代表取締役 渡邉拓

2011年に慶應義塾大学大学院 理工学研究科卒。在学中に現取締役と共に事業立ち上げを行う。大学卒業後には新卒でスタートアップに入社し新規事業の立ち上げに従事。独立後、BitStarを創業。現在はコンテンツ産業を担うメガベンチャーを作るべくインフルエンサーマーケティングのトータルソリューションを展開。直近では大手事業会社との戦略的協業および13億円の資金調達の実施。デロイトトーマツ主催「2018年日本テクノロジー Fast 50」に選出。

株式会社BitStar

「インフルエンサーが活躍できるインフラをつくる」というビジョンのもと、広告、プロダクション、メディア制作の3領域×テクノロジーでインフルエンサーマーケティングのトータルソリューションを展開。3カ年の売上成長率1,500%、100名規模の会社となり国内トップクラスの成長を遂げています。2018年8月には13億円の大型資金調達にも成功しさらなるチャレンジを考えており、BitStarのミッションである「新たな産業・文化をつくり、人々に幸せや感動を提供する」を推進するため更なる事業成長と事業創造ができるメンバーを募集しています。

産業や文化をつくる仕事をしたい

 

高野:今回は株式会社BitStar代表取締役 渡邉拓さんにお話をお伺いします。まずはご経歴からお伺いしたいと思います。渡邉さんは学生時代からビジネスに関与されていたのですよね!

 

渡邉:学生時代は、現取締役と一緒に起業しました。学生時代は、面白そう・学びになるからやってみようというスタンスで事業を作っていました。実際に仲間を作り、ビジネスになるプロセスは面白かったです。

しかし、事業は失敗に終わり当時のメンターの勧めでシリコンバレーに行きました。起業の経験以上に、このシリコンバレーでの経験が自分の仕事観の根幹になっていると思います。

 

高野:学生時代から自ら事業を作られているのが素晴らしいですね。

 

渡邉:そんなこともないですよ。シリコンバレーで、自分の甘さに衝撃を受けました。

シリコンバレーで出会った多くの起業家は、「世の中の課題を僕たちのソリューションで解決して、こんな世の中を作っていきたい」という壮大なビジョンを持ち、事業を作り体現していました。会社の規模や人数などは関係なく、会社が存在する意味やビジョンが明確かつワクワクするものでした。

こんな姿を目にして、起業や、究極的には生きる理由を考えました。そして、「自分が産まれてから死ぬまでの差分を作りたい」と考えるようになりました。差分として何が残るか考えるとそれは、産業や文化でそれを作りたいと思いました。産業や文化は後世に残せます。自分が死ぬときに子や孫に、「あれを残したんだ」と胸を張って言えますよね。これは今の会社のミッションにも繋がっています。

 

高野:産業や文化を作る仕事観、本当に素敵です。学生時代から起業される選択肢もあったのですか?

 

渡邉:学生時代、起業するか企業に就職するかは悩みました。当時、電気自動車に関わる事業をやりたかったのですが、お金も実績もないのでベンチャー企業でお世話になることに決めました。

新卒でオアシスソリューションという当時50名規模の環境ソリューションカンパニーに入社しました。

 

高野:仕事柄、たくさんの起業家の方とお会いしていますが、オアシスソリューション出身の方とお会いしたのは初めてですね。

 

渡邉:新卒ながら社長と二人三脚で新規事業を立ち上げるチャンスを頂きました。電気自動車のカーシェアリングサービスです。シリコンバレーから帰って来た後、電気自動車に注目していましたし、イーロンマスクやテスラが注目を集めた時でもありました。電気自動車は新しい産業になり、地球規模の課題解決ができると思っていたのでそれに関わることができる最高の仕事でした。

 

高野:ファーストキャリアは新規事業の立ち上げだったのですね!

