転職活動の面接の基本面接担当者は何を見ているか?

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面接ではマナーや頭の回転の速さが問われる

いうまでもなく、面接は転職活動における最大の山場です。ここでの評価が転職活動の成否を決定します。

面接は多くの場合、まず軽い雑談から事実の確認、基本的な質問、具体的な質問という形で展開することが多いです。徐々に核心に迫っていくわけです。

面接担当者がおもにチェックする内容は、それぞれのフェーズで異なることが多いです。まず事実確認や基本的な質問では話し口調や姿勢など、社会人としての基本的なマナーや人柄をチェックします。そして、具体的な質問、質疑応答の場面では、頭の回転の速さ、切り返しのうまさといったことが重視されます。

 

面接では否定されたときに真価が関われる

面接に行くとき、事前に何度もシミュレーションをする人がいます。これはもちろん重要なことですが、こういう人は往々にして、想定外の流れになったときにきちんと対処できないことがあります。これでは、せっかくのシミュレーションも台無しになってしまいます。

面接は、基本的に面接担当者につっこみを入れられるものだという認識も必要です。

切り返しも、やたら話し上手であることだけが高い評価につながるのではありません。多少厳しいツッコミでも、誠実に相手の言葉を受け止め、それに対して自分の考えや回答を返していけば、問題になることはないでしょう。

 

一般的な面接の流れ

(1)軽い雑談

「昨夜はよく眠れましたか?」
「このビルはすぐにわかりましたか?」

面接官は相手が話しやすい雰囲気をつくるために、取り留めもない話を向けることが多いです。いわゆるアイスブレイクです。

 

(2)事実の確認

「簡単な自己紹介をお願いします。」

「私(面接官)の自己紹介をさせて頂きます。」

面接官から自己紹介を依頼されるだけでなく、ここで面接官自身のキャリアや仕事内容について説明を受けることが多いです。

 

(3)基本的な質問

「現職やそれ以前ではどのような業務を担当していましたか?」「なぜ転職を考えたのですか?」
「なぜ当社を希望しているのですか?」

上記のような基本的な質問を受けます。これまでの業務内容や転職理由、面接を受ける会社の志望理由は簡潔に話せるように事前に整理しておきましょう。

 

(4)具体的な質問

「当社ではどのような仕事がしたいのですか?」
「勤務するうえでの希望はありますか?」
「これからのキャリアプランを教えてください。」

具体的な質問では、双方のミスマッチを防ぐため、話が深堀りされることが多いです。自分のキャリア選択のミスを防ぐためにも、面接官からの質問に頷くだけでなく、自分の意見を持って臨んでください。

また、これからのキャリアプランも言語化出来るようにしてください。もちろん不確かではありますが、現時点での3年後の自分や5年後の自分像についてゴールを設定してみてください。自分のキャリアや人生のゴール設定が出来る方は、仕事においても、面接においても評価される傾向があります。

 

(5)質疑応答

「そちらからは何か質問はありますかJ

もちろん、質問は複数用意してください。将来自分が働くことを想像すれば聞きたいことは多数出てくると思います。

 

(6)終了

最後までビジネスマナーに留意してください。

 

面接の前に筆記試験を課す企業もあります。1回の面接は数十分で終わることが多いです。また、面接を1回しか行わないところもあれば2回以上するところもあります。

 

面接は面接官との愛称や社風マッチの問題もありますが、企業様からビジネスタイムを頂いている以上、相手方に失礼のないようにしっかり準備して臨みたいものです。

面接対策を作業と捉えず、自分のこれまでの業務の振り返り・これからのキャリアプランの再考と捉え、ポジティブに取り組んでみてください。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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