こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
Road to CxO 〜CxOのキャリアを知ろう〜ということで、今回は責任者としてメタップス、ポートの2社をIPOに導いた加藤広晃さんにお話を伺いました。
実は、加藤さんのメタップスへのご転職を支援したご縁から、今回の記事の機会をいただきました。加藤さん、ありがとうございます!
加藤さんはこのたび、IPO協会 轟 一般社団法人を設立し、代表理事に就任されています。日本で初めて上場確度をスコア化した”IPO Todoroki Score”を開発されています。今後の動きに注目したい組織のひとつです。
今回は、加藤さんのキャリアや上場のご経験談、さらにはIPO協会 轟 一般社団法人立ち上げの背景、今後の展望までお伺いしました。
目次
代表理事 加藤広晃さんの経歴
福岡県立小倉高等学校、一橋大学商学部卒。公認会計士試験合格後、監査法人トーマツに入所し、法定監査、IPO&VC監査、価値算定業務等に従事。2013年、メタップスに上場責任者として入社し、海外売上比率50%超で世界8拠点の経営管理体制構築と共に2015年、東証マザーズ上場を実現。上場後は経理財務執行役員としてクロスボーダーM&AのPMIやIFRS適用を牽引。2017年、ポートに入社後、取締役就任し、2018年12月、東証マザーズ&福証Q-board重複上場を実現。2021年、IPO協会 轟 一般社団法人を設立。
IPO協会 轟 一般社団法人
日本初の上場確度スコア”IPO Todoroki Score”など、IPOの啓蒙や経営管理の研修を行う法人。入会した上場を目指す経営者のカウンセリングや経営管理体制の評価を行っている。
IPO協会 轟 一般社団法人設立前の加藤さんのキャリア
“上場企業”を研究し続けた大学のゼミ生活
高野:今回は、2021年2月に設立されたばかりのIPO協会 轟 一般社団法人 代表理事 加藤広晃さんにお話を伺います。よろしくお願いいたします。
まずは学生時代のお話から伺いたいと思いますが、加藤さんは地元の高校を卒業されたあと、一橋大学に入学されたんですよね?
加藤:はい。周囲の多くが地元の九大へ進学希望するような高校時代、私は自宅でwebページを作成し、インターネットが世界を1つにするような可能性にときめいていました。大学では九州を飛び出し、世界やインターネットの領域ビジネスに関わりたいと、ビジネスに強い一橋大学商学部へ進学しました。
高野:大学のキャンパスライフはいかがでした?
加藤:キャンパスライフ(笑)。周囲が新歓コンパで賑わっているのを横目に、インターンシップや経営者から話を聞くイベントに通い、図書館でHarvard Business Reviewを読み漁るなど、実学に飢えた「変わり者」新入生でした。
その後、シリコンバレーに1年留学し、世界を変えていくには確実性の高い数字を変化させていくことが大切だと、数字を武器に人生を切り開こうと、会計士試験を受験し、大学では新たな会計基準導入や上場企業の基準制定を牽引するような識者だった伊藤邦雄教授のゼミに入りました。
高野:加藤さんのキャンパスライフは勉強に明け暮れるものだったんですね。
加藤:はい。もともと「勉強」嫌いですが、実学には飢えており、世界的に見ても数字の変化が最も集約されると感じる「上場企業」という領域に魅かれていました。
このゼミが商学部で1-2を争うハードなゼミで、今や時価総額1兆を超えるような上場企業のIR部門の方々に研究成果を見てもらいインタビューさせて頂くなど、上場企業を研究し続けるゼミ生活を送りました。
高野:数字で世界が変わっていくと感じていたんですね。
なぜ監査法人へ就職したか
高野:一橋大学の方は、経済活動に関わるような就職先が多そうですよね。
会計士に合格する方は、やはり監査法人が主流で、加藤さんも、という感じでしょうか?
