こんにちは、キープレイヤーズの高野秀敏です。27年、1万2000名以上のベンチャー・スタートアップ転職を支援してきました。近年、相談が明確に増えているのが広報・PR(パブリックリレーションズ)への転職です。「マーケティングから広報にキャリアを広げたい」「PR会社から事業会社の広報に移りたい」「スタートアップの一人目広報に挑戦したい」——広報・PRは、会社の“伝える力”そのものを担う、事業に直結した仕事です。
一方で、広報は「花形に見えて実は地味で泥臭い」「未経験からは入りにくい」という声も多い職種です。本記事では、広報・PRの仕事内容、リアルな年収相場、PR会社と事業会社の比較、未経験から入るための現実的なルート、スタートアップ広報のキャリアパスまで、私が27年の採用支援で見てきたことを率直にお伝えします。
- 広報・PRの仕事を「5つの領域」で捉える全体像
- 2026年最新データで見た広報・PRの年収相場(JAC・求人ボックス・厚労省)
- PR会社の主要プレイヤー(ベクトル/電通PR/博報堂/プラップ等)
- 広報が日常的に使う主要ツール(PR TIMES/@Press/Dockpit等)
- 未経験から広報になる2つの王道ルート
- スタートアップの「一人目広報」というキャリア
- PR会社vs事業会社広報の違いと選び方
- 広報のKPI設計とリアルな1日
- 向いている人・向いていない人/失敗パターン/成功事例/FAQ
結論:広報・PRは「会社の物語を編集する」戦略コミュニケーション職
| 項目 | 2026年の実態 |
|---|---|
| 仕事の射程 | メディアリレーション/オウンド・SNS/採用広報/IR/危機管理の5領域 |
| 年収のボリュームゾーン | JACデータで平均794万円、管理職908万円、CCOクラスで1,500万円超 |
| 未経験の王道ルート | ①PR会社経由(基礎体力獲得)/②隣接スキル(マーケ・編集)から社内異動 |
| PR会社主要プレイヤー | ベクトル(上場)、電通PR、博報堂プロダクツPR、プラップジャパン、オズマPR、共同PR |
| 配信プラットフォーム | PR TIMES(国内シェア最大)、@Press、ValuePress!、Dream News |
| キャリアの頂点 | 広報責任者→CCO(最高コミュニケーション責任者)→CXOキャリアへ接続 |
| 難しさの本質 | 成果の定量化が難しい、経営との距離が近い分、期待値調整が肝 |
広報・PRの仕事は「5つの領域」で捉える
まず全体像です。「広報=プレスリリースを書く人」というイメージを持たれがちですが、実際の仕事はもっと広い。私は広報・PRの仕事を次の5領域で説明しています。
| 領域 | 主な業務 | 目的 |
|---|---|---|
| ①メディアリレーション | プレスリリース、記者との関係構築、取材対応、記者向けイベント | 第三者(メディア)を通じた信頼・認知の獲得 |
| ②オウンド・SNS広報 | オウンドメディア運営、公式SNS運用、note・ブログ発信 | 自社チャネルでの継続的な情報発信とファン形成 |
| ③採用広報 | 企業文化・社員ストーリーの発信、採用イベント、社内報 | 優秀な人材の惹きつけ(採用ブランディング) |
| ④IR・投資家対応 | 決算・資金調達の情報開示、投資家向け資料、株主対応 | 投資家・株主との信頼形成(上場・調達フェーズで重要) |
| ⑤危機管理広報(リスク広報) | 不祥事・炎上時の対応、メディア対応方針の設計 | 企業価値の毀損を最小化する”守り”の広報 |
広報の本質は、プレスリリースの配信そのものではありません。単発のリリース配信だけでは継続的な成果は出ず、オウンドメディア・SNS・メディアリレーションを組み合わせて初めて「広報サイクル」が機能します。「誰に・何のテーマで・どのタイミングで届けるか」を設計し、メディアリストを継続的に更新していく地道な積み重ねが、広報の実力です。
広報・PRの年収相場【2026年最新】