 

電気自動車のカーシェアリングサービスを立ち上げて学んだ、仕事の本質

 

渡邉:新卒で入社したオアシスソリューションは、給水管のオゾン洗浄をマンション向けに行なうのがメインの事業でした。そのためマンションのネットワークがありました。

 

高野:それはニッチで強いですね。

 

渡邉:僕が担当した新規事業は、マンション向けの電気自動車のカーシェアリングサービスです。当時はまだマンションに充電のインフラが整っておらず、電気自動車が普及しづらい状況でした。

電気自動車のカーシェアリングを広げることで電気自動車の充電インフラも広がるし、サービスを体験することによって、車の購入にも結びつくと考えていました。マンションの住民は日本の人口の2割でマーケットも大きく、この切り口から電気自動車のカーシェアリングを広げていこうと決めたのです。

 

高野:新卒時代から着眼点が良いですね。

 

渡邉:社長直下の事業だったため、実質的に動くのは私一人です。電気自動車のカーシェアリングサービスを立ち上げるために国へのレンタカー業の申請から、自動車関連は商社・メーカー・ディーラー・ナビメーカーとのアライアンス、システム関連は無人での鍵管理を前提としているためソフト・ハード・決済までの設計やビジネス作りをおこない、保険やリース会社との座組み作りなど、様々な利害関係者を巻き込みながらビジネスモデルを作りました。

営業活動においてもマンションデベロッパーへのテレアポ、管理会社や管理組合への営業など新規顧客から既存顧客まで幅広く対応させていただきました。

実際に運用するフェーズでは、建築土木や電気工事の会社を束ねて工事監督をした時もありますし、コールセンターは24時間365日、私の携帯がなり続けます(笑)。時には、自分でシステムのコードを書きましたし、広報から採用活動もしました。幸か不幸か仕事を教わるというよりは、まずはやってみて社内外からフィードバックをもらうということが多かったように思います。

ビジネスモデルの構築から、営業、プロマネまで全ての工程に携わり、成功も失敗もダイレクトにフィードバックをもらえる貴重な経験となりました。

 

高野:その仕事が今に生きているんですね。

 

渡邉:特に利害関係者が1プロジェクトごとに多かったので、色々な立場で物事を考え提案し、事業を推進する能力がついたと思います。

商社の方ですと、「次世代の街づくり」と表現した事業が響きますし、ディーラーの方は、縦の関係や上の方達のお考えを大切にされるので、そこを理解したコミュニケーションが必要です。工事現場の方とは、ゲームやパチンコの話で盛り上がりましたね。

管理会社の方は、新しいことに取り組む手間もリスクも嫌います。しかし、管理会社を巻き込まなければこの事業は進みません。管理組合様向けの議事録も作成しましたし、住民向けにアンケートをとって、ネガティヴなことがあったら解決するよう努めましたし、管理人さんと一緒にポスティングや説明会を開催し、管理会社の背中を押しました。

 

高野:素晴らしい仕事の姿勢ですね。

 

渡邉:リアルなビジネスの醍醐味と難しさもありました。リアルビジネスはインターネットのサービスと違い、PDCAを回すのに時間がかかりますし、一度、工事を開始して完成したら後戻りがききません。事前に詰めるべき項目が驚くほどありました。更に初めて取り組むにも関わらず分からないことだらけなので、不安と緊張感のある毎日でした。

このゼロからキャッチアップして何かを作るプロセスをマネジメントすることは、リアルビジネス独特なところがあり本当に貴重な経験でした。

 

高野:どうして、3年で次のステップに移られたのですか?

 

渡邉:2つの理由があります。1つ目に事業がスケールしなかったのが大きな要因です(現在、事業は大手に売却となっている)。2つ目に3年という節目だったこともあります。もともと社長には入社の前段階から3年で独立したいと話していたため背中を押して貰いました。

 

 

1年の模索期間を経て気が付いた、新しい産業や文化をつくるインフルエンサーの大いなる可能性

 

渡邉:2013年10月に退職して、1年以上ニート期間を送りました。

 

高野:なんと、渡邉さんにもそんな時間があったのですね!

 

渡邉:2014年7月に会社を設立しています。2015年の元旦に現在の事業に着想したので本格的に稼働するまで1年半ほどかかっています。

 

高野:ニート期間は何をされていたのですか?

