日本は大手企業がまだまだ人気

転職先を選ぶ際、「知名度」や「ブランド」にこだわる人もいます。一般的に知られている有名企業で働きたいという応募者は少なくありません。

たとえば、BtoCと言われる一般消費者を相手にビジネスをしている会社や、大きなスポーツ大会の公式スポンサーになっているような企業です。コマーシャルなど、宣伝面での露出も多いのでメジャー感がありますし、聞こえもいいからでしょう。

新卒時に第1志望の会社に採用されず、心ならずも今の会社に入ったというパターンの人にとっては、「リベンジ」という面もあるでしょう。毎年マスコミで発表される、大学生の「就職人気企業ランキング」に登場するような会社です。グローバル展開をしている外資系企業も一種のブランドとして人気が高いですね。

しかし、昨今はスタートアップ、ベンチャー企業において次々と上場や売却し、成功者が出現しました。またそれとともに10億以上の調達など大型調達も相次いでおり、大手ではなく、スタートアップ、ベンチャーに転職したい。または起業するので相談にのって欲しいという話がかなり増えました。

大企業でもベンチャーでも、転職市場においては、新卒採用の時と違って、「どういう面で会社に貢献できる人材なのか」がシビアに問われます。有名企業で働いてみたいという程度の気持ちでは、志望動機として弱すぎますし、採用側に対してのアピール力がまったくありません。

「憧れの企業」で働きたいのは、人情としてはわかります。ただ、実際の転職活動にあたっては、企業に期待するだけではなく、「自分の強みは何なのか」をしっかり把握してから臨んでいただきたいのです。

 

他力本願ではなく主体性が大事

エージェントに相談に来る方の中には、以下のように企業からしてもらうことを期待するだけの「他力本願」になっている人も意外と少なくありません。

・どんな案件を紹介してもらえるのか?
・オファーを出している企業はどんな年収を提示しているのか?
・福利厚生制度は整っているか?
・入社後、どんな教育が期待できるのか?
・ストックオプションがつくかどうか?

もちろん、求人票に書かれている内容はお伝えしますが、提示されている条件がすべてではありません。実際、面接次第で、提示した年収よりアップするケースもあります。
ただ、いい条件を引き出すためには、相手にプレゼンテーションをする必要があります。つまり、自分が入社すれば「今より売上が向上します」、あるいは「この部分のコストがカットできます」などの、いわゆる「売り込み」が大切になってきます。

企業側から言えば人件費とは一種の投資です。「仕事のできない人の給料は下げたいけど、仕事ができる人であれば、それなりの給料を出す用意がある」というのが本音です。給料に見合うだげの働きが見込めると思えば、待遇面もよくなるはずです。

 

転職して成功する人とは?

会社を移っても成功する人は、企業側の視点にしたがって、適切に自分の価値がアピールできる人です。しかし、そうは言っても、自分の強みがわからないとか、やりたい仕事がないという人も多いのです。一度立ち止まって、次の観点から自分の強みを見つけてみましょう。

・今まで取り組んできた仕事をピックアップして、実績をいったん棚卸しする
・どういう点で貢献できるのか、客観的に見極めて強みをアピールしていく

たとえば、営業の方であれば、このように答えるのです。

「大手メーカーに対して無形商材であるOOを平均単価△△円で販売し、部署内でトップの実績だった。その実績の出し方は御社でも使えます。」

 

自己PR力はビジネスーパーソンに必須のスキル

日本人は謙虚なあまり自己PRが苦手と言われています。しかしこれからの時代さりげなく自己PRする力を身につけておくことが一層大事になります。自己PRは準備や練習によって強化されます。当社では自己PRのアドバイスもしております。それは面接対策ということにとどまらず、ビジネスパーソンに必須のスキルだと考えているからです。面接に受かることが目的ではなく、転職後に成功していただきたいため、必要に応じて、自己PRのアドバイスをしております。

 

高野 秀敏

キープレイヤーズ 代表取締役

99年に株式会社インテリジェンスへ入社。2005年に株式会社キープレイヤーズを設立。3000名以上の経営者の相談と、10000名以上の個人のキャリアカウンセリングを行う。また、30社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。

 

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