最も気になる年収です。まず一般的な統計から見ると、広報を含む「企画事務員」の平均年収は、厚生労働省の調査で従業員10人以上の企業で約444万円、1,000人以上の大企業で約486万円。求人ボックスの集計では広報の平均は約424万円、PR業界全体では約428万円と、いわゆる”事務職の平均”に近い水準です。
ただし、これはあくまで平均です。私の実感では、広報・PRの年収は企業規模・業界・そして「攻めの広報を担えるか」で大きく二極化します。実際、人材紹介大手JACの保有求人実績(2023年〜2025年)では広報職の平均は約742〜794万円、中心層は600〜900万円、メンバークラスで約630万円、管理職クラスで約908万円。経験を積めば30代後半で1,000万円超、金融・製薬・グローバル企業の広報責任者では1,500万円以上のケースもあります。
| 段階・ポジション | 年収の目安 | 特徴 |
|---|---|---|
| 未経験・アシスタント(20代) | 300〜450万円 | PR会社・事業会社の広報アシスタントから |
| 広報担当(実務3〜5年) | 450〜650万円 | メディアリレーション・リリースを一人で回せる |
| 広報マネージャー・リーダー | 650〜900万円 | 戦略設計・チームマネジメント・予算管理 |
| 広報責任者・PRマネージャー | 800〜1,200万円 | 経営と連動した広報戦略、IR・危機管理まで |
| CCO(最高コミュニケーション責任者) | 1,200〜2,000万円+SO | 経営幹部として全社のレピュテーションを統括 |
広報職は同じ肩書きでも、スタートアップと大手で200万円以上の差が出ることも珍しくありません。年収の考え方・オファー比較の全体像は転職時の年収・手取りガイドで体系的に整理していますので、条件を比べる前に一度目を通してください。広報の頂点であるCCOはCXOの一角であり、経営幹部としての報酬・ストックオプションを含めたキャリアはCXO転職ガイドが参考になります。
PR業界の主要プレイヤー(2026年版)
PR会社(支援側)への転職を検討する場合、業界の全体像を押さえておくと面接でも有利です。日本のPR業界は、総合型(マスPR・経営広報・CSRまでフルライン)、デジタル型(SNS・インフルエンサー・デジタルPR)、特化型(金融IR・ヘルスケア・テック・採用広報)の3タイプに大別されます。
| タイプ | 主要PR会社 | 特徴 |
|---|---|---|
| 総合型(最大手) | ベクトル(上場)、電通PRコンサルティング、博報堂プロダクツPR | 大手ナショナルクライアント中心、経営広報からマスPRまで |
| 総合型(中堅・独立系) | プラップジャパン、オズマピーアール、共同ピーアール、サニーサイドアップ | 独立系の強み、業界特化部門あり |
| デジタルPR | トライバルメディアハウス、ニュートラルワークス、デジタルPR系ブティック | SNS・インフルエンサー・デジタルPRに特化 |
| スタートアップPR特化 | PR Table、PR GENIC、ベンチャー広報、Thinker | スタートアップのシード〜ミドルフェーズに強い |
| 採用広報特化 | PR Table、Wantedly(ストーリー運営支援)、人材広告代理店系 | 採用ブランディング、社員ストーリー発信に特化 |
| 金融・IR特化 | IR Japan、宝印刷、プロネクサス、Kyodo IR | 上場企業IR・開示支援・アクティビスト対応 |
最大手のベクトル(東証プライム)は売上500億円超、電通PR・博報堂プロダクツPRは大手広告代理店系で、クライアントは全業種のナショナルブランドが中心。一方、スタートアップPR特化のブティックは、1人目広報を立ち上げるフェーズのご相談に強いです。「どの会社に入るか」で5年後のキャリアが大きく分かれるのがPR業界の特徴です。
広報・PRが日常的に使う主要ツール
| カテゴリー | 主要ツール | 用途 |
|---|---|---|
| プレスリリース配信 | PR TIMES(国内No.1)、@Press、ValuePress!、Dream News、共同通信PRワイヤー | リリース配信、メディアリスト、記事クリッピング |