 

渡邉:事業の模索期間です。模索はしていたので正確に言うとニートではありませんが(笑)

何をやろうかなと、新規事業を考えていました。新規事業を推進することには自信があったのですが、新しく作るフェーズではリアルビジネスからインターネットの業界にきているので、これを自分がやる意味があるのか、などと考えてしまうのと、ストーリーがないので周囲を説得できず中々進まないことが多かったです。

当時も、シリコンバレーでの学びを鮮明に覚えていました。「自分が生きたことによる差分を作りたい。会社を設立するのならば私が生まれてから死ぬまでに何か遺せたと思えるようなことをしたい」と考えていました。「自分が死ぬ間際にこれは自分が遺した会社だ」と胸を張って言えるような会社を模索していましたが、最初はなかなかうまく進みませんでした。

 

高野:仕事に対する視座が高いからこそ悩まれたのですね。

 

渡邉:結局起業となるとインターネット業界では前職の知見を全く活かせなかったので、何をするかゼロベースで立ち返ったときに、「自分の好きなことをやろう」という結論に至りました。僕は元々動画を見るのも作るのも好きでしたし、制作もやっていたこと、そして大学では動画の研究もしていました。

そこで、まずは自分の好きなものが見れるようなメディアを作ろうということで動画メディアを作りました。そんな時、動画メディアに友人のYouTuberが動画を提供してくれて、彼のマネタイズの支援(クライアントとのマッチング)を行いました。

そこから派生して、様々なYouTuberの方に話を聞くうちに、これは一過性のものではなく、新しい産業や文化になりうるものだなと強く思いました。また、YouTuberをはじめとしたインフルエンサーが新しいコンテンツ産業を担う次世代スターになりうるのではないかと考えてBitStar(旧:Bizcast)を立ち上げたのです。

 

高野:そのポイントはどこにあったのですか?

 

渡邉:理由としては、彼らは芸能人とは異なり、タレントでもあり・メディアでもあり・コンテンツの制作者でもある3つの側面を持っていることです。これは今までのコンテンツ産業とは全く異なる産業構造だなと思いました。

 

高野:これまでにない考え方なのですね。

 

渡邉:例えば、ゲーム実況者であれば、かつてのファミコン世代で言うと高橋名人しかおらず、彼しか職業にすることはできませんでした。しかし、YouTuberが生まれることで個々人の活躍の裾野が広がって行き、今までなかった職業が生まれてくると考えたのです。

ゲームだけでなく、エンタメからメイクや趣味の料理、ニッチな特技など、好きなことをやって収益を立てる人たちが増えてる今までにない世界だと思いました。これが新しい生き方や働き方の選択肢になっていくなら、サービス提供者としても社会的に意義深いと実感することができました。

 

高野:新しい生き方や働き方が増えていくのですね!昨今は、AIに仕事が奪われると行った寂しいお話が多いので、素敵な明るい未来ですね!

 

渡邉:タレントでもあり・メディアでもあり・コンテンツの制作者でもあるYouTuberは自分でコンテンツを制作し発信することもできる従来の芸能タレントとは異なる存在なので、彼らを支援していくためには新しいエコシステムが必要です。

そのエコシステムとは、インフルエンサーの収益化を支援する「広告領域」・スターを生み出し、彼らの自己実現を支援するための「プロダクション領域」・露出の場を作る「メディア制作領域」、そして、これらをトータルにサポートするプラットフォーム開発が必要になります。

 

高野:最近は17Live・SHOWROOM・LINE LIVEなどを筆頭に動画関連ビジネスの勢いは凄まじさがある思っています。

また、2017年の動画広告市場は1093億円、2020年には2,000億円を突破する勢いで成長するとされていますね。2015年の市場規模は506億円のため、5年で約4倍というスピードとはこれまでにない新たなビジネスが次々と生まれると見ています。※1

※1 参照:TechCrunch 動画広告市場は2020年に2000億円を突破、YouTuber市場も2022年に579億円へ——YouTube総研

 

渡邉:そうですね。マーケットは追い風であると思います。

 

高野:2015年のタイミングで市場の伸びとニーズを予測されていたのですね。

 

渡邉:僕がはじめたのは広告からです。インフルエンサーの方と広告主様をマッチングして、彼らの収益面のサポートをし始めたのがBitStarの始まりでした。この領域はプレイヤーがいなかったので、プロダクションに所属、無所属関係なく支援していくプラットフォーマーの思想で今後も多くのインフルエンサーが活躍できるようなインフラのような存在になっていきたいと思います。

 

BitStarの創業は超スモール組織、事業と組織の課題を1つづクリアさせる

 

高野:このアイディアが生まれてからは順調だったのですか?

