情報収集のためにIRを読もう!

転職活動において受験企業に対する情報収集も大切です。相手を理解していないと、面接でもきちんとしたやりとりになりません。
ぜひおすすめしたいのが、企業サイトで公開されているlR情報にしっかり目を通しておくことです。投資家向けの資料で非常によくまとまっているので、企業研究には絶好のテキストです。会社の財務状況だけでなく、その企業をとり巻く業界の動向や事業戦略などが網羅されているので、全部理解するつもりで、じっくり読んで勉強しておくといいでしょう。
それにプラスしてライバル会社のIRもチェックします。企業ごとの経営方針や事業戦略の違いが比較できますし、その会社の強味やウイークポイントもだいたい理解できるはずです。
事業規模が大きくない企業や未上場企業の場合はIR資料がありません。その場合は、類似業界のリーディングカンパニーは上場しているケースが多いので、そちらを見ておきましょう。受験企業についてはダイレクトにわからなくても、業界全体のことは把握できるはずです。
IR資料は該当企業のHPにアクセスするだけで確認することが出来ます。費用もかかりません。面接対策だけでなく、転職先を選ぶ際やマーケット調査にも有効な手段だと思います。ところが、実際にはIR情報どころか、受験企業のサイトすらチェックしていない人が意外に多いのです。
対外的に公開されているわけですから、企業秘密でもありません。熟読しておけば面接の際にも積極的に対応できます。こちらから質問する場合もHPの情報をふまえてより突っ込んだ内容で発言できるわけですから会話も弾み、一石二鳥です。御社のことを考えている、ぜひ入りたいという熱意をアピールできるでしょう。
特に、同じ業界ではなく、別の業界への転職を検討されている場合は、リサーチする時聞があまりありません。受験企業やライバル企業のHPをすべておさえ、インターネット上で拾える情報は最低限、頭にたたきこんでおくことが大切です。
事前準備こそ内定獲得の必須ポイント
メーカーに勤務する総務のZさんは、勤めている企業が同族経営で古い体質のままであることに見切りをつけ、転職を考えました。
人材エージェントに登録したところ、ネット関連企業の募集案件を紹介されました。条件も悪くなく、先方が求めるスキルを満たしていて、オファーがあったため、面接を受けてみることにしました。
ビジネス系のソフトやシステムはひととおり使えるものの、インターネットに詳しいわけではありません。まったく違う業界ですから、まずは予備知識を仕入れようと受験企業はもちろん、ライバル企業数社のHPをチェックし、IR情報を熟読しました。
株主総会の事務などを担当したこともあり、他社のIR資料などに目を通すことも多く、抵抗がなかったのです。すると、社歴こそ短いものの同業他社にくらべ、財務状況がよいうえに、将来性のあるシステム開発に乗り出していることがわかりました。面接でそのことを話すと非常に好印象だったようで、社長面接がすぐに決まり、その場で内定が出るほどでした。
入社後に話を聞くと、内定辞退が続いた時にZさんが現れ、「わが社の実態を正確に理解してくれる人材だ」と社長が大喜びだったそうです。Zさん自身、不安なく転職を決めましたが、社長からも目をかけられ、はりきって仕事をしています。
後悔しない転職の準備を
一方、1次・2次面接を無事通過したAさんは、最終面接に臨みました。Aさんは以前、ある勉強会でその会社の取締役の講演を聞き、懇親会でも名刺交換していました。知人から次期社長の呼び声が高い人だと聞いていたので、志望理由のーつとしてそのことに触れました。
ところが、その取締役はすでに降格されていて、結局、Aさんは採用されませんでした。HPに目を通していれば、経営陣が刷新されていることがわかったはずだと後になって気づきました。また、IR資料に記載されていた事を面接で質問してしまい、最終面接官には会社理解が出来ていないと見限られてしまったのです。これは、HPやIRを確認しておくだけで防げる事でした。
能力や想いは充分あるのにちょっとの準備を怠った事で不採用になるのは、機会損失です。できる限り用意をし惜しいミスは防ぎたいものですね。また、事業モデルや収益モデルが複雑な企業も多々あります。そんな時は担当エージェントに質問して見るのも1つの手です。全てはご自身のキャリアの成功の為に、使えるリソースは最大限活用して行きましょう。
転職の成否を分ける3つのポイント
約20年のエージェント経験から、転職の成否を分けるポイントは大きく3つあると考えています。
1. 企業選びの軸が明確であること
「なんとなく良さそう」で選ぶのではなく、事業フェーズ、ポジション、カルチャーフィットの3軸で判断できる方は転職後も活躍しています。
2. 入社前に期待値のすり合わせができていること
転職後に「こんなはずじゃなかった」とならないためには、面接時にリアルな業務内容や課題を確認することが不可欠です。特にベンチャー企業では、面接で見える華やかな面だけでなく、泥臭い部分も理解した上で入社を決めることが大切です。
3. 転職後の立ち上がりをイメージできていること
入社して最初の90日間で何をするか、具体的にイメージできている方は早期に成果を出し、信頼を獲得しています。
まとめ
転職は人生における大きな決断です。だからこそ、正しい情報と信頼できるパートナーが必要です。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップを中心に、約20年の転職支援実績がございます。キャリアに関するお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。