ベンチャー・スタートアップの年収交渉の極意

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今回のベンチャー・スタートアップ転職相談

相談者様:スタートアップで上場準備中で、年収650万円で管理系のキャリアです。

 

N‐2なのですが、次の資金調達が厳しそうです。

 

前職から200万円近く給与を下げていますが、ベンチャー・スタートアップで年収交渉は可能でしょうか?

 

経営者が給与を上げたい人材になる

年収交渉自体は可能です。

 

しかし、自分が評価されていないと、年収交渉はできても年収アップはしません。

 

N‐2は、直前々期と言われていますが、未上場のベンチャー・スタートアップの場合は、赤字の会社多いです。

 

VCの方々から頂いたお金

 

「年収アップして欲しい」

 

と言われても、経営者納得しにくいです。

 

しかし自分が経営者ではない場合、給与が低いのが辛いというのはあります。

 

このような場合は、例えば、管理部門で考えてみてください。

 

自分が他の人より仕事が2倍できているという場合は「二人雇うより、自分一人の給与だけの方が安い」と思ってもらえれば

 

経営者は「ちょっと給与上げてあげないとまずいな」

 

という話にはなりがちです。

 

また自分から直接言うのではなくて、投資家の人から言ってもらうということも一つの方法です。

 

ストックオプションも加味する

年収が200万円くらい下がるというのは、ベンチャー・スタートアップに転職するとよくあります。

 

ただそのときに、ストックオプションも全く無く、ただ200万円下がっている人が多いです。

 

それは、日本の場合入社時に

 

「ストックオプション0.5%ですよ」

 

というケースが多くないからです。

 

入社して

 

「第一回ストックオプションを付与します」

 

というのが取締役会で決まって、一括して出すことが多いです。

 

取締役会を開かないといけないため、個別で一人ずつやってないことが多いです。

 

しかし信用されていれば、給与が200万円下がったとしても、ストックオプションの割合が多いと頑張れます。

 

その辺は、ストックオプションも加味してください!

 

「ストックオプションはどれ位もらえるのか?」

 

ベンチマークしている会社JPXさんの新規上場会社情報を見てください。

 

そこで、誰がどのくらい貰っているのかを見れば、年収交渉の調整材料になります。

 

いきなり

 

「〇%ください」

 

と言われても、社長としても決断が難しいです。

 

事例が出されたら

 

「このぐらいなのかな」

 

となるため、事例を出して伝えることが大事です。

執筆者:高野 秀敏

東北大→インテリジェンス出身、キープレイヤーズ代表。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、5社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。149社上場支援実績あり。55社以上の社外役員・アドバイザー・エンジェル投資を国内・シリコンバレー・バングラデシュで実行。キャリアや起業、スタートアップ関連の講演回数100回以上。
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