異業種、異業界への転職で年収アップを図るのは、正直いって、なかなか難しいというのが現状ですが、まったく可能性がないというわけではありません。一般論として、転職によって年収アップを狙っていくのであれば、求められる能力が同等であっても、平均的な年収水準が高い業界や職種を選び、かつそこで自分の強みを活かすことができる、そういった企業を選択することが前提となります。ということは、あなたが今、業界水準として年収の低い業界にいるとするならば、短期間での年収アップも決して不可能とはいえないわけです。一般的に年収が低いとされる業界としては、旅行、流通、印刷業界などがあげられます。

ホテル業界を筆頭とするサービス業も同様ですね。たとえば旅行代理店を例に取ると、業界トップレベルの企業であっても年収はあまり高くありません。二〇代でおおよそ五〇〇万円以下の条件。年収が低いからといって仕事が楽なわけではなく、どちらかといえばハードワークです。

それでも旅行代理店がいまだに人気企業なのは、本当に旅行が好きな人が集まってくるからでしょう。ホテル業界などもそうですが、サービス業についている人は、仕事の優先順位が年収ではなく、好きなことを仕事にしているという点にあるのではないかと思います。

ただし、仕事の優先順位に年収をあげるならば、やはり異業界への転職を考えなければなりません。実際に異業界への転職は可能です。年収アップも見込めます。

ある旅行代理店の営業マンの例をお話ししましょう。

頭の回転が速く、人よりも早く成長をしたいという上昇志向の強い二〇代の男性でした。やはり年収アップは優先順位のトップ事項。彼は、ある外資系のヘルスケア関連企業に転職、営業マンとして入社を決めました。
コミッション(歩合)を含めると、一年後に年収は倍増したそうです。現在も第一線で活躍しています。というのも、ヘルスケア関連、メディカル関連の会社は、条件(年収や福利厚生)がとても良く、いまだに住宅手当が出たり、日当という営業手当が出たりする会社も多いのです。

特に製薬企業の営業的役割を果たす、医薬情報担当者(MR)は、需要が拡大しており、高収入が見込める職種として注目を集めています。営業の実務経験を問わないケースもあり、異業種からの転身も不可能ではないでしょう。

よく給料の高い会社と聞くと「仕事がきついんでしょ?」と不安を抱く人もいますが、決してそういうわけではありません。収益があがっていて、労働分配率(儲かった利益をどれだけ人件費に配分できるかの比率)の高い会社であれば、必然的に好条件を準備するものなのです。

ただ、収入の高い業界、低い業界、おおまかな線引きはできますが、基本的には一社、一社ごとに条件が違ってくるのは当然のこと。収入アップを目指すなら、事前に念入りなリサーチを心がけるしかありません。

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