こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
ここ最近、「上場する気はないのですが、会社を辞めて独立します。」、または「これから起業します」という相談も増えたため、列挙で恐縮ですが、まとめさせていただきました。
大阪やシンガポールで会社を営み、株式会社アルビレックス新潟の取締役も務める加藤順彦さんにTwitterでコメントいただきました。ありがとうございます!
僕の参画先は『上場or売却=公器を目指す会社』か『社長(社員)の自己実現の為の会社』かで大分できます。何れもそこ最初に決めて、変わるときは真剣に社長と議論します。どちらも大いにありで、昔から双方やってます。
— 加藤順彦ポール ToGEAR®.NET (@ykatou) May 4, 2020
■ 上場を目指さない場合。高野秀敏さんの https://t.co/iT4usZyhfu
今回は、特にフリーランス的な志向か個人事務所プラスアルファなどあまり規模を大きくすることを考えてない方向けです。
特にMECEなどになってないのですがメモのどこかが参考になればと思い、シェアさせていただきます。よりコアな内容はオンラインサロンで展開しています。
キープレイヤーズ高野のスタートアップ、ベンチャーオンラインサロン
起業するときに大事なこと〜会社設立編〜
素晴らしい事業計画書よりも明日から発注してくれる企業や個人
さて、起業しようとなったときに、作りたくなるのが事業計画書です。ただ、結論から言うと、素晴らしい事業計画書よりも、すぐに自分に発注してくれる企業や個人がいることの方が重要です。
今、会社に所属しているのなら、会社を辞めてもあなたに発注してくれるような人がいるのか、考えてみましょう。いないのであれば、もう少し結果を残す必要があるかもしれません。
社名はなるべく分かりやすく、メリットが大きいものに
社名はかっこいいものをつけたくなるのですが、確実にわかりやすさを重視したほうがいいです。具体的には、「4文字以下」「サービス名=ジャンル名」などが分かりやすいですね。フランス語などはかっこいいのですが、覚えられないのでNGです。
これは、リードの獲得・最適化や知名度向上のためにも、重要なものだと思っています。実は、上場する前に社名を変更する会社も多く存在します。サービス名をマーケティングのために、直感的に分かるものにしている会社が多いので、会社名をサービス名と一緒にするケースが多いですね。
ベクトルさんの投資先は分かりやすいですね。具体例を挙げますと、サイバーセキュリティクラウド、RPAホールディングス
などです。西江さんも伝家の宝刀と仰っていました。
資本金は見栄をはらずに1000万円未満に
昔は会社を立ち上げるのに1000万円が必要でしたが、今は必要ありません。信用のために1000万円を入れようとするケースも見受けられますが、税制的に1000万円未満にしたほうが有利です。
資本金が1000万円あるかないかで打ち切られる契約というのも、あまり多くないと思います。もし、大手企業との取引を増やしていくタイミングや社会的な信用を得るべき局面になってきたら、資本金を増やせばいいのではないかと思います。
社長が51%以上資本をもち、安易に半々にしない
あまり表に出ませんが、創業後に揉めることが非常に多いのが資本比率です。基本的には社長が51%以上を持つようにしましょう。よくあるのが、共同創業者と半々にするケースですが、その後揉めるケースが非常に多いです。
安易な共同代表制は失敗する確率が高く、誰を社長にするのかは明確に
また、資本について考えるタイミングで、誰を社長・最終意思決定者にするのか、明確に決めましょう。最終意思決定者が複数名いる状態だと、いずれ意見が分かれるタイミングが生まれます。このときに派閥が生まれたり、揉め事が起きたりすると、会社は露頭に迷ってしまいます。
一緒に会社を立ち上げる運命共同体だからこそ、フラットにしたい気持ちも分かりますが、双方の成功のために最終意思決定権を誰に置くのかは明確にし、資本比率と併せて決定しておくべきです。
登記は司法書士に頼んだほうが早い
→自分でやりましたが、今考えると頼んだ方が良い。ただしコスト意識大切。
起業する際に大事なこと〜管理編〜
時短になる電子ツールは積極的に使う
misocaやクラウドサインなどの、時短になる電子ツールは積極的に導入していきましょう。数字に反映されない部分の負担は、なるべく軽くするべきです。有限なリソースは必要なところに集中させましょう。
小規模共済、セーフティ共済は加入するのがおすすめ