 

渡邉:全くそんなことはありません。元々は、電気自動車のカーシェアリングサービスのようなリアルビジネスをやっているので「何でお前がこんなことををやっているのか?」とは周りからは言われましたね。

自分では軸があったのですが、これを伝える難しさもありました。同じ領域の知り合いもいないですし、クライアントやインフルエンサー、仲間も初めはいない状況でした。しかし、自分でこの事業をやり切る断固たる決意はありました。

 

高野:これからマーケットが作られる新しい領域に飛び込まれたから仕方がないことですね。

 

渡邉:BitStarの創業オフィスはケンタッキーです(笑)。初期は、学生インターンを採用してケンタッキーでテレアポをしてもらったり、インフルエンサーの方たちと打ち合わせしていました。学生インターン、アルバイト、手伝ってくれている社会人の方々と1つずつ実績を作りながら進む地道なスタートでしたね。段々とクライアントやインフルエンサーの方々が良い評判を伝えてくれて、紹介いただくような地道な立ち上げでした。

 

高野:インターン生を育てながら、事業も推進されて行ったのですね!

 

渡邉:そうなんです。みんなに助けて頂きながら事業をつくってきました。現取締役の原田も元々は平日の夜と土日に手伝ってくれていました。

正社員の採用はなかなかうまくいきませんでした。サービスを思いついてから3ヶ月後にようやく新卒が入社し、その半年後にエンジニアが入社、現取締役の原田は事業開始から1年後でようやく3人目の社員、現取締役の山下が1年半後で5人目の社員です。

 

高野:どのタイミングから採用が加速されたのですか?

 

渡邉:採用しようにも中々うまく進みませんでしたが、シリーズAの調達が終わったタイミングで1ヶ月に1人、シリーズBで1ヶ月に数人、今のシリーズCで1ヶ月10名前後採用できるようになりました。フェーズフェーズで徐々に組織を拡大させることができました。

 

高野:現在はどのくらいの組織になりましたか?

 

渡邉:100人以上のメンバーがいます。組織の課題がフェーズフェーズで生じるので、それに逃げずに向き合うことを地道に続けて繰り返して事業と組織を成長させてきました。

 

高野:渡邉さんの堅実な経営スタイルですね。素晴らしいです。

 

 

BitStarはインフルエンサーのエコシステムを作り、新たな産業や文化を生み出す

 

高野:ここからは、BitStarさんの事業内容の詳細を教えてください。

 

渡邉:まず、前提としてタレントでもあり・メディアでもあり・コンテンツの制作者でもあるYouTuberは自分でコンテンツを制作し発信することもできる従来の芸能タレントとは異なる存在なので、彼らを支援していくためには新しいエコシステムが必要です。

そのエコシステムとは、インフルエンサーの収益化を支援する「広告事業」・スターを生み出すための「プロダクション事業」・露出の場を作る「番組制作事業」、そして、これらをトータルにサポートするプラットフォーム開発が必要になります。

現在はこのエコシステムを網羅する基盤はできたと思っています。BitStarではテクノロジーと軸として「広告領域」・「プロダクション領域」・「メディア領域」の3つにおいて様々な事業を展開しております。

 

(1)広告領域

この領域で成し遂げたいことは、「インフルエンサーという職業を増やし人々により良いコンテンツを提供すること」です。私達が継続的に仕事を提供させていただくことで、インフルエンサーという今までになかった職業を生み出していると考えています。

さらに、BitStarがサービス提供しているインフルエンサーの世の中への影響力は、総フォロワー数は1億人、日次再生数は4000万Viewという数字が物語る通り、私達が関わることでこれだけの視聴者の方に継続的にコンテンツが提供できると考えると非常に重要な役割であり意義深いと考えています。

 