| クリッピング・掲載分析 | PR TIMES Dockpit、ニューズマンズ、Qlipper、BuzzSumo | メディア掲載数、競合分析、SOV(Share of Voice)測定 |
| SNS運用・分析 | Hootsuite、SocialDog、Comnico Marketing Suite、Buffer | X(Twitter)・Facebook・Instagram運用管理 |
| 採用広報・社内報 | Wantedly Stories、note、ourly、TUNAG | 社員ストーリー・採用コンテンツ発信 |
| メディアリスト・CRM | PR Hacker、Media Radar、Prowly、Muck Rack | 記者・媒体リスト管理、個別コンタクト履歴 |
| コラボレーション | Notion、Slack、Figma、Canva、Loom | リリース下書き、画像制作、動画メッセージ |
PR TIMESはプレスリリース配信のデファクトスタンダードで、1配信30,000円から利用でき、スタートアップから大企業まで共通言語になっています。「PR TIMES使ったことがあります」と「PR TIMESで月5本以上配信しています」は面接評価が大きく違う——これは私がよく候補者に伝える実務感です。
未経験から広報になる2つの王道ルート
「広報は未経験からは入りにくい」——これは事実です。広報の求人は即戦力を求めるものが多く、特にミドル層の完全未経験からの転職はハードルが高いのが現実です。それでも道はあります。私が見てきた成功者は、次の2ルートのどちらかを通っています。
ルート①:PR会社に入って”広報の基礎体力”を最速で付ける
最も再現性が高いのがこのルートです。PR会社では、短期間で数多くの業界・メディアとの接点を経験でき、リリース作成・メディアリレーション・イベント運営の実務が圧倒的なスピードで身に付きます。そこで2〜3年の経験を積み、「専門家」として事業会社の広報に移るのが王道です。未経験可の求人も、事業会社よりPR会社のほうが見つけやすい傾向があります。
ルート②:隣接スキルを武器に、社内異動・事業会社へ
ライティング(編集・オウンドメディア運営)、SNS運用実績、イベント企画、マーケティングの経験は、そのまま広報に転用できます。特にマーケティング出身者は「発信の設計力」があり、広報と非常に相性が良いです。マーケから広報へキャリアを広げたい方は、プロダクトマーケティングの最前線であるPMM転職完全ガイドも参考に。両職種を行き来できると市場価値は一気に上がります。
スタートアップの「一人目広報」というキャリア
私が最も面白いと思っているのが、スタートアップの一人目広報です。スタートアップにおける広報の役割は、単なる情報発信ではありません。①認知獲得(自社・サービスをターゲット市場に伝える)、②信頼形成(メディア掲載・実績で第三者評価を積み上げる)、③採用支援(企業ストーリーと組織文化で人材を惹きつける)、④資金調達支援(投資家・パートナーへの信頼基盤を整える)——この4つを一人で担う、極めて経営に近い仕事です。
裁量は大きく、社長の右腕として事業そのものを動かす手応えがあります。その分、成果が数字で見えにくく、社内での期待値調整が難しいという苦労もあります。ベンチャー転職全般の面白さとリスクはベンチャー転職 完全ガイドで、後悔しないための注意点はベンチャー転職の失敗・後悔ガイドで必ず確認してください。
PR会社と事業会社広報、どちらを選ぶべきか
広報キャリアの入口でよく迷うのが「PR会社(支援側)か、事業会社の広報(インハウス)か」です。どちらが正解ということはなく、フェーズと志向で選ぶものです。私はよく次の表で整理してお伝えしています。
| 比較項目 | PR会社(支援側) | 事業会社広報(インハウス) |
|---|---|---|
| 経験の幅 | 短期間で多業界・多メディアを経験できる | 一社の事業に深く関わる |
| スキルの付き方 | 実務スキルが高速で身に付く | 事業理解・経営との距離が近い |
| 未経験の入りやすさ | 比較的入りやすい(未経験可求人が多い) | 即戦力志向で入りにくい |
