、その際に質問にお答えしました。

なんといっても経験だけは積んできましたものですから、亀の甲より年の功。何かの役に立つのかも?知れません。口頭だけしか話せないディープすぎる内容は流石に問題ありすぎるので文字に落とせないのですが、質問に対しての回答を記事としてまとめてみました。

オンラインサロンにも展開していきますので、よろしければご参加ください!

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ニューノーマル時代の採用はどうなる?

人材業界市況について

採用数自体が3,4割減り採用難易度も結果上がるため、ジャンルによりますがまるで5割から8割くらい求人が減っているような印象です。進捗していたが、途中で止まった。最終面接でお見送りになったということが多くなりました。実際の求人数はそこまで減っていないのですが「あれ、内定でないよね?」みたいなことが増えています。

リーマンショックの後には、2000億から700億まで市場規模が減少したとも言われております。約35%になっていますね。今回のコロナショックもリーマンショックに近い求人の減り方をしているので、参考にしてみると良いのではないかと。過去の例ですと、大手の人材系の会社は各社で大型のリストラ、内定取り消しなどがありました。

業界の雄といえばリクルートさんなわけですが多ジャンルの事業領域になっているので、人材ビジネス単体での影響が見えづらいです。私の前職のインテリジェンスさんはテンプスタッフさんに買収され、その後パーソルさんにという経緯から、参考にしづらくなっています。

ピンポイントになりますが、JACリクルートメントさん、エン・ジャパンさんなどの歴史を振り返ってみると良いかと思います。キャリアデザインセンターさんなどもいいですね。なおここでは業界の歴史を振り返ることで、企業経営や個人のキャリアを考えるヒントになればと思っております。エンさんもJACさんもリーマン後は大復活を遂げて、業績や時価総額ともに目覚ましいものになったということを先に申し上げておきますね。

【参考】

JACリクルートメント2009年12月期決算説明資料より

JACリクルートメント
2009年12月期決算説明資料
2010年12月期決算説明資料
2011年12月期決算説明資料
2012年12月期決算説明資料

エン・ジャパン2010年12月期決算説明資料より

エン・ジャパン

2008年12月期決算説明資料
2009年12月期決算説明資料
2010年12月期決算説明資料
2011年12月期決算説明資料

オンライン面談だけで内定を出す会社は増えそう

6月から多少戻ると思いますが、完全に元に戻るとは思いがたいですね。私は景気の循環的に厳しいと判断しています。

とはいえ、成長している企業は成長していますし、仕事が増えているところは増えています。その中で採用すると考えた場合に、オンライン面談だけで内定を出す企業は、今後増えていきそうですね。

各社の人事さんが発信されている採用フローを見ても、対面面談がないケースが増えています。

積極採用中の企業は別途まとめていますので、ぜひ御覧ください。

【コロナ禍でも求人あり】積極採用中企業の転職情報まとめ

ウィズコロナ時代のベンチャー・スタートアップの採用事情は?

採用事情を知るなら成長中のビジネス、投資の集まるビジネスに注目すること

私は、キャリアコンサルティングとは別にエンジェル投資をしています。投資と採用は密接に絡んでいるので、人材業界の方は成長ビジネスや投資に注目すると学びがあります。

これまでは、様々な業態・ビジネスに投資が進んできましたが、今後は売上・利益がわかりやすく伸びている会社に投資が集中していくでしょう。

具体的には、EC、オンライン診療、オンライン面談、オンライン商談、オンラインフィットネス、EC、通販に強い広告代理店、メディアなどでしょうか。宅配系なども強いですね。

上記に該当せず、Jカーブモデルで大型増資し続ける会社や赤字を掘り続ける会社は、今は(当面は)難易度が高いですね。人的投資をすればするほど、バーンレートが上がってしまうので、採用には消極的になる企業さんが多いのではないかと思います。(該当しない企業さんいらっしゃれば、ぜひお声掛けください)

ただ、ここだけの話ですが、シリアルアントレプレナーが座組みをしているものが例外的にあり、投資を先ほど決めました。(2020年5月8日公開)

企業の投資家・株主の方の投資基準にも注目

ビジネスの状況を知る際に、投資家の方や株主の方に注目してみるのも面白いですね。投資家の皆さんもそれぞれの投資スタイルがありますので、投資先のスタートアップの傾向が見えてくるかもしれません。

ちなみに私の場合は

  1. 経営者の巻き込み力
  2. 市場成長性
  3. その市場で勝てそうかどうか

などを見ています。中でも1つ目の「巻き込み力」は重視しているので、投資先がピボットするケースもあります。

今回のコロナのように不測の事態が発生した場合、柔軟に対応していく力、自分の想いを貫く力、そのバランスが大事ですよね。なんでもかんでも変えていたら成功できませんし、自分の考えに固執していても上手くいかないので、そうした経営者のタイプやバランスは重要視しています。

市場については個別性が高いので、ここでは言及しませんが「ネット化が遅れている領域」は面白いと感じています。

私の投資基準について説明してみましたが、詳しくはこちらの記事でまとめていますので、興味のある方はチェックしてみてください。

エンジェル投資家回顧録~ベンチャー、スタートアップ投資をする基準~

他にも、

  • 花見にきた
  • サロンメンバーだった
  • 強く頼まれた

など、意外なきっかけで投資した経験もあります。コロナ禍で挑戦したい、という方いらっしゃればぜひContactからご相談ください!

