こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
20年ほどスタートアップ、ベンチャー業界におりますが、今回コロナがあり、ニューノーマルとも言われ何となく不安だ。危機感を感じているというお話をよく聞きます。資金調達や景気についても環境の変化が大きいと感じている方も多いのではないでしょうか?
過去のベンチャー、スタートアップの失敗事例やパターンを教えて欲しいという相談が増えました。自分の体験やSNSでいただいた皆さんの意見を参考にさせていただきました。もちろん例外もありますが、経営者の方々が後日語っていたことでもあります。
こんなスタートアップ、ベンチャーは失敗する
— 高野秀敏/YouTubeはじめました! (@keyplayers) May 28, 2020
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私自身、転職支援や採用支援、エンジェル投資をしてきて、成長する企業に共通すること、失敗する企業に共通することが見えてきました。転職や経営の相談を承っておりますので、お気軽にご連絡ください!何らかのお役に立てましたら幸いです。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。
目次
スタートアップ・ベンチャーが失敗する原因・理由
共同創業で株式のシェアが50対50
起業するときに一人でやる人もいれば複数人でやる人もいます。
一人でやるときは特に問題ないのですが、起業した時に共同経営をするということもよくあります。やはり一人ではできないだろうということだったり、一緒にやったら大きなことができるだろうということもありますよね。このときに、株式のシェアを50対50にすると、後々トラブルの元になってしまいます。
実は私自身も50、50の比率ではなかったのですが、共同創業をしております。結果としてお別れすることになってしまいました。
その方がとても良い方だったので、株式も買い取ることになりましたが、元の価格でした。創業して一年以内のことだったのと人材サービス自体が属人的な要素が高いものでしたので、正確に算定してもそこまで違いは出なかったのかもしれません。
ただ、これは良かった方で、途中で別れることになると、株式の価値が上がります。最初300万だったものが、3000万、3億などというように会社の価値が上がります。投資を受けていけばバリュエーションを当然あげていくことになるからです。
どんなに仲が良くてもお別れすることがありますので、創業者間契約を結んでおくことをお勧めします。今から15年前の話で当時はそのような知識がなかったです。
また、組織の意思決定という観点で誰が最終意思決定者なのか決めておくことが大事です。これは「識学」でも言われていることですが、最終意思決定者がわからなくなると、誰が責任をとるのか?わからなくなり責任者不在。「免責」できてしまいます。
あの有名なサイバーエージェント藤田さんも同期の日高さんと会社をやる際に、社長は藤田さんであり、そこは同期であってもきちんとわけたとのこと。
一方で3人のトロイカ体制というものは案外うまくいくのかもしれません。ユーザベースさんであったり、かつてのワークスアプリケーションズさんだったり、これは均衡がとれる何かがあるのかもしれません。それでもなお最終意思決定者が決まっている方が、部下の方々も働きやすいことも多いです。
とはいえ、今の投資先でも共同経営的な会社があります。この話をしてもやれるといった方々には是非とも頑張っていただきたいですし、例外なんていくらでもあるとは思います。経営に正解はないと思いますので。
プロダクトマーケットフィット前にテレビCM
99年からベンチャー業界におりますと、定期的に好景気がやってきて大型調達をして、テレビCMをするという流れがあると思います。
テレビCMの効果はやはり絶大で、社名はあえてあげませんが後発の会社が先発の会社をテレビの力だけではないですが、大型資金調達によるパワープレイで抜き去ったという実例を耳にしたことがある方もいるかと思います。事実、プロモーションであたって成功したC向けのプロダクトは沢山ありますよね。
一方でスタートアップの場合、そのプロダクトがマーケットフィットしているのかよくわからないまだ試行錯誤中にTVCMしてしまうと、せっかくそのサービスにユーザーがたどり着いてもどんどん離脱してしまったり、悪い評判が飛び交ってしまいます。一度信頼されなくなるともう一度復活するのが容易ではないようです。
経営幹部クラスをお金でバンバンとる
経営幹部が大事なことは言うまでもありません。一方で逆ピラミッドのような上の人ばかり多くても組織になりません。
経営者の方やその会社が掲げているビジョンが素晴らしければ素晴らしいほど人は引き寄せられますので、どんどん集まってきます。今回、お金でと書きましたが、お金をそこまで出さずに集められるすごい方ももちろんいます。
今まで成功しているどの会社をみても組織は一定のピラミッド構造になっています。スキルが高くて市場価値にあう金額を支払う。例えばエンジニアの方などにありますが、そのようなことはあったとしても経営幹部人材をやみくもにとってしまうと組織運営は難しくなります。結果分裂が起きます。クーデターが起こることもあります。
ガバナンスがガバガバ
上場を目指す場合にとにかく大事なことがガバナンスです。ガバナンスを強化するという意味ではオーナー経営から監査役、社外監査役、社外取締役などから指摘が入る体制を作ることが大事です。
愛人を主要ポジションにつける
自分が私的な理由で主要なポジションに愛人の人をつけてしまう。その方がお仕事ができないので、会社の結果が出なくなる。会社にとって適切な人材でないことが多くあり、関係が深いからということでは組織にとってマイナスになってしまいます。
会社のお金と自分のお金がごっちゃになる
オーナーの非上場企業時代から脱却して上場を目指すとなった時に、社長は役員賞与だけで所得を得るのではなく、色々な私的利用のものを経費計上していることが多いです。
不動産、車、その他など必要なものは良いですが、会社の結果を出すために必要のないものを経費にしていると、成長し続けることが難しくなることが多いです。少なくとも上場はできないです。
過剰すぎるオフィス、高すぎる坪単価のオフィス
近年カフェ風のお洒落なオフィスが流行ったと思います。やはり大洒落ですと会社に行くのが楽しいですし、採用力も上がると言われています。
一方で大赤字にも関わらずとんでもなく坪単価の高いオフィスに入っている会社もあります。昨年までいくらでも調達できるといった機運もあったため高すぎてもまあいいのかな?と見逃されてきたところもあると思います。
しかし、ニューノーマルではオフィスのあり方が見直されていますよね。やはり「職場」はあった方が良いし、フルリモートが大賛成という人はまだ主流派ではないようです。自分がツイッターやフェイスブックでアンケートをとったところ、リモートワークもしつつ出社もするというのが経営者も社員もどちらも良いと思われているようです。
オフィスが大事なことは変わりませんが、シード、アーリーのスタートアップの過剰すぎるオフィスは検討が必要と思われます。実際に契約が決まっているのですぐに退去できないため、あと2年はいなければいけないなど今回のコロナで縛られてしまって苦労している会社も多くありました。
失敗するスタートアップにはまらないために
以上、失敗するスタートアップ、ベンチャーの7つの原因と理由をご紹介しました。他にも、これはどうか!?というものがあれば、ぜひSNSでリプやシェアしていただけますと幸いです。よいものがあれば記事中で採用させていただきます!
転職においては、ブラック企業ウォーカーのように、うまくいかないスタートアップを渡り歩いてしまう人も見受けられます。今回挙げたようなポイントを入社する前に確認するようにしましょう。
難しい場合も、私のほうで成長の見込みがあるスタートアップ企業、ベンチャー企業、紹介させていただいております。ぜひお問い合わせくださいませ!
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