(2)プロダクション領域

この領域で成し遂げたいことは、「インフルエンサーの「やりたい」を叶え、人々に喜びや感動を提供する」です。実現したいことは数多くありまして、イベント、店舗、オリジナルブランド、ファンコミュニティ支援、テレビ進出、音楽、海外進出など他にも多数ありますが、あくまでインフルエンサー自身がやりたいと思うことを叶え、それをビジネスにしていく方針で考えています。将来的なビジョンとしては、インフルエンサーがやりたいと思う領域で次世代スターを創出することです。

 

(3)メディア制作領域

この領域で成し遂げたいことは、「ワクワクするコンテンツを提供し、インフルエンサーが憧れる場をつくる」です。インフルエンサーの人がその番組・コンテンツに出演して有名になれるぐらいのネット発のIPコンテンツを作ることが目標となっています。テレビ局や新聞社様との提携を通じたマスとデジタルの融合をはかることで実現させていきたいと考えています。

 

そして、この3つの領域+「テクノロジー」でインフルエンサーの活躍を加速させていきたいと思っています。

 

高野:加えて様々な事業が立ち上がっていると思うのですが、会社として事業創出をして行く方針なのですか?

 

渡邉:産業や文化をつくって行くためには、ソフトバンクさんやサイバーエージェントさんのように新しい事業をどんどん作っていく会社である必要があると思います。事業創業集団として、会社が伸びている時に新しい芽を作っていくことを心がけています。

 

高野:どのようにして新規事業が生まれるのですか?新規事業室などを設けているのでしょうか?

 

渡邉:現在は新規事業室というのはありません。えいやで決まってきたのがほとんどです(笑)。最近のVTuber事業に関しては、社員がこれをやりたいというアイディアから生まれています。

基本的には私が「こういうのどう?」と社員に提案し、「めっちゃ興味あります」となったらエース級の人材に任せています。

 

高野:素晴らしい組織ですね!

 

渡邉:凄いスピードで組織と事業が拡大してからはマネジメントや組織の然るべき問題は発生し苦労もありましたが、これも地道に乗り越えました。

 

高野:事業内容は、飛び地ではなく伸びている事業の周辺を攻めていますよね?

 

渡邉:はい。基本的にはインフルエンサーの方が活躍するインフラを作ることが、僕たちのビジョンのため、基本的にはインフルエンサーという軸はブラさずにやっています。

 

インフルエンサーの時代はさらに加速する?

 

高野:新しい産業のため、インフルエンサーの仕事や生活がどんなものなのか想像が難しく、教えて頂きたいです。

 

渡邉:僕らの支援しているインフルエンサーは、YouTubeで活躍している方が多いです。一般的には、3-5万人のフォロワーがつけばYouTuberとして仕事をいただける段階になります。ここまでは副業でやっている方が多いです。

目安として10万人以上のフォロワーになると独り立ちできます。専業で生活が可能ですね。Googleからの収益と企業からのタイアップで全然生活ができるレベルかと思います。

 

高野:YouTubeのチャンネル登録者数ランキングを上げて行くことがみなさんの目標になるのですか?現在、ランキング1位のはじめしゃちょー(hajime)は700万人超え、2位のHikakinTVは670万人ものフォロワーがいるのですね。

 

渡邉:ランキングを狙うよなガチ勢の方もいるのですが、そこまで意識が高い人は少ないと思います。

基本的には、自分の好きなことで配信している、クリエイター気質の方が多いです。本当に好きなことに食べていく世の中に近づいています。

人のモチベーションに関して、本を読んだり、話を聞くことがあるのですが、昨今は昔と比べると若者のモチベーションの源泉がゆるくなっているそうです。30代以上は乾いている世代らしく達成意欲が強いそうです。

20代は基本的にモノや情報が溢れ、満たされている状態なので、自己実現や意義を見出す人が多い傾向があるそうです。自分の好きなことで生活ができていることに意義を見いだすことが多く、そのような人が増えいくのではないでしょうか。得意とか好きで勝負できる世界が実現していきますね。

 

高野:インフルエンサーの時代は今後も続くのでしょうか?

