今回のベンチャー・スタートアップ転職相談
相談者様:30歳を過ぎてから、日本の伝統的な大手企業からスタートアップ・ベンチャーに転職するのは遅すぎるでしょうか?
30代のベンチャー転職/スタートアップ転職者が語る、転職してよかったこと、苦労したこと
年齢よりも「何が出来るのか?」の方が重要
遅すぎることはありません。
私は46歳ですが、私の年代からでも転職できますし、何歳からでも可能性はあります。
しかし、30歳を過ぎてからJTCと言われるような、日本の伝統企業からベンチャー・スタートアップに転職すると、カルチャーや仕事の考え方に馴染むのに時間がかかります。
アンラーンできなくなっているので、早い方がアンラーンしやすいです。
そして結果も出しやすいです。
私がベンチャー・スタートアップ業界に入ったのが1999年です。
その頃のベンチャー・スタートアップは、20代〜30代前半の方が多かったです。
今は自分も40代ですし、50代の方々も非常に活躍していて、ベンチャー・スタートアップの年齢層が凄く広がってきています。
そういうこともあって、30代・40代・50代の人が経営者という会社も増えたので、年齢は気にせずに
「何が出来るのか?」
を気にした方が良いです。
※JTC(Japanese Traditional Company)
伝統的な日本の大企業のこと
※アンラーン
既に学んだ知識・思考・習慣などを見つめなおすこと
30代で大手からベンチャーに転職する理由は?
相談者様:30代で大手企業からベンチャーに転職する人は、どの様な理由で転職する人が多いですか?
30代で大手企業からベンチャーに転職する一番多い理由とは?
一番多い転職理由は
「今の会社にいても社長・役員になれるかわからない」
「社長・役員になれないことがほぼ決まっている」
という風に思ったときに、会社の未来を感じなくなり
「ベンチャー・スタートアップにチャレンジしよう」
と思う方が多いです。
一方で、日本の大手企業に入るタイプの方で
「自分はまだまだ昇進レースに残っている」
と思うトップ評価の人は、今もまだ辞めません。
私の同世代の人を見ると、外資だと取締役クラス・カントリーマネージャーその一個下に結構前からなっています。
日系大手企業の場合は、なっている人あまりいませんが
「もしかしたら社長・役員なれるのかな」
という方は、転職しないです。
昇進レースから外れたかなという方は、転職を考えやすいです。
昔、政府系金融の長銀・日債銀・興銀などいろいろ破綻しましたが、そこの出身者の方が優秀だと言われています。
これはコトラの大西さんから聞いて
「その通りだな」
と思ったのが、本来なら辞める予定の無かった人が、破綻したことによって出たため、出身者が優秀と言われているとのことです。
※長銀(日本長期信用銀行)
吉田内閣が打ち出した「金融機関の長短分離」政策に沿って1952年に設立
※日債銀(日本債券信用銀行)
1957年4月、旧朝鮮銀行の残余財産を基に、不動産抵当貸付に主眼を置いた銀行として、長期信用銀行法に基く日本不動産銀行として設立
※興銀(日本興業銀行)
官僚である前田正名の提言「興業意見」に基づき、農工業の振興を目的に1897年(明治30年)に設立
※コトラ
金融・IT・コンサル・製造業・経営層の、ハイクラス転職に特化した転職エージェント