こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
「オススメのスタートアップやベンチャーを紹介してください」と様々な方から相談をいただくことが増えてきました。2005年にキープレイヤーズを設立しましたが、以前はスタートアップやベンチャーに行きたいと私のところへ相談に来る方は、ふつうの方とはいい意味で変わった方が多かったです。(その後起業されて活躍する方など)
現在は、スタートアップやベンチャーの裾やが広がったことで、10年以上前には興味を示してくれなかったであろう優秀な方たちがスタートアップやベンチャーに転職先として興味を示していただいております。
今回は、2022年におけるベンチャー企業の探し方をお伝えします。
ベンチャー企業の求人をお探しの方は、こちらでまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
おすすめのベンチャーは人によって異なる
おすすめのベンチャーを紹介してくださいと言われたときに重要なのが、転職を希望している方自身がなぜベンチャーに行きたいのかということです。
最初の転職を希望したい理由がはっきりしないと、希望にマッチしない求人を紹介することになるので、私に限らずですができるだけ転職希望者自身の思いや希望をぶつけていただきたいです。なんとなくかっこよさそうでもよいです。
転職の面接においては本音と建前の使い分けをする必要が多少なりともありますが、少なくとも私、高野にお話いただく際は本音をどんどんぶつけていただいて構いません。
「将来起業したいけど今はビジネスアイデアがなくてベンチャーで働きたい」
「自分自身が社長のイメージは湧いていないがベンチャー企業の幹部になりたい」
「メルカリで働いていてストックオプションで儲かった人を知っているので自分もそのようになりたい」
「働いている大企業がつまらないのでやりがいのある仕事をしたい」
「友達がベンチャー転職して楽しそうだが友達とは同じ会社で働きたくないので似たような会社を紹介してほしい」
「ベンチャーで働いてきたが、家庭ができたのでもう少しワークライフバランス重視で働けるベンチャーを教えてほしい」
「福利厚生が整ってなくてもいいのでとにかく働けて成長できる環境にいきたい」
など、人によって紹介してほしいベンチャーのニーズは様々です。
ベンチャーの探し方を伝える前に、転職したいベンチャーのイメージをなんとなくでもお伝えいただけるとよいと思います。それでは具体的な探し方についてお話します。
ベンチャー企業の探し方
細かくWEB上の情報をチェック
最近のベンチャー企業や様々な媒体で露出をしています。Twitter、Instagram、TikTok、YouTube、note、Wantedly、YOUTRUSTと様々なところで発信をしているので情報を得やすくなってきました。
情報を閲覧し、自分にあっている社長や社員がいるかを確かめてみましょう。私もやっていますが、最近はYouTubeに露出している社長や企業が多いので要チェックです。
カジュアル面談だとしても相手の企業を調べていくほうが面談の時間が有意義になります。
露出しているベンチャーだけがベンチャーではない
私の投資先にもありますが、「目立っているベンチャー=儲かっているベンチャー」というわけではありません。多くの数のベンチャー企業を見ている私であっても、上場承認がおりた名前をみてはじめて知るベンチャーがあります。
財務諸表やビジネスモデルを調べると大変素晴らしい企業であっても目立たずひっそりと上場までいくパターンが多くあります。
露出しなくても採用ができていたり、売上が伸びすぎているので目立つ必要がなかったりと理由は様々ですが、玄人好みのベンチャーに転職希望される方は個人的に好きですし、私もそのようなベンチャーを常に探しています。
大型調達をして、大きく赤字を出しながら急成長していく企業もスタートアップの1つのあり方ですし、私も実際にそのような企業に投資をすることもあります。
一方で、目立たず、多くの人が知らないところで大きな利益を出している企業が数多くあり、そうした企業とのお付き合いを多くさせていただいております。利益や売上がでていて、急成長しているベンチャーの領域は得意としていますので気になる方はぜひご連絡ください。
露出して採用を強化している企業でも、実態は成長見込みのない大赤字で最後にはリストラが待っているということもあります。
ネット上の口コミを過剰に信用しすぎない