加藤:いいえ。私は、留学やインターン経験、ETIC等で起業家に話を聞く機会もあったためか、監査法人の就職説明会で話を聞いてもピンと来なくて、国際部門や、IPOに力を入れているような部門の話を聞いていました。
ゼミのメンバーは、会計士は少数派で、大手商社や投資銀行への就職が多数派だったので、就活の最前線を大学の「キャリアデザイン委員会」委員としてインターネット企業の創業者を招いたイベント企画や一橋OBのキャリアを冊子刊行するなど動き回り、幅広く選択肢を考えていました。
学外では「我究館」というキャリアスクールを通じて、創業者の杉村さんや館長の坂本さんに、今後の志を相談する過程で、海外Big4へ直接就職、金融機関、事業会社など視野を広げて就職活動を行いました。
最終的にBig4でもDeloitte Touche Tohmatsuと海軍軍人で戦後公認会計士となる等松農夫蔵の名が残り、グローバルでも日本のプレゼンスが高かったトーマツの日本事務所からキャリアを始めることに決めました。
初めてのIPO準備、スタートアップへの転職
高野:トーマツ時代の加藤さんに私が初めてお会いしたのは、某勉強会でしたね。10年弱でしょうか、当時の転職の際に何が見えていましたか?
加藤:高野さんとの出会いが無ければ、今の私は居なかったですね。
2010年以後、海外勤務やベンチャー企業の国内外のオファーを頂く機会に恵まれましたが、しっくりきていませんでした。2000年にインターネットに可能性を感じ、九州を飛び出してシリコンバレーまで行ったが、このままで良いのか、と焦りもありました。
メタップスの話も聞いたことはあったのですが興味が無く、高野さんが「今やっている事業で会社を測るのではなくて、佐藤社長と山崎取締役が凄い経営陣なので、会ってみて欲しい」と言ってなかったら、入社していなかったですね。
山崎さんとの初めての面談は印象的でした。学生時代から、経営者を招く勉強会や交流にも触れ、普通の学生や会計士に比べると、多くの起業家や経営陣を見てきた自負もあり、なかなか自分が尊敬できる経営者に会ったことが無かったのですが、山崎さんは明らかに尊敬できる人でした。
インターネット関連の起業経験があり、留学先もシリコンバレーで共通項もあり、中国語も堪能で世界に友人がいて誰でも友達になるような雰囲気、投資銀行経験もあり、政治家秘書経験もあり政治に明るい、こんな魅力的な取締役と共に、毎日英語で国内外のメンバーとグローバルベンチャーを目指す、このために人生の時間を賭けてIPOを導きたい、とシリコンバレー以来の躍動感を覚えました。
佐藤さんとの面談は、強烈でした。
大学中退後、起業した生粋の20代経営者。壮大なスケール感が印象的で、気付けば予定した時間を大幅に超過していました。会計基準をベースに働いてきた私に、会計基準も人間や社会が定めた規範であり、その枠内で盲信し続ける限り人類進歩が無い。本来の趣旨、そして必要な時には自らが新しい規範を作る側に回らなければと考える契機になりました。
以後、協会設立にも繋がるのですが、社会で定められた基準や法律を進化させるような経営者を応援したいし、私もそうありたいと考えるようになりました。
振り返ると、当時、滅多に尊敬できる経営者に会ったことが無い私が、高野さんというスタートアップ経営者を見る天才的なフィルタから、2013年でなければ存在し得なかったであろうメタップスIPO責任者というポジションを通じて、私に「このメンバーが揃って上場しないはずがない」という「選球眼」を覚醒させる機会を頂いたのかなと思います。
高野:監査法人にお勤めの会計士さんの仕事と、スタートアップでの仕事に違いはありましたか?
加藤:はい。
監査法人では、監査マニュアル等で「誰がやっても同じ手続」を行うような業務体系が確立されていますが、スタートアップでは全てがゼロからとかイベントが起きてから考える、というような業務の状況でしたので、ある意味逆で、アンラーニングに時間を要しました。
大学時代から新規イベント企画や、公務として日本公認会計士協会で新しい委員会を立上げ、アドバイザリーの仕事でゼロから業務オペレーションを企画提案するような経験があったためか、入社後半年ほど経つと、すっかりスタートアップの働き方が好きになっていました。
高野:投資銀行出身の人、会計士または管理部長出身の人、近年はどちらも居る会社が増えていると思います。時価総額が高くなったのも関係しているかと思うのですがこの点について加藤さんはどうお考えですか?
