赤字ベンチャーに転職ヤバイ⁉赤字スタートアップに転職で確認すべき点

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 今回のベンチャー・スタートアップ転職相談

相談者:シリーズB以降のベンチャーから内定が出たのですが、内定先のベンチャー企業に転職して良いか不安です。

決算公告をみると赤字でした。

そもそも考えてみると、転職活動時に何を質問しておけばよかったのでしょうか?

そのスタートアップには勝ち筋はあるのか?

こちらの悩みは日々多いのですが


「内定してから悩む」という話ですね。


内定者の皆さんの大半が質問できていないこととして



「この会社がどうやって勝つのか?」  

「勝とうとしているのか?」


というのを具体的に知らない転職希望者は多いんですよね。

 

会社は別に隠しているわけではないので、適切に質問して頂ければ

 

CxOの方でなくメンバークラスの方でも説明してもらえることが実は多いです。


社名+決算報告を調べる落とし穴

では具体的に「何を聞けばいいのか?」

というところなのですが、特にB向けの会社を受けている人の話になるんですけども

 

例えばSaaSの場合は

 

「1社あたりのMRRがどのくらいあるのか?」

 

「何社くらい獲得できているのか?」

 

「チャーン(解約)しているのか?していないのか?」

 

全てのデータを開示してもらえないケースもありますが、質問を適切にしていけば

 

「このスタートアップでは何が課題なのか?」はよくわかります。

 

そしたら、自分が仮に営業系で転職した場合や、事業開発で転職、経理で転職したとしても、もう少し働くイメージが付くと思います。

 

それが数字のことを曖昧にして「社名 決算報告」で調べると

 

「会社が5億円赤字です」

 

と出てきて、それで皆さん不安になってしまうんですよね。

 

確かに赤字額だけ見ていたら不安になると思います。

しかし勝ち筋があるのか?

 

「単価はいくらで、それを月に何件売れば黒字になるのか?」

 

「そのためには、例えば営業の人は何人必要なのか?」

 

「プロダクトを改善していくためには、エンジニアのリソースがどのくらい足らないのか?」

 

「そういうことを計算していった場合、利益が出るような事業なのか?」

 

「例えば売上が10億円のときに、2億円くらいは利益が出るようなイメージはあるのか?」

という事が具体的に考えることができ、今は赤字でも問題無いことが分かります。

◇シリーズB、Cで資金調達している企業は勝ち筋が見えてきている?

勿論、ベンチャーキャピタルの人も数字のことを聞いて、ベンチャー投資をしています。

しかしシード投資では数字のことを綿密に言っていると投資にならないので、厳密に数字の事を聞いていない状況でも投資してしまうことは多いです。

シリーズB、Cとか後ろになれば、かなり計算した上で投資を決めているので、それを質問するというのは、悪いことではないです。


驚く程
具体的な数字を聞いてない人が多いなと思います。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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