不況時の転職について考えるべきこと~転職エージェント高野からのメッセージ〜

キャリア 転職          
       
       
     

こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。

昨今、コロナウイルスに端を発した、不況がやってくるといわれていますね。

過去2002年、2010年は採用という意味においても不景気でした。特に2010年は採用市場は4割ほど縮小し、人材業界自体もリストラが行われました。

不景気になりますと、影響があるのは第二新卒です。

とは言いながらもベンチャー、スタートアップ業界の採用熱は今もかなりあると感じています。

このような状況ではありますが、「うちは全然採用しますよ!!」という会社様の声なども反映させていきたいので、よろしければコメントください!

人材業界は採用という景気に非常に連動する指標と運命共同体です。人材エージェント業を20年以上携わっている高野から見た、転職を考えている求職者側へ向けたアドバイスをさせていただきます。

※参考動画

不況は必ず定期的にやってくる

私は、1999年にインテリジェンス(現パーソルキャリア)に新卒で入社しました。その後、マクロな景気変動ですと、ITバブルの崩壊やライブドアショック、さらにはリーマンショックと人材業界にとっても大きな不況の波を経験してきました。

景気には必ず変動がありますので、いい時もあれば悪い時もある、こうした当たり前のことを忘れてしまう人がいます。特に2012年以降に社会人になられた方は不況というものを体験することなく上向き調子で社会人生活を過ごしてきたので、不況ということにまるで実感がないという人も珍しくありません。

リーマンショックのときも同じような方がいて、生活水準を下げられず、いつの間にかどこかに消えていくなんてこともありました。

自身の価値を見失わない

2019年にICCが福岡であった際にもお話ししたのですが、20年以上人材紹介業をやっていて、求職者側を探すのにこれほど苦労したタイミング(2017~2019年ごろ)はありませんでした。

企業からは人がほしいほしいといわれているにも関わらず、その企業にぴったりの人が全然見つからないのです。採用要件を下げても採用できないという状態が続いていました。私も転職支援をしていると、同じ人が複数の企業に内定することがいつしか当たり前になっていました。

リーマンショックのときは、求職者の方がいろいろな各転職エージェントに泣きついてどこか入れる企業はないかと探し回っていたのとは真逆の状況でした。

採用が好景気なときを過ごすと、自分自身を過大評価しがちですので、本当に自分は市場から必要とされている人間かこうしたタイミングだからこそ見極めるのがよいでしょう。

調達マネーが採用を変えた

さて、リーマンショック以後の採用状況が変わった理由の1つに資金調達環境の変化があります。
私が、クラウドワークスやメドレーといった今では上場し有名になった会社に投資した際は、株式による資金調達という手法は一般的ではなく、エンジェル投資家という存在もあまりおりませんでした。今でこそ私もエンジェル投資家と言われていますが、当時はエンジェル投資家という呼び名もなかった気がします。

しかし、現在では、大型資金調達がさかんに行われ、数億円~数十億円のお金がベンチャーキャピタルから投資され、事業の売上が全然ない状態でも採用活動が積極的に行われるようになりました。

売上が全然ない会社が、資金調達をしてきれいなオフィスに移転して、優秀な人材を雇っているというのは、少し実態から離れたものがありました。

事業によっては、バイオ系など売上がでるのに時間がかかる企業もありますが、そうではない業態で、資金調達ができてしまう状況によって、採用活動がすすみ1人の人にいくつもの企業が採用したいと声がかかる状態になっていました。

採用がとまるのは第二新卒

不況の際に、最も変化があるのは第二新卒かもしれません。ここ10年で、第二新卒という言葉を知らない人がいないくらい第二新卒が当たり前になってきました。新卒1年で企業をやめた方でも転職先は選ばなければたくさんある状況でした。

第二新卒は若く、柔軟性もあり、すぐ入社してくれるという観点で、多くの企業が採用していましたが、不況の際は採用がとまってしまいます。第二新卒の役割は新卒採用で充分になり、また、拡大路線だった会社が保守的になると新しいポストもできづらく第二新卒採用がとまります。

不況をチャンスに変える

不況というのは悲観すべきことが多いですが、必ずしも悪いことばかりではありません。ベンチャー企業に多くの投資を行っていくなかで、不況のときを耐えて、事業をのばせた方というのはどこへ行っても活躍できます。競合が厳しい環境のなか、景気によるまぐれではなく実力で事業を成長させたとなると、どこの企業からも欲しがられる人材になることは間違いありません。
こうした状況下だからこそ、自分の真の実力が問われます。

転職エージェントの見極めも重要

不況のときは転職エージェントも転職決定がでず苦しくなっています。独立してやっている転職エージェントも、リクルートなどに所属している転職エージェントも同じです。

そうした状況で転職相談にいくと、転職エージェント側もとにかく転職させて、成果をだそうと考えている方が残念ながらいらっしゃいます。

不況は転職エージェントも真価が問われるので、本当に信頼できる転職エージェントを時間をかけてもいいので見つけてほしいと思います。

私の宣伝をするわけではありませんが、ベンチャー投資するときは状況が悪くなっても一緒に戦うつもりで投資していますので、短期的な目線ではなく、長期的にどうなるか、景気がいいときではなく悪いときにどういう価値をだせるかという目線で常に求職者様と接しています。

今後のキャリアに困った方、この状況下で不安という方はぜひ高野までご連絡ください。

大企業からベンチャー転職/スタートアップへ転職を検討されている方は、是非ご連絡下さい。

キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。

 

No Title

No Description

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
一覧に戻る