加藤:そうですよね。高野さんに紹介頂いた2013年と比べ、今は二桁億円以上の資金調達や外資系VCからの出資も珍しくなくなりましたね。VC出資の裾野が広がった結果、PEファンドっぽい目線に近い人事の相談を受けることも増えました。
1社目が投資銀行出身の山崎さん、会計士の私、でしたし、時価総額300-1,000億円以上を狙う1つのフォーメーションのような気がします。職種柄、交渉毎に強い投資銀行出身者と、経営管理や各種規範に明るい会計士等、両方居ると株主が安心するかもしれませんね。
交渉毎は非日常なので、規模に応じて登用、上場後時価が高まって検討なども良いと思いますが、経営管理責任者と常勤監査役は規模にかかわらず必要なので早めに採用できると確度が上がります。会社によって、経営管理と経営企画管掌を分ける、とかもありますね。
上場確度の視点では、投資銀行出身や会計士、みたいなバックグラウンドを盲信すると危ないと感じることがあります。スタートアップはプロフェッショナルファームとは異なる環境なので、職種に囚われない「人柄」など適性を慎重に見極めることをお勧めします。
高野:加藤さんにとってHard thingsはありましたか?
加藤:答えがない難問と困難、みたいな意味だと、
①主幹事証券会社や証券取引所へ上場申請時、この規模の赤字上場も珍しく売上50%超を占める海外拠点動向も含む世界8拠点の予算の蓋然性説明ができるか
②上場後、クロスボーダーM&AとIFRS適用がセットで、日本語を話せない買収先の外国人経営陣とコミュニケーション取りながら短期間で管理体制を向上させ適時に財務報告できるか
③IFRS適用で英語の会計基準に整理されていない論点について国際的な基準制定機関へどうコミュニケーションし答えを出していくか
ということがありました。それぞれbestを尽くすしかないのですが、誰も経験したことの無いような状況にワクワクする自分と冷静にプレッシャーの重さを感じる自分が居ました。
2度目のIPOで見えた「連立方程式」
高野:メタップスさんは2015年に上場され、加藤さんも執行役員になられましたね。2017年にポートさんに移られたのはどういう経緯があったんでしょうか?
加藤:2015年にIPOしてから、他の上場準備企業から声が掛かるようになりました。後のポートと異なりIPOコンサルも使わず、最小限リソースでIPO準備していたこともあり、上場前は文字通り死ぬほど忙しく、もう二度とやりたくない、と思っていました。
従って、もう一度、と言われても、「はいそうですね」とはならず、助言する程度でした。
一方、監査法人の後輩やIPOを目指す会社への転職相談に乗る機会も増え、そもそも上場に至る確率の低さを知らない人が多いことに気付き、〇〇で躓いているような会社は多分ダメだよ、とか経営者が他責の会社は多分無理じゃないかとか、自分なりに「上場する会社」は保証できなくても、「多分上場できない会社」の言語化が進んでいると感じることが増えました。
執行役員に就任以来、大きな意思決定に自分の意見が考慮される機会が増え、今後の課題として、上場企業の「取締役」と意思決定の説明責任のあり方、について模索していました。
そんな折、ポート社の丸山副社長と出会い、取締役が果たす役割・責任について議論したり、上場を目指すための助言をしたり、そんなやり取りが1年ほど続いていました。
その過程で、取締役として今度は実務ではなく監督の立場から上場を導いて欲しい、とオファーいただきました。
生粋の20代起業家であった春日社長の突出したコミットメントなら上場可能性があるのではないか、この可能性が対外的に伝わっていないならばその差分が私の人生の時間を賭ける価値ではないか、と考え、入社を決意しました。
高野:ポートさんは、当時ダークホースみたいな話がありましたね。実際中に入ってみて、景色は変わりましたか?
