CXO分析 コラム

【2022年5月】上場ベンチャーの社長/CFO/CTO/COOの株式,ストックオプション保有比率を調べました

こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。

上場ベンチャーの社長、CFO、CTO、COOの株式、ストックオプションを調べました(2021年12月2日更新)。

人材エージェント、エンジェル投資家を長くしておりますと「社長やCxOの株式シェア、ストックオプションはどのくらいが適正でしょうか?」と相談されます。またCxO転職を考えている優秀な候補者の方からも同じ質問を受けます。「どの程度ストックオプションはもらえるものなのでしょうか?」と。

そこで今回は今年上場したベンチャー企業の経営者、経営幹部の株式、ストックオプションを公開情報を元に調べました。経営のお役に立てれば幸いです。またCxOで転職するときにも参考になると思います。

すべての数字をまとめた画像データは記事の「最後に」に貼っていますので、数字だけ確認したい方は目次から「最後に」に飛んでいただければと思います!

日本取引所グループでIPO推進をされている宇壽山 図南(うずやま となみ)さんにもお墨付きをいただきました!ご覧くださり、ありがとうございます!

採用時、転職時にSOや株は付与されるのか?

この点もよく相談されます。

正直なところ「即戦力」が確実視される経験者ではない場合、入社前に完全に確約されることはありません。オファーレターに記載されるケースは日本では稀です。ただもちろんないことはありません。

また目論見書の最後のページを見ると、かなり株を持っている方も入社時にもらったものではなく段階的に信頼を得てもらったというケースが多いです。

生株はもらえるのか?

創業時に社長と一緒に創業したメンバーの方は持っているケースが多いです。その後に入った方々はストックオプションであることがほとんどです。

一方でこの人がいないともうダメだ。絶対にダメだという場合、社長が譲渡しているケースもあります。

ただしこれは採用、転職時にいきなりというものではなく、仕事をしていてお互いにものすごく信頼関係ができてはじめて成立するものです。転職する方は面接時に安直に「生株が欲しい」みたいなことを言い始めて、せっかくのお話が流れてしまったこともあります。

株式とは血液とも言われます。契約によるのですが不可逆なものです。そのくらい重いものだとご認識ください。

新規上場ベンチャー会長の株式シェア平均は16.09%

前回調査時は25.85%でしたので、株式シェアが下がっていますね。

会長はいない会社も多く、全体の2割程度。創業者だったケースが多いですね。

新規上場ベンチャー社長/代表取締役/CEO株式シェア平均は31.6%。

前回調査時は30.7%でしたので、微増ですね。

会長よりは多いですね。今では少なくなりましたがそれでも「50%以上はシェア持ちたいんですよね」という経営者の方がいます。

一方で調達を続けていくとシェアは下がっていくということですね。私自身は社長がそんなに株式にこだわりすぎなくてもいいのではないか?と考えています。

そこまでこだわるならオーナー会社で良いと思いますので。適切な株主や、経営幹部に株式を渡ししてより強い組織を作っている会社が近年は成長していると感じます。

新規上場ベンチャー副社長の株式シェア平均は7.61%

社長の半分よりは少ない。感覚的なところと近いですね。前々回の調査時は10.2%だったので、若干シェアが下がっています。

ときおり共同代表だったり、株数も全く同じという会社もあります。

しかしこれは途中で別れてしまうことも多いのでおすすめはし難いです。もちろん例外もあるのですが。colyさんのように。

ただ双子でいらっしゃいますのでやはり例外なのかなと。

新規上場ベンチャーCFO /管理本部長の株式シェアは3.1%

こちらは一番相談うけてきたポジションです。感覚としては1から2%ではないかと思います。ただ創業近くからこのポジションにいる人がいると高めになっているケースがあります。

前々回の調査時は2.6%だったので、比率は上がっていると言えます。前々回からも上がっています。

近年は会計士や経理財務上がりの管理部長に加えて、投資銀行の方をCFOに迎え中型、大型上場する会社が増えました。結果として株式シェアも今後も上がっていく可能性があるとも感じています。

100億の時価総額と1000億、2000億では全く違いますよね。

新規上場ベンチャーCOOの株式シェアは0%

COOは不在の会社も多いです。実はCOOがいるのは、全体の2割程度です。

前回の調査では2.38%でしたが、今回の期間の上場ベンチャーはCOOだけを役職としている方がいませんでした。

自分自身「COOを紹介して欲しい」と毎日のように頼まれます。

ただ実際にはこのポジションで採用する難しさもあります。他社で仕事ができていても自社でできるのか?ここの壁があるからです。

とはいえ社長がいつまでも実務に顔を出している会社が成長し続けないことも確かなんですよね。

新規上場ベンチャーCTOの株式シェアは10.9%

前回の調査は4.6%だったので、シェアが上がっていますね。こちら母数が少ないのでまだまだ参考になるとまでは言えない数字ですが、テック系のスタートアップが増えていることからCTOの保有比率が上がっているとも考えられます。

CTOがいる会社は数%です。私の体感でCTOに困っている会社はものすごく多いです。CxOの中でいえば社長の次にみんなが探して見つからないのではないでしょうか。CFOはなんだかんだ言って見つかりますので。

CTO採用や転職については自分も意見や持論がかなりありますのでご興味ある方はご連絡ください。

最後に

今回ご紹介したデータをお送りします。

▼2022年4月時点▼

 

▼2021年12月時点▼

▼2021年11月時点▼

▼2021年8月時点▼

 

本件は今年上場した会社のみで調べております。最新とも言えますが、まだまだ母数も少ないので、引き続き追いかけて参ります。少しでも良い経営、採用、転職につながれば幸いです。

最近は顧問をしていることも多くなりました。もちろん人材紹介や投資も続けております。スタートアップ、ベンチャーの採用や転職にご興味ある方はキープレイヤーズのサイトからLINEまたはFacebookメッセンジャーでご連絡いただけますと嬉しいです。

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。

また本件のより詳細については、私がやっている秘密グループ「キープレイヤーズ高野秀敏のベンチャー・スタートアップサロン」で今後開示します。東証の新規上場会社情報のIの部から全てのCxOの方を本年分調べました。ここまでマニアックな情報はどこにもないと思います。検索したら一社ずつ見れますが、かなり疲れます(笑)その点は保証します。スタートアップ、ベンチャーに今いる、興味がある、もっと成長したい、レベルアップしたいという経営者、投資家、ビジネスパーソンの方はぜひお入りください。

高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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