転職/面接/営業で使える「人の心を掴む」7つのポイント

コラム          
       
       
     

こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。

転職や面接、営業のアドバイスをしていると、「緊張してしまって、いい印象を残せなかった気がします…」という相談をたくさん受けます。貴重な機会だから絶対に外せないぞ!と意気込んで臨んでも、空回りしてしまうこともありますよね。

でも、大事な場面で失敗してしまうというのは、会話をする際に大切なポイントを言語化・習慣化できていないからかもしれません。

私は、これまで1万人以上の方のキャリア相談や4000人を超える経営者の経営相談、投資相談、採用相談などを受けてきました。その中で私が学んできた人の心を掴むためのポイントをまとめました。

※なお、今回お話した内容はIVSのプレイベントで登壇した際にお話させていただいた内容を含んでいます。

IVSプレイベント~「人の心」を掴むスキル~に当社代表高野が登壇しました

転職/面接/営業で使える「人の心を掴む」ための7つの習慣・ポイント

前を覚える

名前を覚えるのは案外難しい。初対面の時は、○○さんですねと挨拶の中で話し、その後も意図的に名前を呼ぶと良いですね。そうすると記憶されます。

また、メールやチャットの場合に間違いやすいものとして、例えばサイトウがあります。齋藤さん、斎藤さん。ワタナベさん、渡辺さん、渡邉さん、渡邊さんなどですね。口頭でお話して、音だけ分かっていても文字が分からない状態にならないように気をつけましょう。間違えるよりは、最初に覚えるために確認することをおすすめします。自分の名前を間違いなく覚えたいと思っている人を悪く思う人は少ないと思います。

相手を褒める

ビジネスの場合、相手の会社のサービスを調べ、BtoCのサービスなら触ってみて良い点を話すですとか、zoomの壁紙がカッコよかったら素敵ですねと言うなど、些細なことでもよいでしょう。褒めても「そんなことないよ」と素っ気ない場合もありますが、褒められていやだという人はそうはいません。

ただし、温度感が大切で、全く信頼関係がなく相手が経営者の場合は、「社長のお時間こそ貴重だと思います。お時間をいただけてありがとうございます!単刀直入に本題から入らせていただければと思います。」といった方が聞いてもらえることも多いでしょう。ここはPDCA回しながら感覚を養っていくことも大事です。

他にも、書籍を出していればAmazonレビューを書く。訪問できるのであれば付箋を沢山貼って頭に入れて持参する。フェイスブック、Twitterをやっていればよくコメントや応援をするなど、相手の記憶にも自分の記憶にも残るように努力しましょう。

感謝を伝える 

何かをしてもらったときにお礼を伝える。これ自体は当たり前のことですが、もう一度お会いした時にもお礼を言う。またその方にしていただいたことへの感謝を他の人に話すと、回り回ってその方に伝わることもあります。

もちろん何かをしてもらった時は言葉だけではなく、それが対価となるお金や仕事を回すなど、少しでも相手のメリットになる行動をすることは当然のことです。それでも実力差があったり、ビジネスが違いすぎるとできることがないこともあるでしょう。その場合もいつかは何かで返すと心に刻んでおくことはとても大切だと思います。

事前準備する

相手の方の出身地、高校、大学、会社、趣味、誰と繋がってるかを調べておくと、話はスムーズになると思います。共通の話題があると盛り上がりやすいですね。

これを毎日やっていると、やたら地方や高校に詳しくなります。大学ネタはみんなやるので高校も詳しくなると良いでしょう。会社についてもその会社に勤めている人しか知らない何かを話題として持っておくと盛り上がることもあります。

ただ、悪い例として「私、○○さんはよく知ってるんですよ!」と共通の知人についてのネットワーク自慢があります。本当に懇意ならいいのですが、その相手に聞くと、認識自体も曖昧だったりすることが今まで多くありました。また、誰と繋がっているかはある意味相手にとってはどうでも良いので、勘違いしたアピールはマイナスになることが多いです。

話すより聞く

ついつい距離をつめようと熱心に話しまくる人がいます。これは私もいまだに油断をするとやってしまうのですが、話すより聞くことが大事です。話しすぎて信頼されるのはすごく難しいです。十分に話せた、理解してもらったと思うと人間信頼を寄せます。面白いものですよね。人の興味深いところです。

笑顔で話す

むすっとしてる人と笑顔な人。これはどう考えても笑顔の人の方が話しやすいです。

メラビアンの法則が有名ですが、人がメッセージを受け取るのは印象が55%。話し方が38%、話の中身が7%くらいの比率だとのことです。この法則自体はよく調べるとメラビアン自体はこの話に条件をつけているのですが、それはさておいても笑顔で話すことは大事です。

実は笑顔で話すことは、無意識で継続できる人は決して多くなく、相手が腕組みして警戒している時でもできるかがポイントですね。毎日が練習です。鏡の前で練習してみるのも良いと思います。

本気で向き合う

新卒で入ったインテリジェンスの創業者の宇野康秀さんの本気は凄まじいものがありました。早朝から夜遅くまで働き、毎日行う朝会でも真剣でした。人の本気のエネルギーとは驚くべきもので伝染していきます。ものすごく話のテクニックがあるというものではなかったと思います。話が面白いのは次の社長の鎌田さんでした。

この宇野さんの真剣に心の底から話すと言うのはテクニックではなく日々の生き様なんだろうなと今でも感じています。学生さんが面接にきて、成功してからもエレベータまでおくり、膝に頭がつくんじゃないかというほどに頭を下げてお辞儀をしていました。

よい習慣をつけるためにルールを作ることも大事

ここまで7つのポイントをご紹介してきました。当たり前のように感じる内容も多く、翌日には忘れてしまうこともあるかもしれませんね。

ただ、こうした基本的なことを継続できる方が人の心を掴み、巻き込みながら成功されているようにも思います。今回ご紹介した内容を、息をするようにできるようになれば、何か周りの人との関係性にも変化が現れるのではないかと思います。

習慣化するためには、自分ルールのようなものを作るのがおすすめです。やること・やらないことを決めて、ひたすら実践・継続することが大切です。

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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