若手の新卒メガベンチャーからの転職キャリアを考える

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メガベンチャーへの就職が増加

こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。

新卒でメガベンチャーへ就職される方は非常に増えてきていると感じます。

一昔前と違い、優秀な方がメガベンチャーに新卒で就職するようになり、新卒の転職トレンドが変化しているということでしょう。

以前は銀行やメーカーに就職していた層がメガベンチャーやコンサルティングファームに流れているように思います。

私のところにも、新卒メガベンチャーの方からネクストキャリアとしてどこに転職したらいいかという相談が来ます。

メガベンチャーについて

メガベンチャーとは、DeNA(ディー・エヌ・エー)やサイバーエージェント、グリーやミクシィ、エムスリーといった人数や売上が非常に大きい企業が該当することが多いです。

明確な定義があるわけではありません。

リクルートもメガベンチャーと考えている人がいますが、私のように昔からリクルートの強さを知っている者からすると、リクルートをベンチャーというのは少し違うなと思います。

メガベンチャーという単語になじみのない方は、インターネットビジネスを展開する規模が大きな企業がメガベンチャーだと思っておけばいったんは大丈夫です。

メガベンチャーは、従来のベンチャーは教育体制が全然ない、というイメージを覆しつつあります。

チームメンバーが十分にいて、形式だけでない上司や教育係がついており、OJTでしっかりと基礎体力をつけられるような仕組みになってきている印象です。

ビジネスマナーを含め、中途組のシニアからビジネスの基礎を叩き込まれる環境が整っています。

積極的な転職が多い

メガベンチャーの方の転職希望の話を聞いていると、前のめりで積極的な転職相談が多いです。

大企業に在籍している方にありがちな「今が不満」「上司と合わない」「なんとなく将来が不安だから転職したい」というような理由ではなく、○○の経験をしたので次は××がしたい、もしくは、もっと小さいところで自分の実力を試してみたいといったチャレンジ精神を持って相談に来る方が比較的多い気がします。

もちろん人間関係に悩んで転職を希望される方もいます。

メガベンチャーの方は1年目の方でもどんどん仕事を経験してきているので、1年もすると経験を積んで、外で勝負できる人材になっている方も少なくありません。

メガベンチャーからの転職パターン

従来は、メガベンチャーは転職先だったので、メガベンチャーからの転職というキャリアは事例として多くはありませんでした。

しかし、メガベンチャーに在籍する方が増えることによって、メガベンチャーの方にもある程度キャリアのルートがいくつか代表的なものができてきました。スカウトも盛んに行われています。

ヘッドハンターが語る、転職市場で評価・スカウトされる人、されない人

実際に、数年働いて起業される方は多いです。以前、DeNA起業家まとめの記事を掲載いたしましたが、DeNA(ディー・エヌ・エー)やサイバーエージェントをはじめ、メガベンチャー出身者が活躍しています。

DeNA出身者が創業者であるアカツキなどは巨大な企業としてすでに上場しています。

若手でも様々な領域で起業していますよね。

スタートアップ転職

メガベンチャーは少し大きいということで、もっと小さいスタートアップに転職して力を試す方もいます。この場合、元同僚や先輩の会社に転職している方も多いです。

私のところに相談に来た後、最後は先輩がいる会社にリファラルで入りました、なんてことも話としてよく挙がります。

キープレイヤーズではスタートアップへの転職を多く紹介していますが、メガベンチャー出身の方は地頭も良く活躍できるスキルも持っていらっしゃるので、スタートアップの経営者の方からもすごく喜ばれます。

大手企業への転職

大手企業に転職する方も増えてきました。電通や博報堂といった大手広告代理店から、GoogleやAmazonといった外資系の大手にまで転職しています。

ベンチャーに就職したけどやっぱり大手に勤めたい方がいますね。

また、メガベンチャーにいるとデジタル分野に強くなるので、その専門家として代理店やメーカーのデジタル部門から引っ張りだこになっています。

起業

メガベンチャーに就職される方の中には、将来起業したいと思っている方も一定数います。

起業を1つの選択肢として捉えているので、メガベンチャー卒業後、恐れることなく起業にチャレンジしています。

同業転職

メガベンチャー間の転職もあります。しかし、社風が異なり、フィットする場合とそうでない場合があるのと、違う規模やビジネスの会社に転職したいということで、メガベンチャー間の転職は最近耳にしない気がします。

コンサルティングファームへの転職

コンサルへ転職する方もいますね。もともと地頭が良いので、コンサルも若いポジションならあっさり内定を貰って転職する方もいます。

メガベンチャーの方は、話しても優秀でどこに勤めても活躍できるだろうなと感じさせる方が多いので、コンサルに転職する方がいるのも納得できます。

メガベンチャーとコンサルを経て起業すると、経営や事業の両面への理解が深く、大きな視野を持った起業家になれる可能性があると思います。

新卒メガベンチャーは社内で結果を出すことを考えるべし

新卒メガベンチャーの良さは、社内で抜擢されると、大きな予算で新規事業や既存事業に携わることができることです。

サイバーエージェントは、M&Aもせず、幹部社員を他社から引っ張ってくることなく、自社のメンバーを抜擢して新規事業を立ち上げていますよね。

事業の数も多く、若手社員が活躍する土壌があるように思います。

メガベンチャーは体力があるので、新規事業への投資が盛んですよね。

既存の分野に囚われず幅広いインターネットビジネスができるので、自分のやりたいことが整った環境で挑戦できるとも言えます。

既存の事業で収益が十分に立っている状況で、次の核となる事業を立ち上げるべく今も多くの会社の新規事業部隊で奮闘している方が数多くいることでしょう。

場合によっては、新規事業で作った会社をMBOして独立経営者になる方もいるので、メガベンチャーは社内でずっと生きていくにしても多いなる可能性があります。

会社によっては買収をしているので、買収先の役員として送り込まれて経験を積むパターンもありますね。

メガベンチャーの中で活躍できている方はほぼ間違いなく優秀です。

その会社でしか通用しないスキルではなく、外にいっても恥ずかしくないスキルがあるので、外でも中でも引っ張りだこになります。

メガベンチャーの方は複数のスタートアップをどんどん見ていこう

メガベンチャーの方をスタートアップに紹介すると喜ばれる理由は、メガベンチャーの方はビジネスのことを大体わかっているので、深い議論が初対面からできるからです。

大体のスタートアップは、メガベンチャーで取り扱っている事業と少なからず似ている点がある事業が多いので、「これはうちでいうとあの事業に近いですね」のような会話ができて、すぐにビジネスの会話に移ることができ、経営者にとっても転職される方にとっても有意義な情報交換の場になっています。

スタートアップは多岐に渡るので、色々な会社を訪問して自分に合いそうなところ、自分が関わりたい事業を探してみるとよいでしょう。

スタートアップをネクストキャリアに考えている方へ

メルカリのような大手企業になりそうなベンチャーに転職したいという相談が来ます。

私が次のメルカリを予想できたらすでに大金持ちになっているでしょう。

予測することは難しいですが、その可能性を秘めているスタートアップとは多くお付き合いがあります。

上場し、さらに日本を代表する企業になるべく努力されている企業は多くあり、そうした企業についてお話しすることができます。

直接会ってでも、電話でも相談に乗っていますので、私、高野からスタートアップ転職を考えている方にアドバイスできればと思います。

簡単な相談でも構いませんのでお待ちしています。

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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