年収、年収、年収……。なんだかんだいっても、キャリアの相談にのっていていちばん多く質問をされるのは年収についてです。「今の職場では年収がアップする見込みがないので、転職をしたい」「子供を養っていく必要があり、教育費にかかるお金が心配」年収を理由に転職を考えている人は、たくさんいます。
キャリアの悩みは年収にあり?
キャリア面談の途中で話が和んでくると、まずこれですね。特に、家庭をお持ちでお子さんがいらっしゃる方ですと、まさに、マスト条件になります。年収は高いにこしたことはありませんが、みなさんの中には、自分が適切な給料をもらっているのかどうか……つまり、自分の市場価値について疑間を持っている人も多く見かけます。
「年収」だけが収入の形ではない
最近のトレンドとしては、株式公開前のベンチヤー企業に入社し、ストックオプションや持ち株制度によって、経営者や役員ではなくとも、数百万〜数千万円のリターンを得ている人も多いようです。
この金額の差は、会社の配当のしかたや株式公開後の利益格差によるものですが、中には、創業時に入社して、数億円のリターンを得ている人もいるそうです。
人材紹介会社の中には、「年収査定」という無料サービスを行っているところもありますから、より正確な情報を知りたい人は、そういったサービスを利用してみるのもいいのではないでしょうか。
ちなみに、私が在籍していたインテリジエンスでは、通算で三〇万人以上の人がそのサービスを利用しているとのこと。大手の転職サイトを見ると、業界ごとの平均値を調べることもできます。
市場価値はなるべく環境の近い人と比較
市場価値についていえば、同じ業界で同じ職種、できれば同じポジションの人と比較してみてください。
そして、最後にあらためて、以下の質問をチェックしてみてください。
1 今いる業界は成長している業界でしょうか?
2 業界水準として年収が高い業界でしょうか?
3 業界一位、二位の会社でしょうか?
どれにもあてはまっていなければ、今の会社にいて、年収が大幅にあがっていく可能性は低いと見てよいでしょう。今の場所では得られない、より高い年収を獲得したければ、何かしらのアクションが必要になってきます。