 

渡邉:間違いなく加速していくと思います。

これからは自己実現が多くの人に与えらえる世界になると思っています。

好きや得意を配信して、世界に発信することが容易になりました。昔のテレビや芸能タレントのような政治が効かなくなっている印象です。インフルエンサーの時代は、自身のメディアでの数値勝負なので、プロダクションに入ってコネで大きなメディアに取り上げられる世界でもないと思います。

万人にチャンスがあるしその裾野が広がっている。自己実現がしやすくなる未来は確実に近づいていると思っています。

 

高野:新しい時代の到来ですね。

 

渡邉:今までは業界的にはエンタメや限られた領域でしか活躍できなかたのが、凄いニッチな分野でも活躍できる未来があると思います。

例えば、バイクやゴルフ、車を紹介するチャンネルもあります。実際にゴルフのチャンネルを持っている知り合いのYouTuberは、再生回数こそそれほど多くはないですが、単価の高いチケットで一緒にラウンドを回るキャンペーンなどをおこなったりしてマネタイズしている方もいます。

ニッチでもコアファンがいるということです。そのような意味でも人数規模というよりは、ターゲットとなる人に喜んでもらえれば自己実現がしやすいような環境になってきてると思います。

 

高野:ますます、YouTuberに興味が湧きました。

 

渡邉:最近ですとバーチャルYouTuberも流行ってきています。これまでは、配信したいと思っても、顔出しでは配信できなかった方がアバター越しに配信が可能になります。配信への抵抗感も減って来ますので、もっとより多くの人たちが配信できる世の中になりますね。

 

高野:インフルエンサーの時代は今後も続くのでしょうか?

 

渡邉:間違いなく加速していくと思います。

過去メディアの変遷としては、劇場から映画、映画からテレビ、テレビからスマホへというかたちで過去3回のパラダイムシフトが起こっており、その都度メディアとタレントの関係は大きく変化していきました。テレビだと芸能人、スマホにおけるスターだとインフルエンサーというかたちに変化してきています。そして今後もこの流れは加速していくでしょう。

さらに、今後3年間で起きるパラダイムシフトとしては、「通信」が大きく、通信回線が5Gとなり、画質も4K、 8Kとなります。ですので、制作/メディアプロダクション、広告もテレビに依存しなくても良い時代になり、スマホファーストの時代、つまり、インフルエンサーの時代になります。

 

高野:時代の先読みも大切なのですね。

 

渡邉:また、今後のスマホの動画コンテンツは、電波の利権に関係なく、各キャリアやプラットフォーマーによるコンテンツが拡大し、インフルエンサーの活躍の場が増えると思っています。海外では日本以上に環境変化が進んでおり、インフルエンサーがビジネスの中心になる中で、一方日本ではまだまだなので、成長の余地が大きいと確信しています。したがって、今後インフルエンサーという存在がタレント史上大きなパラダイムシフトになっていくと思っています。

そんな中、BitStarのビジョンは「インフルエンサーが活躍できるインフラをつくる」ということを掲げています。私たちはこの領域において誰もが使っていただけるようなサービス提供を目指し、最終的には世界にもプロダクトを展開していきたいと考えています。

 

BitStarさんはこんな方を求めています

 

高野:ここからは採用に関してです。BitStarさんはミッション・ビジョンが明確ですよね。

 

ミッション:新たな産業・文化をつくり 人々に幸せや感動を提供する

ビジョン:インフルエンサーが活躍できるようなインフラをつくる

 

渡邉:ミッション・ビジョンを達成するために以下の3つの行動指針がありますので、この行動指針に合致するような方がBitStarにあっているかと思います。

 

1つ目はMake Value 〜新たな価値の創造〜

新たな価値を提供することで世の中にインパクトを与えよう。新たな産業・文化づくりも身近な価値創造から始まる。

 

2つ目はProfessionalism 〜プロ意識〜

プロとして責任感と当事者意識を持ち個人の専門性を高めることで成果を発揮し相手の期待を越えよう。

 

3つ目はUnity 〜一致団結〜

多様なメンバーが一致団結することでより大きな成果を出そう。

 

これら3つの行動指針を遵守することによってミッション・ビジョン・自己実現を達成できると思っています。

 

高野:コンパクトでわかりやすいです!

