こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
今回のスタートアップまとめは、Tokyo Artisan Intelligenceさんです。
東京工業大学発のベンチャーとして、2020年3月に活動をスタートさせたTokyo Artisan Intelligence。有能な人材の育成、新たなコンピューテーション技術の創出と共にAI技術の社会実装を進化させること、そして“人類の発展に貢献すること”を目指しています。AIデバイス設計ツール「TAI Compiler」の開発・運営などをメインに、現在急成長を遂げている企業です。
また、2021年10月にはシリーズAラウンドで三井住友海上キャピタル株式会社から資金調達を実施し、調達額は累計で1.6億円になりました。この資金調達により、経営基盤の強化、自社サービスの開発・展開強化が行われる予定となっています。
今回の記事では、Tokyo Artisan Intelligenceの求人にご関心をお持ちの方向けに、会社やサービスの特徴、転職する際の留意点などをお伝えします。
目次
Tokyo Artisan Intelligence転職の要点
Tokyo Artisan Intelligenceの特徴
・2021年10月に、累計1.6億円の資金調達を実施済
・エッジAIにおけるソリューション提供、開発支援に強み
・ディープラーニング・ハードウェア化研究の一環として、純国産の AI 高速・圧縮・コード生成ツールの開発に取り組んでいる
・「深セン先端技術ピッチコンテスト」に出場
・株式会社シンコムより、2020年5月にAI事業の謙譲を受けた
Tokyo Artisan Intelligenceの会社概要
社名 | トウキョウ アーチザン インテリジェンス株式会社 |
所在地 | 〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-1 日総第13ビル 8階 |
設立 | 2020年3月3日 |
代表者 | 代表取締役社長 中原啓貴 |
事業内容 | ・深層学習アルゴリズムの研究開発 ・エッジ AI プロダクトの開発および販売 ・AI エキスパート・エンジニアの育成 |
Tokyo Artisan Intelligenceの商品・サービス
TAI Compiler
ディープラーニングなどを用いた AI アルゴリズムを、クラウドではなく端末側(=エッジ)で実行する技術を指す「エッジAI」。
Tokyo Artisan IntelligenceのエッジAIソリューションでは、高度な「ニューラルネットワーク圧縮技術」 と「ハードウェア実装技術」を搭載。リアルタイムかつ低消費電力の「エッジ向けAI」 を実現しました。「エッジ向け AI の受託開発企業」 として、データセット構築からハードウェア実装まで、顧客ニーズに合わせたコンパクトなエッジ AI ソリューションを提案しています。
TAIが開発するエッジAI技術はさまざまな特徴をもっています。「リアルタイム推論処理」「エッジ(端末)でのスタンドアロン動作」「軽量・コンパクト」などドローンなどの端末でもAIを活用する上で欠かせないポイントをおさえています。加えて、深層学習に必要な学習データの収集・教師データの作成・モデルの構築と学習・FPGAの実装・カメラやバッテリーを含むシステム全体の構築まで、スムーズに対応できるのも強みです。
過去にはAIによる画像処理技術を活用したカウントシステムを開発したり、物体検出のソリューションなども開発しています。
また、フィリピンに拠点があるパートナー企業と連携することで、コストパフォーマンスに優れたデータセット開発サービスも提供しています。
このような開発ノウハウ・実績を活かし、さまざまなエッジデバイスにAIの学習を含め、手軽に実装できる開発環境の開発を進めています。それが、「TAI Compiler」です。
TAI Compilerを導入すれば、AI開発経験がなくても、高性能なAIエッジデバイスの開発ができようになるため、さまざまなシーンで活用しやすくなるでしょう。今後の動向にも注目が集まっています。
Tokyo Artisan Intelligenceの代表 中原啓貴さんの経歴
中原さんは、2007年に九州工業大学 博士後期課程を早期修了、博士(情報工学)を取得されています。同年には九州工業大学 情報工学部 電子情報工学科 産学官連携研究員に。
また、2011年に鹿児島大学 大学院理工学研究科 工学系電気電子専攻 助教、2014年に愛媛大学 大学院理工学研究科 電子情報工学専攻 講師も務められています。
その後、2016年から東京工業大学 工学院 情報通信系 准教授に就任。その間、2012年3月に英国オックスフォード大学、2019年にインペリアルカレッジ大学に研究員として滞在されていました。
中原さんは、ディープラーニングに関するハードウェア研究の実績を数多くもっています。加えて、2009年より11年間連続で学術賞を受賞するなど、華々しいキャリアをお持ちです。
さまざまな準備を経て、自身が培った知識やノウハウを活かし、2020年3月にTokyo Artisan Intelligenceを設立。エッジ AI プロダクトの開発および販売などの事業をメインに、現在も幅広く活躍されています。
Tokyo Artisan Intelligenceの採用・求人情報
Tokyo Artisan Intelligenceの職種・求人
・AIエンジニア
・ハードウェアエンジニア
・画像処理エンジニア
“情報工学系、計算機工学系または理数系の学士号またはそれに相当する経験”などが、必須スキルとなっています。
Tokyo Artisan Intelligenceの平均年収・平均年齢
Tokyo Artisan Intelligenceは非上場の企業のため、残念ながら平均年収・年齢の公開データはありませんでした。
Tokyo Artisan Intelligence転職を考えるにあたって最後に
Tokyo Artisan Intelligenceへの転職を検討中の方へ、求人情報や転職する上での留意点などをご紹介しました。
Tokyo Artisan Intelligenceは「AI研究による成果を社会へ還元する」という考えに基づき、エッジAIの進化を牽引してきました。これまでの ICT 技術では実現が困難であった高度なタスクを AI として実現し、世界的にも注目されている企業です。
「AI技術を用いて、社会問題の解決を図りたい」「将来的にはグローバルに活躍できる人材になりたい」という方は、Tokyo Artisan Intelligenceへの転職をぜひご検討ください。
成長産業・スタートアップ企業への転職を支援した実績は多数あります。転職をお考えの方はお気軽にご連絡ください!
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