こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。
今回は、面接で頻出の質問…とりわけWeb/ITエンジニアやPMなど、IT人材の面接において頻出の質問をピックアップしました。
模範解答例・対処法もそれぞれご提示しているので、面接を控えている方やこれから転職活動を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
エンジニア面接でよく聞かれる質問と模範解答例
1.簡単に自己紹介をお願いします
回答例
大学を卒業後、20✕✕年に◯◯社への入社をきっかけにサーバーサイドエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。
これまでの5年間で、主にPHP LaravelやJavaScript Reactなどの技術でWebアプリケーションのコーディング業務に従事してまいりました。
前職では自社サービス開発チームでリードエンジニアとして務め、CakeからLaravelへのリプレイス業務を半年で完了させ、全体のパフォーマンスを30%改善しました。
また現職では社内勉強会を開いたり後輩のメンターなども務めており、今後は開発だけでなくチームメンバーの教育などにも関われたらと思っています。
面接官の質問意図と答え方のポイント
自己紹介ではこれまでのキャリアを簡単にまとめつつ、このあとの面接で面接官がもっと深く聞いてみたくなるようなフックを何点か設けておくのがベストです。
例えば上記の例では、「CakeからLaravelへのリプレイス業務を半年で完了させ、全体のパフォーマンスを30%改善」とあり、どんなやり方をしたのか、どこに苦労したのか、改善したパフォーマンスとは具体的にどんな部分か、が聞きたくなるポイントです。
また長くても1分以内に終わるようにしましょう。
この後面接官は詳しい質疑応答をしますから、ここではあまり具体的な話をする必要はありません。
このパートでは、「なんだか良さそうな人」という軽めの好印象が与えられれば十分です。
2.あなたの開発実績について説明をお願いします
回答例
例えば、現職のプロジェクト◯◯では大手小売チェーン店さんのクライアントに対し、バックオフィスの業務効率化のためのWebアプリを開発しました。
自分はエンジニア7人チームの内の1人として、API開発やフロントエンドとの連携を主に担当しました。
この案件では今後の保守性を考え、TypeScriptを導入することを提案しました。初めて扱うメンバーもいたので自分がまずコーディングルールを定め、プルリクを受けるようにしました。
結果的に、現在他のプロジェクトと比べても開発中のエラー件数は減っており、安定化させることに成功しました。
面接官の質問意図と答え方のポイント
面接官が開発実績や過去のプロジェクトについての質問するときは、純粋に技術力や経験値を見たいがためです。
そのため、どんなクライアントはどんなか、どの程度の規模か、言語やフレームワークは何を使用しているか、その中で応募者さんはどんな役割で、どんな成果を上げたか、を知りたいと思っています。
できるだけイメージしやすいよう、プロジェクトの規模や自身の成果を伝えるようにしましょう。数字など定量的にわかる表現ができればベストです。
3.◯◯についての知見はありますか
回答例・知見がある場合
はい、前職のプロジェクトで導入しました。(以下、質問2の回答に同じ)
回答例・知見がない場合
ありません。ですが興味があり、個人的に公式のチュートリアルを触ってたりしています。御社で使う機会があるのでしょうか?ーーであれば、ぜひ挑戦したいです。
面接官の質問意図と答え方のポイント
ピンポイントで◯◯の技術や業務について知見があるか、と聞かれることがあります。
なぜそのような質問をするかというと、その技術を会社で採用していた、入社後にその業務をやってもらうことを期待しているからです。応募者さんにもし知見があるなら、どの程度できるのかを見定め、場合によっては即戦力として採用したいと考えていることでしょう。
知見がある場合は素直にあると答え、開発実績についての説明同様、どんなプロジェクトでどのように関わったのかを述べればOKです。
面接で嘘は良くないので、知見がない場合は正直にないと答えましょう。またこのとき、知見はなくとも学ぶ意欲など前向きな姿勢が示せれば、印象が良くなる可能性は大いにあります。
とくに新しすぎる技術やニッチな業務の場合、経験者の母数が少ないために未経験であることは想定済みで姿勢だけ見たい、という場合もあります。
4.なぜ転職を考えていますか
回答例
現在の職場ではサーバーサイドエンジニアとして、十分なほど経験をさせてもらいました。ゆえに今後は仕事の幅を広げ、いちプレイヤーにとどまらずプロジェクトの上流工程から参画したり、メンバーの育成に携わりたいと思っています。
そのため、現在御社のように上流から関われるような体制を持っていたり、社員育成に積極的な会社さんへの転職を考えております。
面接官の質問意図と答え方のポイント
この質問はどの職種でもありますが、Webエンジニアの場合はとくに前提的に在籍期間が短い傾向にあるため、採用側としてもどの程度在籍してくれるのかは大変気にするところです。
そのため、もし利己的な理由で転職を繰り返すような人は避けたいと考えています。
また会社や同僚と揉めたなど後ろ向きな理由だった場合も、面接官としては同様のトラブルを避けようとNGにする可能性が高まります。
回答のポイントとしては、たとえ後ろ向きな理由であっても嘘にならない程度にポジティブな切り口で表現することです。
例えば本音は「今の仕事がつまらない、飽きた、同僚がやる気のない人たちばかりでやりがい感じない」といった後ろ向きの場合でも、「今の職場では十分やりきったので、新しい挑戦がしたい。より責任が大きいチームで、切磋琢磨できるような人たちと一緒に働きたい」というような前向きな表現が可能です。
5.最後になにか質問はありますか?
回答例
御社では◯◯の技術を採用しているとのことですが、どのような場面で使われているのかお伺いできますか?大変興味があります。
御社の事業◯◯について、今後どのように発展させていきたいなどの高層はありますか?
教わるだけじゃなく、サポートする側も経験したいと考えていますが、御社では勉強会やメンター制度などメンバーの技術力を上げるような取り組みはありますか?
開発チームの生産性を上げたりチームの雰囲気を良くするために工夫されている施策や導入しているワークフローなどはありますか?
面接官の質問意図と答え方のポイント
中途採用では新卒ほど志望動機を聞かれない、という話はよく耳にするかと思いますが、とはいえ中途でも自社に関心を持ってくれている人を採用したいと思うのが面接官の心情です。
最後に質問を求めるのはその気持の表れです。
上記は一例ですが、会社について理解が深まるような質問や入社後のイメージが湧くような質問をするとウケはいいはずです。
さいごに
IT人材の面接においては、技術や知識を問う質問など、回答が難しいものが少なくありません。
いざというときに緊張して出てこなくならないよう、今回の記事を参考に事前に回答を準備して対策してみてください。
また今回記事を執筆するにあたり、テック企業で長年エンジニア採用に従事していたことのあるエンジニアYouTuberのセイトさんに監修いただきました。
セイトさんのYouTubeチャンネルでは実際にエンジニアさんを模擬面接した動画なども上がっているので、よければそちらも参考にしてみてください。
キープレイヤーズでは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートを実施しています。