転職活動のタイムスケジュール管理・調整方法

転職          
       
       
     

こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。

不景気で退職せざるをえない…となる前に転職したいという人が増えています。成長企業は現在でも積極的に採用を進めている企業も多いので、まだまだ成長企業への人材の流入はなくならないのではないかと思います。

今は、なるべく早く転職したい!という人も多いので、スケジュールについて書いていきます。意外とできていない人も多いので、ぜひ再確認していただきたいです。

転職活動はスケジュール管理に気をつけよう

転職活動でたいへん重要だが見落とされがちなこと、それはスケジュール管理です。短期的なものから長期的なものまで、スケジュールをきちんと管理できていなければ、転職活動がうまくいくことはありません。

たとえば、今の会社の繁忙期直前に転職活動を始めてしまい、エージェン卜との面談や相手先企業との面接のスケジュールがなかなか入れられなくなる。あるいは、今の会社の業務予定が半年後まで埋まっているのに転職活動に踏み出して、結局退職できなかった。こんな例は数多くあります。

また、志望度が高いために、ついつい無理のあるスケジュールを組もうとしたくなることもあります。しかし、無理はしないようにしましょう。遅刻やリスケになると、印象が悪くなります。

他にも、人事と仲良くなったから、また受ければいいや、と思う方もいらっしゃるようですが、スケジュールが管理できていない人を採用したいという人は少ないですよね。自分が活躍できるフィールドが一つ減ってしまうことになるので、気をつけましょう。

転職活動のスケジュールを立てる際に注意したいポイント

現在の会社の繁忙期はできる限り避けたほうがいいかもしれません。書類選考を通過したとしても、面接に進めなければ内定しません。それにエージェントも、時間が取れない人はあまり相手にできないことが多いです。企業にとっても、スケジュールがなかなか決まらない、あるいは先の日程になってしまう人は、後回しにされてしまう可能性があります。

また転職が決まった後に、繁忙期だからといって新しい仕事を頼まれ、引き受けてしまう人もいます。内定承諾後の入社時期の変更は基本的にはできないので、今の会社ともうまく調整することが必要です。

そもそも転職活動にかかる時間はどのくらい?

たくさんの方のキャリア面談をする中で、「転職活動にかかる時間はどのくらいですか?」と、質問を頂戴することが多くあります。意外と転職活動のスケジュール感を考えることは難しいのです。

中には、「今すぐにでも現職を辞めて、1ヶ月後には転職先で働きたい。」と要望を頂戴することもあります。しかし、思うように進まないことが多いのが実際です。

それは、自分の要望に合う求人が転職したいときにない、ということもあるためです。また、現職の引き継ぎ期間なども考えると、1ヶ月後に転職先で働いていたいというのは現実的ではありませんね。

選考期間は「2週間から長くて1ヶ月半」というのが現実的なラインなのではないかと思います。そこに、最初の転職理由や転職先企業の選定、現職の業務の引き継ぎなども加えると、「短くて1ヶ月半、長くて3ヶ月」ほどが大まかなレンジになるのではないかと思います。(企業やポジションによってはもっと待ってくれるケースもありますが、極めて稀です)

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。

大雑把で、いいからスケジュールを立ててみよう

全体の大まかな時間感が掴めたら、まずは大雑把でもいいのでご自身でスケジュールを立ててみましょう。

スケジュール管理はエージェン卜との面談をいつ頃から始めて、面接するのはいつ頃で、数社くらいは面接を受けるとして最終的に決断するのがいつ頃で、入社はいつ、といった形で考えます。

もちろん、相手のあることですから、自分のスケジュール通りに進むとは限りません。エージェン卜とのアポイン卜がなかなか取れないこともあるでしょうし、面接まで進めないこともあるでしょう。そのため、多少なりとも余裕のあるスケジュールを事前に組んでおき、臨機応変に対応できるようにしておきたいところです。

単に頭の中でスケジュールを描くのではなく、紙などに落として目に見える形にしておく、随時修正を加えていく、といったことも必要です。

また、ご自身でスケジュールを立てられた後、そのスケジュールが実現可能であるかエージェントに相談してみてください。適切なアドバイスや情報を受け取ることが出来ます。

具体的なスケジュールの立て方

あくまで一例ですが、一般的な転職スケジュールの立て方をご紹介させていただきます。

▽Step1:ゴールを決める
いつまでに内定を取り、いつから次の会社に勤務するかを決める。もちろん大雑把で構いません。

▽Step2:自己分析をする
自分で考えるほか、家族や友人にも協力してもらう。1週間くらいでまとめたいですね。

▽Step3:求人を探す
エージェントに登録したり、求人情報サービスを探しながら、新しい仕事のサービスを膨らませておく。自己分析と並行して1週間ほどで進めたいですね。

▽Step4:書類を作成する
履歴書、職務経歴書が基本ですね。最初から完壁なものを作る必要はありません。場合に応じてエージェントが添削してくれますが、最低限伝えたいことにはきちんと触れておきましょう。最初は一人で作り、選考を受けながらエージェントと相談して改善していくのがいいでしょう。

▽Step5:企業へのエントリー
エージェントや周囲の人たちの意見を参考にしながら、エントリーする企業を決めていく。これも並行して進めたいですね。転職したい1ヶ月半までには終えるようにしましょう。

こうして、書類選考及び面接がスタートします。上記期間中は、準備に加えて面接対策や企業研究も怠ってはいけません。こうしてみると、そこまでやることは多くないですよね。しかも、並行して進めるものばかりなので、あっという間です。

面接・面談のスケジュール調整時は自分から3つの日程候補を出そう

最後に、面接や面談のスケジュール調整の際の注意事項を説明します。これは仕事上のスケジュール調整でも言えることですが、自分から日程候補を提示するようにしましょう。

たまに、「自分は予定がかなり調整できるので、逆に日程候補ください」と言われることがあります。実はこれ、企業からするとあまりよい印象はありません。

まず相手にとっては、自分のカレンダーから都合のいい時間を探す、という作業が発生します。もし自分から提示できていれば、相手は提示された日程で調整できるか確認するだけでよかったわけです。これだけでも、親切なように見えて、相手にとっては喜ばしくないことをしてしまっていますよね。

加えて、相手の周りの人にも迷惑を掛けてしまう可能性があります。相手からすると、「どこでもいい」と言ったから調整しているのに、「やっぱり○○日はダメです」というようなことが後から送られてくるリスクを考えると、各所に調整しづらくなります。実際にそういった連絡が来ると、「優先順位が低いんだな」と思われてしまいます。

このように、調整できる日程を自分から送らないだけで、かなり大きなデメリットがあります。必ず自分から日程を出すようにしましょう。

おすすめの日程調整の例文を記載しておきますね。

ーーー

面接(面談)の日程につきまして、以下に候補日を挙げます。

・○月○日(曜日) ○○:○○〜○○:○○
・○月○日(曜日) ○○:○○〜○○:○○
・○月○日(曜日) ○○:○○〜○○:○○

もし、ご都合よろしいタイミングがなければ、日程を提示いただくか、私から別日程で送り直しします。
お気兼ねなくお申し付けください。

ーーー

転職活動には計画性が必要です。計画的に余裕を持って進め、自分に一番あった企業を選べるようにしましょう。転職活動全般について、相談乗っていますので、ぜひご連絡くださいませ。

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
一覧に戻る