【CFO転職の罠】失敗しない!ベンチャー・スタートアップCFO転職を成功させる全知識

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こんにちは。ベンチャー・スタートアップへのCFO転職を専門にサポートしているキープレイヤーズの高野です。近年、投資銀行、PEファンド、公認会計士といったプロフェッショナル人材が、成長著しいベンチャー・スタートアップのCFOを目指すケースが急増しています。

日本のスタートアップ資金調達市場は、2009年には約700億円規模でしたが、近年大きく成長しています。2024年の国内スタートアップ資金調達額は、速報値で年間約7,793億円~1兆891億円と複数の調査機関から報告されており(※調査機関により集計対象や方法が異なるため、金額に幅があります)、厳しい外部環境の中でも活発な投資が継続されています。

しかし、世界の主要市場と比較すると、日本の市場規模にはまだ大きな成長の余地があります。例えば、**2024年の米国のベンチャーキャピタル投資額は約2,090億ドル(1ドル150円換算で約31兆円以上)**に達し、特にAI分野への大型投資が市場を牽引しました。中国市場については、2024年上半期のVC/PE市場の投資取引額が約684億ドルと、以前の急成長からは変化の兆しが見られるものの、依然として巨大な市場です。このように、日本のベンチャーエコシステムは拡大しつつも、さらなる飛躍が期待される状況です。

「ベンチャー・スタートアップのCFOとしてキャリアを築きたい」「CFO転職を成功させたい」という熱意ある方が増える一方で、「実際のところ、CFO転職は失敗も多いのでは?」「どんな落とし穴があるのか不安だ」という声も少なくありません。

そこで本記事では、ベンチャー・スタートアップへのCFO転職におけるよくある失敗パターンとその背景を徹底解説します。さらに、失敗を避け、CFO転職を成功に導くための具体的な対策や心構えについても、長年CFO採用に携わってきた私の視点から詳しくお伝えします。「CFO転職で後悔したくない」という方は、ぜひ最後までご覧ください。

 

なぜベンチャー・スタートアップCFO転職は魅力的なのか?

急成長市場とCFOの役割の変化
CFOに求められる期待とやりがい
CFO転職市場の現状と将来性


【CFO転職の罠】よくある失敗パターンとその原因

① 会社の成長戦略と現実のギャップ:「そもそも会社が成長しなかった」

  • 原因:事業の目利き、デューデリジェンス不足

  • 対策:事業計画の精査、市場分析、経営陣との対話

② 役割期待のミスマッチ(管理系キャリアの場合):「管理系キャリアだがファイナンスの専門性を過度に求められた」

  • 原因:CFOの定義の曖昧さ、社長の期待値とのズレ

  • 対策:面接での役割範囲の明確化、自身のスキルセットと企業のニーズのマッチング

③ 役割期待のミスマッチ(ファイナンスキャリアの場合):「ファイナンスキャリアだが管理業務全般を丸投げされた」

  • 原因:リソース不足のスタートアップ特有の状況、経営者の「何でも屋」期待

  • 対策:業務範囲の事前確認、チーム体制の確認、必要に応じた外部リソース活用の提案

④ マネジメントの壁:「初めての事業会社で部下がついてきてくれなかった」

  • 原因:プロフェッショナルファームと事業会社との文化の違い、マネジメント経験不足

  • 対策:メンバーとのコミュニケーション重視、モチベーション管理、採用・育成スキルの習得

⑤ 経営陣との人間関係:「社長との相性、意見の衝突で喧嘩別れ」

  • 原因:価値観の違い、コミュニケーション不足、パワーバランス

  • 対策:社長のビジョンへの共感、相性の見極め、建設的な意見交換の姿勢

⑥ 報酬・インセンティブの問題:「ストックオプションが期待通りにもらえなかった」

  • 原因:資本政策への理解不足、口約束のリスク

  • 対策:ストックオプションの付与条件・時期・割合の書面での確認、専門家への相談

⑦ CFOの定義の曖昧さによるミスマッチ

  • 管理担当CFO、資金調達担当CFO、戦略担当CFOなど、企業フェーズによる役割の違い

  • 自身が目指すCFO像と企業の求めるCFO像のすり合わせの重要性


CFO転職を成功させるために事前に確認すべき重要ポイント

  • 経営者のビジョンと自身の価値観のマッチング

  • 事業の成長性と将来性

  • CFOに期待される具体的な役割と責任範囲

  • 経営チームの構成とカルチャーフィット

  • 資本政策とストックオプションの条件

  • 自身のスキルセットで貢献できる領域と、新たに挑戦すべき領域の明確化


CFOに求められるスキルと経験

  • 財務戦略立案・実行能力(資金調達、IPO、M&A等)

  • 管理部門統括能力(経理、財務、法務、人事、労務等)

  • 経営分析・意思決定支援能力

  • コミュニケーション能力・交渉力(対経営陣、対株主・投資家、対従業員)

  • リーダーシップとマネジメント能力


【まとめ】後悔しないCFO転職のために – 闇を乗り越え、キャリアを切り拓く

CFO転職は大きなチャンスだが、リスクも伴うことを理解する
失敗パターンから学び、事前準備と見極めを徹底する
「やったことがないことへの挑戦」を楽しめるマインドセットの重要性
専門エージェントを活用し、客観的な情報を得ることも有効


キープレイヤーズだからできるCFO転職サポート
CFO求人の紹介だけでなく、キャリア相談から入社後の活躍まで伴走
企業の成長性や経営者との相性を見極めたマッチング
CFO候補者と企業の双方にとって最適な転職を実現するためのノウハウ


CFO転職にご興味のある方は、ぜひお気軽にキープレイヤーズの高野までご相談ください。あなたのCFOとしてのキャリア実現を、誠心誠意お手伝いいたします。

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執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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