 

渡邉:また、事業創造集団として「アントレプレナー精神を持った組織」を目指しているので、受け身ではなく自発的に考え行動できる方が向いているかと思います。自分の頭で自立して考えられる人が今のフェーズでは求められています。

 

高野:挑戦するフィールドはいくらでもありそうでうね。

 

渡邉:上半期のスローガンは「リスペクト」でお互いを尊重することを大切にしています。仕事では縦のコミュニケーションだけではなく、横の連携が密に必要ですし、利害関係者に挟まれることもあります。広告の営業ですと、クライアントとマネージャーとクリエイターと挟まれたり、お互いの利害を調整して最適解を見いだすことが大事です。

 

高野:最先端の領域だからこそ、コミュニケーション力や人間性が求めますね。

 

渡邉:おっしゃる通りです。新しい業界なので経験者・未経験者はあまり関係なく、双方の気持ちを考えて、自分の頭で考えて行動できる人が必要です。加えて元々アナログな領域なので数値で考え、仕組化・効率化・プロダクト化を考えれる人は重要になってきています。

新卒でも中途関係なく活躍しています。時にプロフェッショナルの方もアンラーニングが必要になる時もあかもしれません。それほど、変化が激しいのです。

 

 

YouTuberになるには?

 

高野:今からスタートしても、YouTuberになれるのでしょうか?私にもYouTuberになれる可能性はありますか?

 

渡邉:何を目的とするのかが大切です。トップYouTuberになるには、もちろん戦略的な行動が必要になります。

 

高野:それは並並ならぬ努力が必要になりますよね。

 

渡邉:規模は関係なく、自分の得意分野や好きなことでまずは始めてみることが大切です。

インフルエンサーの方も始めは何となくという方が多いです。継続して人気になり自己実現の幅が広くなっているケースが多いです。継続していくことで価値観が変わり、形成されています。まずはスタートしてみることが重要だと思います。

 

高野:YouTuberになるためのパッケージなどはありますか?素人が頑張っても初期は上手くは行かないでので、個人・法人共にニーズがある印象を持ちます。

 

渡邉:現在、少しずつスタートしています。

パッケージという意味では、スタートは芸能人の方のYouTubeチャンネルの支援をしています。企業でいうと、テレビ局や新聞社のチャンネルを作りの支援もしています。最近ではこれから層に向けて、撮影や構成、サムネイルの作り方など、指導をしているプログラムもあります。

 

高野:私もYouTuberに興味があります。まだ、誰もやったことがない領域に興味があり、転職領域のYouTuberが目立っていないので挑戦してみたいです。

 

渡邉:まずはメントスコーラ行きましょうか!

 

高野:やってみたいと思います!素敵なお話をありがとうございました!

 

キープレイヤーズ高野のコメント

 

インフルエンサー領域で成長著しいBitStarさん。このメディアをご覧いただいている方は、ユーザーとして頻繁にYouTubeを見ている方は相対的に見ると少ないかもしれませんが、劇的に伸びてきていることはご存知の通りです。

 

このような黎明期にこそキャリアにおいてもチャンスがあります。まだルール化されていないことや、変化の激しい世界です。クリエイティブな方はもちろんのことですが、管理系の方も前例が少ないことから、それぞれ作り上げていく必要があり、初めて取り組む事柄も多いかと思います。そのような挑戦する気持ちがある方にとってとても魅力的な事業領域だと思いますし、社会的な影響力が何せ大きい世界です。

 

そして、この業界はスマホや通信回線の発達によりさらに拡大すると思われます。事業領域としてはエッジが立っているというかポップな感じがしますが、BitStarさんは社長の渡邉さんをはじめとしてとても誠実で真摯にお仕事に取り組まれる方が多い印象です。

 

こういったエンタメ的な領域だからこそ人間性や誠実さも大切なのかもしれません。もともと興味はあったが、転職先としては考えていなかったという方はもちろんですが、今回の取材を通じて興味を持ったという方は是非事業領域を含めて調べていただきたい領域です。今後も成長する企業として大変オススメできます。

 

<取材・執筆・撮影>高野秀敏・田崎莉奈

 

 

 

高野 秀敏

キープレイヤーズ 代表取締役

99年に株式会社インテリジェンスへ入社。2005年に株式会社キープレイヤーズを設立。3000名以上の経営者の相談と、10000名以上の個人のキャリアカウンセリングを行う。また、30社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。

 

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