| 年収の伸び | 役職・案件次第。独立の道も | 責任者・CCOで大きく伸びる |
| 向いている人 | まず基礎体力を最速で付けたい人 | 特定の事業に腰を据えたい人 |
| 働き方 | クライアントワークで時間不規則 | 自社ペースで働ける(規模による) |
| キャリアの出口 | 事業会社広報、独立、顧問 | 広報責任者、CCO、CMO |
王道は「PR会社で2〜3年 → 事業会社の広報へ専門家として移る」流れです。逆に、最初から特定の事業に強い思い入れがあるなら、成長企業の広報アシスタントから飛び込むのも十分に成立します。
広報・PRの評価指標(KPI)とリアルな1日
「広報は成果が見えにくい」と言われますが、近年はKPIの設計が進んでいます。かつて主流だった「広告換算値(AVE)」は2010年のバルセロナ原則(Barcelona Principles)で否定され、現在は次のような実質的な事業インパクト指標が標準になっています。
| KPIカテゴリー | 具体指標 | 測定ツール例 |
|---|---|---|
| 認知・露出 | メディア掲載数、SOV(Share of Voice)、インプレッション | Dockpit、Qlipper、Google Trends |
| 質的評価 | ターゲット媒体への露出、ポジティブ記事比率、キーメッセージ含有率 | クリッピング定性分析、独自採点 |
| デジタル接点 | 指名検索数、サイトセッション、SNSエンゲージメント | GA4、SocialDog、Google Search Console |
| 採用への寄与 | エントリー数、カジュアル面談申込、採用コスト削減 | 採用管理システム(Herp、HRMOS等) |
| 売上への寄与 | リード数、問い合わせ件数、商談化率 | HubSpot、Salesforce |
| 危機対応 | ネガティブ記事の最小化、炎上の収束日数 | リスクモニタリングツール |
こうした指標を経営と握れる広報は、社内で確実に信頼されます。逆に「掲載されて満足」で止まると評価されません。広報の実力は、発信を事業インパクト(採用・売上・調達)にどう接続するかで決まります。
リアルな1日は、メディアリストの更新、記者への企画提案、リリースの執筆・校正、取材の同席、オウンドメディアやSNSの運用、社内の情報収集(次に発信できるネタ探し)……と、地道な作業の積み重ねです。華やかなイベントは全体の一部で、大半は”仕込み”の時間だと理解しておきましょう。
広報・PRのメリット・デメリット
| メリット | デメリット・注意点 |
|---|---|
| 経営・事業の中枢に近く、会社の”顔”として動ける | 成果が定量化しにくく、評価されづらい場面がある |
| 社内外の幅広い人脈・メディアネットワークが資産になる | メディア対応・イベントで時間が不規則になりがち |
| ライティング・発信力は他職種・独立でも通用する汎用スキル | 危機管理広報では強いプレッシャーと責任を負う |
| 採用広報・IRまで広げると年収レンジが大きく上がる | 未経験・ミドルからの参入ハードルが高い |
広報・PRに向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 人と会い、関係を粘り強く築くのが好き | 一人で黙々と作業を完結させたい |
| 自社の事業・プロダクトを心から面白いと思える | 会社や商品に興味を持てない |
| 文章・企画・段取りをバランスよくこなせる | 短期の数字だけで評価されたい |
| 裏方として人を立てることに喜びを感じる | 常に自分が主役でいたい |
広報・PRに転職する6ステップ
- 領域を決める:メディアリレーション中心か、採用広報か、IRまで含むのか。志向を明確にする。
- ポートフォリオを作る:書いた記事・運用したSNS・企画したイベントの実績を可視化する。
- PR会社か事業会社かを選ぶ:基礎体力を付けるならPR会社、事業に深く関わるなら事業会社。
- 企業研究を徹底する:その会社が「今、何を、誰に伝えたいか」を言語化して面接に臨む。