加藤:入社し、1度目の経験を基に、準備を始めるのですが、最初の方は上手くいきませんでした。IPOは年間100社、特にIPO責任者や経営幹部クラスはオーケストラの指揮者のようなもので、それだけでも稀少です。
その景色を再現しようと試みるのですが、どうも1度目通りにいかないのです。社風や新卒カルチャー、組織や経営管理メンバーの雰囲気も異なる。方程式で言えば、計算結果が合わない状況です。
時間を掛けて、社長や副社長と上場確度を踏まえた経営判断・経営管理組織について毎月議論する過程で、1度目との共通点と相違点が浮き出て、1度目の点と2度目の点を結ぶ私の「連立方程式」が見え、これがIPO Todoroki Score構想に繋がります。
1社IPO責任者ですら年平均100人しか産まれません。上場を目指す経営者に「上場経験がある人に来て欲しい」と相談されますが、こう答えるようにしています。
私だって上場経験が無かったです。前職でIPO監査の経験がありましたが、IPO責任者のパフォーマンスとしてほとんど役に立ちませんでした。
会計士試験学習や合格後数年間の実務補習の知識や心構え、監査法人で中小型時価総額の上場企業監査を通じた会社全体像の把握経験や、商いと数字を繋ぐJ-SOX経験は役立ちました。
「上場経験」ですら過去の成功体験に囚われ、会社にとって障害になることがあるかもしれません。
上場準備に携わっていた位の知識等は外部コンサルが補ってくれます。
経営管理の基礎知識は大切ですが、人を巻き込み組織を動かし目標を必ず達成する力がある人間を採用できるか、部長なら会社への当事者意識、取締役なら株主への責任感の多寡等、外部に委託できない部分が上場確度に大きな影響を与えます。
取締役や部長が直前で辞めるような会社がスケジュール通りに上場できると思いますか?
上場後に、高野さんに、「加藤さん、さすがですね」と言われたことが、地球上の誰からの祝福より嬉しかったです。
2度連続IPO統括経験に恵まれ、恐らくこの年齢では日本初かもしれませんし、20代で生粋の起業家と共に、と稀少性を重ねればそうでしょう、部下や皆さんに支えられ叶えた経験から体得した「連立方程式」をいつか社会に還元したいと思うようになりました。
加藤さんがIPO協会 轟 一般社団法人を設立した経緯
思ったほどIPOが上手くいかない景色
高野:2018年上場後に、IPO協会 轟を立上げるまで、加藤さんから見える景色といいますか、どんな変化があったのでしょう?
加藤:1度目の上場準備中は土日も含め100%”全集中”の感覚でしたが、IPO後は助言を求められる機会が増えました。身近な準備企業が体感1-2割しか想定したスケジュールで上場していない現実があり、微力ながら良い助言ができないか時間を割くことが増えました。IPO再現性、再現性を高める言語化、といったキーワードが見え始めたのもこの頃です。
上場で方程式が見え始め、登壇したIPOセミナーがNHKに取り上げられるなど、社会への発信も増えていましたが、準備企業が上場に至るまでの確率は相変わらず変わっていないと感じることが多く、貢献したいと考えているものの、言語化は更なる改善が期待される状況でした。
一方、IPO後の上場企業のコーポレートガバナンスコードや機関投資家側のスチュワードシップコードなど金融庁や各種基準制定主体の規範改訂も進みました。
自身も上場企業の取締役として取締役会や報酬委員会・リスク管理委員会などの機関運営の限界や潜在可能性に気付く機会も増え、IPO後の上場企業を取り巻く環境変化も見据えた近未来の上場準備のあり方を考えるようになっていました。
Covid-19が社会に与えた影響
高野:加藤さんにIPOイベントに呼んで頂いたこともありましたね。
その後、IPO協会 轟を立上げるきっかけがあったのでしょうか?
加藤:そうでしたね。高野さんの天才的フィルタと方程式があれば、参加している準備企業にとって「鬼に金棒」の講義になるのではないかと目論見ました。
そもそも常勤取締役がメインの仕事であり、空いた時間で助言や発信をしていたところに、Covid-19が起きて、上場承認されていた会社は取下げになり、準備企業も資金繰りに苦しんだり身売りが起きたり、恐ろしい時代になりました。
同時に、DXなど変化が必要な状況にもかかわらず旧態依然として動けない日本企業や組織・意思決定者の遅さが取り上げられるようになりました。
リスクが高い環境下で生死に影響するような状況でのファイナンス及び説明難易度が高まるなど上場企業ですら危ない状況に、準備企業はどこまで生き残れるのか、体得した方程式を早くカタチにするべきではないか、と考えるに至りました。
これまでの経験を振り返り、仮に国内企業の健全なIPOが20%増えれば、国内景気の活性化が最も具体的に果たせると確信し、IPO協会 轟を立上げることを決意しました。
IPO協会 轟とは何か?