中小機構が運営している、小規模共済、セーフティ共済は加入したほうがいいでしょう。小さい会社や社長をいざとなったとき守ってくれる存在です。全損になるため、法人税を抑えることができます。
ぜひこちらからチェックしてみてください。
https://www.smrj.go.jp/kyosai/index.html
税理士に依頼しても、税務知識は自分で上げる
税理士の方に不満を持っているという社長は多いですね。税理士にも得意不得意があるので、他の税理士の依頼している別の方は有利に進められていた、ということも発生します。自分に合った税理士を使いたい場合などは、ビスカスを使ってみてください。
一方で、本当に機会損失を避けたいのであれば、税務知識は自分で上げる他ないかと思います。税務知識を社長自身が持っていることで、事業運営上もプラスになることもあるので、ぜひ学んでみてください。
会計士・税理士の繁忙期を決算期にしない
3月9月12月は決算期の会社が多く、税理士、会計士が忙しいので避けましょう。少しずらした方が良いです。
依頼する際も、閑散期に依頼をした方が安く受けてくれる場合もあるので、金銭的なメリットが見込めます。
オフィス設備などの商材の差が小さい商材は大手の販売代理店がおすすめ
Wi-Fi、携帯、電気代などの法人個人でどこから買っても変わらない商材は、大手の販売代理店から買うと安くなるのでおすすめです。
また、一社だけみて決めるのではなく、アイミツをとることでより安価に抑えることも可能です。ランニングコストを下げるために、これは手を抜かないようにしましょう。
会社を大きくしない場合はミッション・ビジョン・バリューは重要でない
会社を大きくしたい場合は、ミッション・ビジョン・バリューが欠かせません。積極的に採用したいと考えたときに、ベンチャーはミッションビジョンバリューが良いとどんどん人が集まってきます。採用に掛かるコストが削減できるため、拡大する上で重要です。
しかし、拡大を狙わないのであれば、ミッション・ビジョン・バリューは実はそれほど重要でないです。最初に、作りたくなる気持ちも分かりますが、会社を大きくしなくていい場合は、考える時間に対して得られるものが少ないためです。
少人数でもいい文化を作りたいのであれば、最初に採用するメンバーにこだわることがとても重要です。会社を運営していく中で培われていく文化は、言葉以上に影響度が大きい場合もあります。それは最初のメンバーで決まるので、大切にすべきです。
高野が選ぶ起業したい人必見の本・書籍3選
- 金持ち父さん貧乏父さん
- 非常識な成功法則
- 起業の科学
は起業したい方必見の3冊です!起業を志す方はぜひ読んでみてください!
その他起業に関していただく質問
起業したい!けど、主婦・女性でもできる?
できます。活躍している方も多くいらっしゃいます。
先日取材させていただいた、ビザスクの端羽さんはお子さんが中学生になったタイミングで起業されていますし、決して多くはありませんが、育児をしながら起業している事例はあります。
大学生は起業すべきか就職すべきか
これもよく聞きますね。私はできるときに起業したらいいと思いますが、私自身インテリジェンスで素晴らしい先輩方に囲まれて成長できたので、優秀な人が多いベンチャー企業にいくのはいい選択肢だと思います。
起業は大学を卒業してから、と考えるのではなく、大学生のうちにやってしまうのがいいかもしれませんね。何かしらアドバイスできるかと思うので、ぜひご相談くださいませ。
起業したいが英語は関係ある?
これはビジネスの内容や目指す規模にも依りますよね。日本でビジネスをする上では、基本的には関係ないのかな、と思います。
最後に
最初は上場するつもりがなくても、会社を営んでいく中で考え方が変わり、ベテラン社長が上場を目指すケースもあります。
加藤さんのコメント参考になります!ありがとうございます!
— 高野秀敏/YouTubeはじめました! (@keyplayers) May 8, 2020
「上場or売却=公器を目指す会社」
「社長(社員)の自己実現の為の会社」
それぞれ途中で気持ちが変わることがあります。
ベテランの社長が40代後半くらいから上場目指すことになったというのも周囲で多いですね https://t.co/Lt7pGZ83eE
私もいくつか上場を支援させていただいた経験がありますので、目指す方がいらっしゃれば、そちらも応援できればと考えております。それと起業すると登記代金も結構かかりますが、実質的に無料にするようなサービスもありますね。
他にも、起業・投資・転職などご相談承っております!どしどしご連絡ください!
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。