- 専門エージェントを使う:広報・PRは非公開求人が多い。転職エージェントの選び方ガイドを参考に複数活用を。
- 入社後30日の発信計画を語る:即戦力性を示すため、入社後に何を仕掛けるかを具体的に提案する。
広報・PR転職の成功事例4選
事例1:20代後半・編集者→スタートアップ一人目広報、年収400万→550万円+SO
Web編集者を4年経験した方が、シリーズBのSaaSスタートアップに1人目広報として入社。社員インタビューと企業ストーリーの発信から始め、半年で主要ビジネスメディア3誌への掲載を実現。採用面談応募が2倍になり、CEO直下のポジションで活躍。SOを含めると、現在のトータル待遇は700万円相当。
事例2:30代前半・PR会社出身→上場企業広報マネージャー、年収600万→850万円
総合PR会社で5年、ナショナルクライアントのメディアリレーションを担当した方が、東証スタンダード上場企業の広報マネージャーに転職。IR・採用広報・危機管理まで領域を広げ、3年で年収1,000万円超に到達。
事例3:30代後半・マーケティング責任者→DX企業CCO、年収900万→1,500万円+SO
マーケ責任者としてデジタル施策を回していた方が、グロース上場のDX企業にCCO(最高コミュニケーション責任者)として参画。マーケ・広報・採用広報を一元化する組織を構築。IPO時のSO評価額は約5,000万円。
事例4:40代・大手企業広報→スタートアップCCO兼IR、年収950万→1,300万円+SO
大手メーカーで広報を15年経験した方が、プレIPOのスタートアップに広報・IR統括として参画。上場準備中の情報開示設計、記者会見設計、投資家対応を一人で担い、IPO成功に貢献。SO評価額は1億円超。
広報・PR転職で「よくある失敗パターン」
私が見てきた失敗には、いくつか典型があります。動く前に、ぜひ確認してください。
- 「華やかそう」という理由だけで志望する:実務は地道な調整とライティングの連続。イメージとのギャップで早期離職に。
- プレスリリース配信を”ゴール”にしてしまう:出すことが目的化し、掲載・成果につながらない。設計が抜けている。
- 経営と会話できない:広報は経営戦略の翻訳者。数字・事業を語れないと社内で信頼されない。
- 一人目広報で期待値を握れない:成果が見えにくい職種ほど、入社時に「何を・いつまでに」を合意しておく。失敗構造はベンチャー転職の失敗・後悔ガイドと共通します。
- KPIを広告換算値(AVE)だけで語る:2026年現在、AVE単体の報告は経営から評価されません。事業インパクト指標とセットで語ること。
- 危機管理経験ゼロのまま責任者ポジションに:炎上対応・開示判断の経験は机上では学べない。シニアになる前にPR会社や事業会社で場数を踏むこと。
- SNS発信だけで広報を名乗る:SNS単体は広報の一部分。メディアリレーション・採用広報まで含めた全体設計ができないと、キャリアが頭打ちになる。
年代別・広報PRキャリア戦略
20代:とにかく場数を踏む
PR会社や成長企業の広報アシスタントで、リリース・メディアリレーションの数をこなしましょう。20代は「未経験可」の門が最も広い年代です。SNS運用やオウンドメディアの実績を作っておくと強い。年齢別転職ガイドの20代編も併読を。
30代:専門性+マネジメントで市場価値を上げる
「採用広報が強い」「BtoB SaaSのPRができる」など専門性の旗を立てる時期。チームリードや戦略設計まで担えると、年収レンジが一段上がります。
40代:広報責任者・CCOを狙う
IR・危機管理・経営広報まで含めた”全社のレピュテーション管理”が担える人材は希少です。CXOの一角としてCXO転職ガイドの視点でキャリアを設計しましょう。
50代:顧問・フリーランス広報という選択
培った人脈とメディアネットワークを活かし、複数のスタートアップを支援する顧問・フリーランス広報の道が開けます。経験そのものが商品になる年代です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 未経験でも広報になれますか?