上場確度の定量化”IPO Todoroki Score”
高野:IPO Todoroki Scoreとはどういったものですか?IPOしたい経営者が最初にしなければいけないチェックリストとか、IPO可能性が低い会社の傾向みたいなものですか?そのような会社でも上場は可能でしょうか?
加藤:日本で初めて上場確度を可視化したツールだと思います。基本的には上場確度を可視化したものなので、チェックリスト的な使い方もあり得ます。フェーズ毎に加重が変わるため、優先度が高いもの、という議論がし易くなります。
スコアが低くても適切な対処により高まることもあるため、そのような会社でも利用可能です!協会には経営者面談を通じて審査があります。厳しい現実を突き付けることや、途中で協会趣旨に理解頂けなくなった場合には退会となることもあるかもしれません。
特殊業態により国内外の取引所で承認されづらいビジネスであれば難易度もあるかもしれませんが、基本的にはどんな人でも覚悟を持ってIPOを望めば叶えられるイメージを念頭に、経営者の相談に乗れる存在でありたいと考えています。
スコア自体は共通項が中心で、個別部分は相談に乗る形になりますし、スコアを用いずカウンセリングや、書面コミュニケーションを中心に提供するパターンもあります。
サンプルHPでは、東証/名証/札証/福証の4取引所10市場と4期間(N期(申請期)/N-1期(直前期))/N-2期(直前々期)/N-3期(直前前々期)以前)を選び、12項目の質問に答えると、スコアがレンジに置き換えられて表示されます。
なぜIPOの啓蒙を行うのか
高野:IPO協会 轟は今後どういう展開を行っていくのでしょうか?
加藤:協会は、IPOの啓蒙と、上場企業の経営管理の研究及び研修、を事業目的に掲げています。短期中期では、準備企業への上場確度の可視化による社数増加貢献が中心になりますが、中長期では企業側だけでなく、ステークホルダーとの連携も含めた啓蒙を見据えています。
理念にも掲げているのですが、IPO発明による進化は、自由で多様性があり、無限性があります。日本経済が少子高齢化で停滞が想定されるなか、リスクを取って新しいことにチャレンジする人が増えることを願っています。
「IPOを目指す!」とある日、決意が固まったら公言することで、多くの人が集まり、出会いが増え、会社の成長が加速し、進化のチャンスとなり、不可能を可能にする力を手に入れることができるかもしれません。
今の日本は国内だけで景気回復できなくなりつつある気がしています。例えば欧州の会社が日本で上場したり日本の会社が欧州で上場したり世界の資本市場へアクセスしやすくなることで、IPOが世界を一つにするような直感から、クロスボーダーIPOの準備があります。
日本のIPOが健全に増加し、国内経済の活性化に繋がることを願っています。
数字の領域から世界を変えることに繋げていきたいと考えています。
スタートアップ経営者や経営陣に向けて一言
髙野:最後に、スタートアップ経営者や経営陣に向けてメッセージがあればお願いします。
加藤:IPOを目指す!と握りしめた拳が、いつか上場の鐘を轟かせることを願っています。共に10年後、20年後の日本の将来を創っていきましょう!
高野:創っていきましょう!本日はありがとうございました!
取材あとがき
改めまして加藤さん、ありがとうございました!
メタップスさんへの転職を支援させていただいたのち、この短期間で2社の上場を責任者として推進されている手腕には驚かされるばかりです。
適材適所とよく言いますが、加藤さんのような時代を創るキープレイヤーが適所にいられるよう、キープレイヤーとなる方、CxOを目指す方の支援をしていきたいという気持ちがますます強くなりました。
キープレイヤーズでは、CFOをはじめとして、CxOを目指す方のキャリアの支援を行っています。ぜひお気軽にご連絡くださいませ。