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの投資や経営顧問もしています。

ご希望の方は、お気兼ねなくご連絡願います。

人材業界出身者のキャリアにはどんなものがある?

主に人材紹介の方向けにはなりますが、近い領域の方にも参考になると思います。自分がこれからどんなキャリアを歩んでいくのか改めて意識するきっかけにしていただければと思います。

①同業界の人材会社に転職

ハイパフォーマーの方は、よりコミッションの高いエージェントに転職していく傾向があります。高いコミッションを出してくれる会社だと、粗利の5割以上出してくれると思います。

同業界への転職を考えている場合は、自分の年収に対してどれだけの売上を上げられているか、ウォッチしたほうがいいですね。

②他業界の営業、カスタマーサクセスに転職

今だとネット系やsaas企業の営業やカスタマーサクセスに転職する方が多いですね。とはいえ、エージェントの方にとっては異職種なので、ポテンシャルで採用してもらえる20代だと転職しやすいです。

年齢が上がると、営業経験がなくても結果が出せると思わせる必要があり、その際は人材業界での実績が問われます。自分はもうポテンシャルで採用してもらえない、でも年収もできるだけ下げたくない、という場合は、今は結果を出すことを意識したほうがいいでしょう。

③人事に転職

採用人事として転職するパターンも多いですね。求職者が考えていることを掴むことに長けていたり、それに応じたコミュニケーションを取ることが上手だったりします。そのため、プロのリクルーターになるキャリアがあります。

人事ですと、領域を問わず、メガベンチャー、スタートアップ、大手と幅広い会社に転職していますね。注意が必要なのは、育成など仕事内容が違うと転職が難しいことです。人材業界にいると意外と気づかない人が多いのですが、マネジメントを目指す人は「採用人事」以外の経験を積んだほうがいいです。

④独立起業またはフリーランス

エージェント界隈でもっともできる人は独立しますね。エージェントで独立する方は、数千万くらいの売上の人が多い印象です。

1億円以上の収入として個人で稼げる人は稀ですね。フリーランスとして、何社か掛け持ちして、RPO的に企業の手伝いをするという人もいらっしゃいます。

余談:海外のHR事情

海外全体についてはよくわからないので、以下は雑談レベルのお話しです。

人材紹介は日本が手数料率が世界トップレベル(おそらくトップ)で高いです。いわゆるエグゼクティブでもない一般のレイヤーでも年収の35%払うのは聞いたことがなく、リクルートキャリアが世界最大のエージェントという認識です。そんなに大きくするようなモデルではないんですよね。

ただ、日本だけではなくどの国もその国内で強い人材会社はあります。

世界全体で見ると、indeedが強く、伸びていますが、Googleも参入してきています。検索で求人が出るので、タッチポイントはGoogleが早いですよね。クロールしていくモデルはこの2社が圧倒的なのではないかと思います。

日本人という意味では、世界どの国でも日本企業向けの人材会社は存在しており、そこそこはやれています。人材紹介だけでなく、カントリーマネジャーの車を用意してドライバーを派遣するような派遣ビジネスもありますね。ビザや住居など移住に必要なことをあれこれお世話をするようなサービスも出ています。

私はバングラデシュに2011年にいき、会社を作りました。

ただ、当初は人材ビジネスを目論んでいたのですが、法律の問題で容易にはできませんでした。バングラデシュでは特別な免許が必要なく、個人が人材紹介ビジネスでお金をもらってもいいらしいんですよね。日本で個人から人材紹介でお金をもらうのはアウトでできないです。

総括すると、日本は恵まれており、転職したい人より仕事の方が多いです。コロナで買い手市場になったとはいえ、3月末時点で有効求人倍率1.39倍と、まだまだ売り手市場だと言えます。

さて色々書きましたが私自身は新しいキャリアにチャレンジしたいという方のご相談を惜しみなく行っております。お気軽にご連絡ください!最近は特に経営者の方の相談も多いですね。時節柄。「大切にしてきた社員をどうしたらいいか」という問題が起きています。このようなお話もご相談いただければと思います。

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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