なれますが、20代のうちにPR会社や成長企業のアシスタントから入るのが現実的です。ライティング・SNS運用・イベント企画など「広報に転用できる実績」を作っておくと、未経験でも評価されます。
Q2. マーケティングと広報は何が違いますか?
ざっくり言うと、マーケは「売る(購買につなげる)」、広報は「信頼と評判をつくる」仕事です。ただし境界は曖昧になっており、両方を担う人材の価値は高い。SaaSの文脈ではPMM(プロダクトマーケティング)がこの境界を担っています。
Q3. 英語は必要ですか?
国内広報だけなら必須ではありませんが、グローバル企業・外資・海外投資家対応(IR)では英語力があると年収・機会が大きく広がります。
Q4. スタートアップの一人目広報は年収が下がりませんか?
目先の額面は下がることもありますが、裁量・経営経験・SO(ストックオプション)を含めた中長期リターンは大きい。判断材料は年収・手取りガイドを参照してください。
Q5. 広報のキャリア相談はどこにすればいいですか?
広報・PRは非公開求人が多く、専門エージェントの活用が有効です。使い分けは転職エージェントの選び方ガイドをご覧ください。
Q6. PR会社の採用面接では何を聞かれますか?
①担当したい業界への知識、②プレスリリースの提案ロールプレイ、③炎上対応の意見、④自分がよく読むメディア、の4点が頻出。「このリリースを書いてみてください」という課題選考も一般的です。
Q7. 広報の仕事に資格は必要?
必須ではありませんが、PRプランナー資格(日本パブリックリレーションズ協会)、IR検定(上場企業広報・IRの基礎)があると評価されます。危機管理広報は実務経験が全てで、資格では代替できません。
Q8. 広報のキャリアパスの終点は?
①事業会社のCCO(最高コミュニケーション責任者)、②独立してPRコンサルタント、③複数社の顧問、④PR会社の役員、の4つが王道です。CXO転職ガイドもあわせて参照を。
転職前の自己診断チェックリスト
広報・PRに一歩踏み出す前に、私がいつもお伝えする確認ポイントです。
- 「発信したい事業・プロダクト」があるか:会社を好きになれるかは広報の生命線。
- 地道な調整・ライティングを楽しめるか:華やかさの裏の泥臭さを受け入れられるか。
- 成果の見えにくさに耐えられるか:定量化しづらい仕事で、自分の価値を語れるか。
- 入社後の発信計画を描けるか:即戦力性を示す具体策を用意したか。
- 相談相手・ロールモデルはいるか:現役広報の話を聞いているか。
キープレイヤーズの広報・PR人材キャリア相談
キープレイヤーズでは、スタートアップの一人目広報から、上場企業のPR責任者・CCOポジションまで、広報・PR人材のキャリアを支援してきました。「事業の面白さを世の中に伝えたい」「会社の”顔”として経営に近い場所で働きたい」——そうした思いをお持ちの方に、27年で1万2000名を伴走してきた経営者ネットワークをもとにお応えします。広報・PRの非公開求人も多数あります。次の一手を検討中の方は、ぜひキープレイヤーズまでご相談ください。
まとめ:広報・PRは「会社の物語を編集する」戦略職
2026年、広報・PRは”プレスリリースを配る事務職”ではなく、認知・信頼・採用・資金調達までを設計する戦略コミュニケーション職へと進化しました。メディアリレーションからオウンド・SNS、採用広報、IR、危機管理まで、担える領域を広げるほど年収も面白さも上がります。大切なのは「どの会社の、どんな物語を、誰に届けたいか」から逆算すること。あなたの”伝える力”を、ぜひ事業の推進力に変えてください。
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同じ職種でも、会社によって求められる役割や年収は大きく違います。ご経歴に合う会社を具体的にお伝えします。キープレイヤーズは21年にわたり、ベンチャー・スタートアップの転職支援と経営幹部の採用を手がけ、1万2000人以上と面談してきました。代表の高野秀敏が直接お話しします。
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