ベンチャー企業は人によって合う合わないがはっきりします。最近はネットの口コミを見て、やっぱりあそこはやめたほうがいいなと思うこともあると思います。
しかし、ネガティブな口コミはどの企業においても発生しておりますので、ネガティブな口コミに振り回されないようにしましょう。
サクラ投稿ではないポジティブな口コミも同じくらい見ておくことをおすすめします。
ネガティブな口コミに関しては法令遵守ができていない事実が書かれている場合は参考にすべきです。
「社長がワンマンで~」という口コミを見た時に、売上や利益が伸びている場合はそのワンマンのやり方が正しいという場合もあります。
辞められた従業員目線ではワンマンといっても事業としては意思決定が早くなり、ある程度は正しいということもあります。
経営層や幹部を目指している方は、1従業員としての目線と社長の目線と幹部の目線を少しでも持って物事を考えることができるようになると、昇進していったときのギャップが少なくなります。
ストックオプションに期待しすぎない
ストックオプションで大金を得たいのでストックオプションで儲かるベンチャーをご紹介してもらえませんか?という相談をいただきますが難しい面があります。
ストックオプションは貢献度もさることながら、早く入社したというポイントも重要になってきます。そのため、まだ伸びるか分からないタイミングで入社することがストックオプションで多くのお金を得ることにつながります。
一方で早くに入社された方が貢献することで上場につながりますので、1メンバーとしての役割も大きくなってきます。
もちろん上場までいかないこともあるので、ストックオプションに関してのベンチャー転職はリスクとリターンを天秤にかけて判断する必要があります。
私が転職エージェントであるため多少なりともポジショントークになってしまいますが、ストックオプションでどうこうよりも成長していくベンチャーで働くという経験自体が大きな資産になります。
将来起業するにしてもその後別の会社に転職されるにしても成長企業で働いた経験が役に立っていらっしゃるという方は多いです。
転職時の給与を高く求めすぎない
高年収の有名大企業で働いている方が転職時に「同じか、今以上の給料がほしい」と言われる方がいますが、ベンチャーで活躍できそうな実績がある例外をのぞくと、基本的には給与はダウンする形になります。
ベンチャーの給料は最近あがっているという記事を目にされるので、ベンチャーも大企業と同等の待遇になっていると勘違いされるかもしれません。上場後も成長して、ベンチャーカテゴリのみならず日本を代表する企業になっている会社は待遇がいいのは事実ですが、今後どうなるか分からない大多数のベンチャーは大企業より待遇面では劣ります。
見かけの給料はよいかもしれませんが、家賃補助や社員のみができる福利厚生、社食などを考えると大企業の方がまだまだ有利にあります。
それでも、ベンチャーで力を試して、成長する環境で働いてみたいという方こそベンチャーに来ていただきたいところです。一方で、大企業で働いてみて、ベンチャーに転職してやっぱり合わないので大企業に戻る方もいらっしゃいます。
興味があるのであればセーフティネットが確立されたいい時代になっているともいえます。
ベンチャーを探していくうえで心がけたいこと
今後、ベンチャーに転職をしていきたい方は、私のYouTubeであったり、Keyplayersの当サイトであったり、LINEであったり様々な場所で情報を発信しておりますのでぜひご覧ください。
他にもベンチャー企業の社長や社員のSNSをフォローしてみて、ベンチャーとはどのようなものかを知ることが、よいベンチャーの探し方になります。
内容がわからなくてもいいので、ベンチャーの資金調達情報やM&A情報や上場の情報をくまなくチェックすることをおすすめします。
特に上場時はビジネスの状況がまるわかりになるので日本取引所グループの新規上場会社情報のページをご覧ください。1年を通しても上場数がそれほど多いわけではないので全部に目を通してみてベンチャーがどのような構造になっているかご確認ください。
大企業の方は赤字の会社が上場承認されることに驚いていますが、なぜ赤字でも上場しているのかを調べてみると、今後の成長戦略で黒字になる見込みがあることがわかります。
インターネットだけでも十分な情報を得ることができる時代ですのでぜひフル活用してよりよいベンチャー転職の機会をつかみとってください。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。