こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
今回のスタートアップまとめは、Recustomerさんです。
EC事業者が売上アップのために商品を充実させたり、広告を強化したりするのは一般的な施策ではないでしょうか。
一方で昨今、返品ポリシーの寛容さも重要な要素の一つとして注目されています。Amazonでの返品無料は有名ですが、返品しやすいことで次の購入につなげられるかどうかも変わってきて、LTVに直結するからです。
しかし、これまで返品に関する業務の管理は非常にアナログで複雑なオペレーションが発生しており、多くのEC事業者を悩ませていました。
こうした課題を解決するのがRecustomerの返品業務を自動化するSaaSで、これからの日本のEC業界における返品業務を変えることができるのか注目を集めています。
2021年9月にJ-KISS型新株予約権の発行により、Coral Capital・ALL STAR SAAS FUND・G-STARTUPを新規引受先とし、総額約1.5億円の資金調達を完了しており、調達した資金はプロダクト開発、CTO採用・エンジニア組織体制の強化などに充てるとのことです。
今回の記事では、Recustomerの求人にご関心をお持ちの方向けに、会社やサービスの特徴、転職する際の留意点などをお伝えします。
目次
Recustomer転職の要点
Recustomerの特徴
・代表が在学中に起業した2017年創業のベンチャー企業
・元々EC事業者へのコンサル事業を展開していたが、返品業務のコスト負担に着目し返品ビジネスにピボット
・2021年6月に返品・返金・キャンセルを自動化するSaaS「Recustomer(リカスタマー)」のβ版をリリース
・2021年9月には総額約1.5億円の資金調達を実施
・調達した資金でプロダクト開発やCTOの採用、エンジニア組織体制の強化を行うとしている
Recustomerの会社概要
社名 | Recustomer株式会社 |
所在地 | 〒101-0024 東京都千代田区神田和泉町1-8-11 サン・センタービル5F |
設立年月日 | 2017年3月 |
資本金 | 1億6500万円 |
代表者 | 代表取締役CEO 柴田 康弘 |
役員 | 取締役 辻野 翔大 取締役 伊藤 佳泰 |
事業内容 | 顧客リテンションプラットフォーム「Recustomer」の開発・運営 |
Recustomerの商品・サービス
Recustomer
購入者からの返品依頼の受付から、商品の交換・返金、そして在庫の補充に至るまで、返品に関するすべてのCS業務を自動化するサービスです。
EC事業者が設定した返品・返金・キャンセルを承認するロジックに従って返品リクエストの可否判断を自動で行うことを可能にしています。
それに加え、今までエクセルなどを使用するのが当たり前だったアナログな返品管理がシステム上で管理できたり、対応ステータスによって自動でメールが送信されたりするので、返品に関する多くの業務コストが削減できます。
返品完了までのスピードも向上するので、顧客満足度の向上にもつながります。また返品にあたって購入商品と同額に近いクーポンの付与もできるので、返品を再購入につなげることも可能です。
Recustomer代表取締役CEOの柴田康弘さんの経歴
柴田さんは北海道札幌市の出身でいらっしゃいます。
早稲田大学に進学し、学生の頃からエンジニアとしてウェブ制作に携わっていたそうです。周りにはメディアを運営している知人や、ちょうど全盛だったシェアリングエコノミーのサービスを立上げて頑張っている人がいて、それを見て、自身も世界を変える何かをしてみたいと起業を決意したそうです。
そして3年生のときに大学を中退し、2017年にRecustomerの前身となるANVIE株式会社を立ち上げます。最初はウェブ制作やSNS広告をはじめとするWEB広告の運用代行、Shopifyを利用する小売事業者向けのコンサル事業を展開していました。
様々な事業者へコンサルティングをする中で返品業務に多くの課題があることに着目し、返品ビジネスに主事業をピボット。2021年6月に今の主力事業となるRecustomerのβ版をリリースしています。
Recustomerの採用・求人情報
Recustomerの職種・求人
・UI/UXデザイナー
・CTO
・サーバーサイドエンジニア
・カスタマーサクセス
Recustomerの働く環境
平均年収・平均年齢
Recustomerは非上場企業のため、残念ながら平均年収・年齢の公開データはありませんでした。Wantedlyには役員の平均年齢が25歳と書かれているので、非常に若い組織だと推察されます。
労働環境
12~17時をコアタイムとするフレックス制度が導入されています。「最もパフォーマンスが出せる時間で働く」という考え方をしているそうで、お昼寝推奨制度やちょっとした遅刻OK制度という少し変わった制度もあります。
また、フルリモートも可能で、その環境を整えるためにモニターとMacBook Proが支給されたり、会社から徒歩圏内に住んでいれば家賃補助が受けられるそうです。
その他に下記の福利厚生があります。
・ウェルカムランチ:入社月に全員でランチ
・歓迎会
・社会保険・健康診断
・メンタルヘルス対策補助
・育児休暇
・時短勤務制度
・ベビーシッター補助:ベビーシッターの利用料金の最大80%を補助
Recustomer転職を考えるにあたって最後に
Recustomerへの転職を検討中の方へ、求人情報や転職する上での留意点などをご紹介しました。
Amazonやロコンドの返品無料は有名ですが、Recustomerのようなサービスを活用すれば多くのEC事業者が返品ポリシーを緩めていくことが可能になるでしょう。
返品の在り方が変われば私たちの購買体験も大きく変わり、EC事業者の利益拡大にもつながります。今後よりニーズの高まるサービスとして期待できそうです。少しでも興味があるという方は、ぜひ転職を検討してみてはいかがでしょうか。
成長業界への転職を支援した実績は数多くありますので、ご興味を持った方はお気軽にご相談下さい。企業選びから面接対策、キャリアの全体設計まで、幅広くキャリア相談を承っています。