大人気!ベンチャー/スタートアップのCFO採用5つのポイント

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「最速で上場したいのでCFOを採用したい」「時価総額を上げたいのでCFOを採用したい」「そろそろCFO入れてくださいと監査法人、証券会社から言われました」色々な相談を日々受けています。

上場を目指す経営者にとってCFOが欲しいというニーズは常にあります。

そんな大人気なCFOを採用する起業家の立場に立って、CFO採用のポイントをまとめてみました。

CFO採用のポイント①そもそも大型上場を目指すのかどうか

大型上場を目指す場合は海外IRができる外資金融出身者、例えば外資系投資銀行を求める経営者が多いです。

よく言われるのがマネーフォワードの金坂直哉さん、ラクスルの永見世央さんのような方が欲しいと言われます。これまでおそよ100回程度は言われたことあると思います。

ベンチャーCFOにどのようなことを期待する会社が多いのか、採用する場合はどれくらいの年収を提示すべきなのか、こちらの記事で紹介しています。

ベンチャー/スタートアップにCFOとして転職する際に期待されていること

CFO採用のポイント②大型上場の場合は投資銀行×管理部長

CFOがいれば一人でなんでもできるかというとそんなことはありません。

ある程度の規模の上場の場合は、外資証券や投資銀行の方をCFOに、そして管理系の役員の人を会計士や管理部長経験者にしている会社が多いです。

起業家の方はこのあたりを「なんでもできるでしょ?」と思っている人が案外多い。それができないと言われても起業家からすると「できないことでもやるのが仕事だろ?違うのか?俺はそうやってきたし」というタイプの人が多いです。

とはいえそこは気合いと情熱でというわけにもいかず確実に上場したいですよね。そう考えれば役割を分けて採用された方が良いかと思います。

世界最大の投資銀行であるゴールドマン・サックス証券出身で活躍している経営者・CFOの方は多数います。まとめてみましたので、ぜひ併せてご覧ください。

ゴールドマン・サックス証券出身の社長・経営者・起業家・CFO一覧

CFO採用のポイント③大型上場でなければ管理部長または会計士

2022年になってから30億、40億くらいの想定時価総額で上場する会社が増えました。このようなレベルであれば管理をしっかりやってくれる管理部長や会計出身者がいれば良いかと思います。多くの会社がそうしています。

無理に投資銀行出身者を採用しにいく会社も少ないです。

CFO採用のポイント④CFOはジョブホッパーも多い

起業家の人のタイプによるのですが「転職歴がある人はちょっと、、、」と。

これは自分もわかるところはあるのですがCFOの方の経歴を見ているとジョブホッパーだと思われる人が多いです。上場したらまた上場させいたいというシリアルCFOもいます。

ただそれだけではなくて結局「やっぱり上場するのは諦めた」「非上場の方が良いと思った」「もう頑張れない」と起業家が思ってしまうことが実は多いのです。

そうなるとCFOがいてもコストにしかならないので退任することになります。想定通りなかなか売り上げは上がらなかったため、退任せざるを得ないケースもあるとも言えます。

CFOの転職失敗例は、こちらの記事でまとめています。

ベンチャーCFO転職の失敗パターン、闇に迫る

CFO採用のポイント⑤上場後に投資銀行出身者を採用するのは難しい

自分はこの仕事をはじめて、近年投資銀行の人に多くお会いするようになりました。2005年から会社をやっていますが、昔は投資銀行の人から相談を受けるなんてことはほとんどなかったんです。

これだけ成功事例が多くなるとスタートアップに興味を持つ人がものすごく増えました。これは会計士の方もそうですね。

ただ投資銀行の人と話をしてわかったことは彼らは「リスクリターン」をとても重視しているということです。

その点コンサルや会計士の方と学歴は似ていても性格、気質は全然違うなと感じています。リスクはもちろんとるのでどれだけのリターンがあるのか。そういう世界で生きてきている。

だからこそ上場後に転職しないわけではないのですが、多くの人が未上場のスタートアップの方が良いと言います。それはデータを見れば上場後に成長し続ける会社がとても少ないからだと思います。

SHIFTさんのように上場した後に成長し続けて時価総額も高くなる会社になかなかなれないわけです。

そういう意味で将来投資銀行の人に来てもらいたいという起業家の方であれば未上場の時から声をかけたり話をして、金融のプロから見て自社がどう見えるのか。株を買いたいと思われるような会社なのか、どうすれば良いのかご意見をもらっておいた方が良いでしょう。起業家のファイナンシャルリタラシーが高くなれば採用もしやすくなります。

まとめ

今年になってからグロース市場の株価は下がりましたが、スタートアップへの投資は続いています。

上場準備している会社は1000社以上と言われます。毎年2000社以上のスタートアップが資金調達をしています。さらにはVCが入っている新規上場会社は調べたところ43%程度。半数以上はVCが入らずにそのまま上場しています。

マーケットは刻一刻と変わっていきますが変化に合わせつつ、是非とも全てのスタートアップが成功してもらいたいと強く願っております。今回の投稿が参考になれば幸いです。

私にわかることでしたらいつでも相談にのりますので、CFO採用にご興味のある起業家や経営者の方はいつでも相談のご連絡ください。

近年上場した会社の経営者、経営メンバーの株式比率やCFOがどんな経歴の方なのかなどマニアックなことを全部調べております。こんなに調べても使わないと勿体無いので。

上場ベンチャーの社長/CFO/CTO/COOの株式,ストックオプション保有比率を調べました

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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