メーカーからベンチャーへの転職の理由と実態

大手メーカーからベンチャーやスタートアップに転職したいと相談にいらっしゃる方は以前よりも増えてきたような気がします。

私が就職活動をしたのは1990年代だったので、まだまだ都市銀行や大手メーカーへの就職は盛んで、特に理系の研究職は優秀な方が殺到していた印象でした。

大手メーカーといっても様々な仕事があるので一概に説明するのは難しいですが、大手メーカーからベンチャーやスタートアップへ転職する方に向けてアドバイスをしていきたいと思います。

メーカーから転職される方の転職理由

転職される方に多くお会いしてきましたが、転職理由については様々ですね。

優秀な大学を出られた方は、まわりの金融やコンサルの方よりも給与が低いということで、メーカーを辞めたいという方がいらっしゃいます。

ベンチャーやスタートアップは給与アップをするための転職先ではないので、こうした方々は最近ではコンサルティング業界へ転職されていますね。

他の転職理由としては、ジョブローテーションに不満を持つ方がいらっしゃいますね。

最初は購買をやっていたのに次は営業になって、次は人事ということを若手の間にローテーションしていると、30歳になったときに、これが強みというのがなかなか言えず、市場価値がなくなるのではないかと心配される方もいらっしゃいます。

ジョブローテーションをせずに専門性を身に付けたいということで、ベンチャーやスタートアップに転職していく方はいらっしゃいます。

営業や事業企画に転職して活躍されている方もいます。

特に、新しい市場ですと、これまでの知識というよりも、これからどう経験をして知識をキャッチアップしていくかが大事になってくるので、未経験でも新しい市場で大手から転職するのは選択肢の1つとしていいのではないでしょうか。

転職者の事例

例えば、C Channnelの森川さんは、日本テレビ、ソニーという王道キャリアを経て、ハンゲームに入社してご活躍され、のちにLINEの社長としてご活躍されましたね。

現在はC Channelを起業してメディア業界で大きな影響力を持っていらっしゃいますが、大企業から思い切って転職する挑戦心があったからこそここまで成功されたのだと思います。

マネーフォワードの辻さんもソニーに新卒で入社されていますね。

その後、マネックスに出向して、マネーフォワードを創業されています。

辻さんの場合は、経理でキャリアを歩み始めましたが、新規事業に携わりたいということで社内公募があったマネックスに出向する形で新規事業の経験を積み、マネーフォワードというキャリアです。

大企業でも新規事業の経験ができる機会は以前よりも増えてきています。

昔は、主要事業である花形部署を希望する方が多かったですが、最近は、メーカーの若手の方でも新規事業にチャレンジしている方はいらっしゃいますよね。

森川さんや辻さんが在籍されていたソニーも新規事業にチャレンジし、若手の方が積極的に挑戦する機会を得ていますよね。

ソニーの話ばかりになりますが、クラウド型カメラセキュリティプラットフォームを運営するセーフィーの創業者である森本さんも東大工学部卒業後、ソニーへ入社し、グリーへの転職を経験して起業に至っています。

大手の経験を活かしてベンチャーでチャレンジする方は昔から多くいらっしゃいますが、最近は特に増えてきていますよね。

他にも、外資系メーカーになりますが、CCCグループに買収されたBlaboを創業された坂田直樹さんも、ユニリーバからエニグモに転職されて、その後、Blaboを起業されています。

以前、私も坂田さんに取材させていただきましたが、エニグモの須田さんや田中さんにお会いしたことが転職のきっかけとなったようです。

ディー・エヌ・エーやグリーには大手から色々な職種で転職される方が多く、その後は起業以外にも多様な選択肢がありますね。

メーカーからベンチャー、スタートアップに転職することで得られること

メーカーからベンチャーへ転職すること、組織ではなく自分の力を試す機会を経験することができます。

ベンチャーで営業をするにしても、会社の名前ではなく、個の力で勝負することが多いため、売上は組織の力というよりも個の力によるものが大きいこともあります。

10数年も前になりますが、私がキープレイヤーズを起業したときも、前職の「インテリジェンスの高野」として伺うのと、知名度が当時は今よりも圧倒的に低かった「キープレイヤーズの高野」で伺うのでは企業からの反応も違いました。

インテリジェンスも決して超大企業というわけではありませんでしたが、宇野さんが創業され急成長していたメガベンチャーのような存在でしたので、インテリジェンスの高野としての企業への反応は悪くありませんでした。

ベンチャーであれば、力を試すことが増えてきます。

他にも、ベンチャー企業は新規事業に関わる機会が多くなります。

大企業も新規事業を作る機会は当然増えています。

しかし、ベンチャーやスタートアップの新規事業には、会社の第二の柱を作ろうということで経営者も身を乗り出して必死に挑戦するので、ベンチャーやスタートアップでの新規事業は得られるものが多いはずです。

前述のBlaboの坂田さんも、ベンチャー企業であるエニグモで新規事業をチャレンジされていましたね。

ベンチャー企業で新規事業を試す機会があることは素晴らしいことです。

また、大きな意思決定は最終的には会社の責任者が行いますが、日々の小さい意思決定はベンチャー企業では任されることもありますし、実績を積めばすぐに商談での決定権も与えられるようになります。

いわゆる判子文化ではなく、自分で責任を持って意思決定できるようになります。

この自分の業務範囲内における意思決定する機会が多いことは実は非常に価値があります。

お話ししていて、なんだか思考停止なさってるなというポテンシャルは高いはずの大企業の方がいるのですが、大変もったいない時間の使い方をしていらっしゃるなと感じます。

思考停止して働いていても、他人に何も与えられませんし、自分も何も得ることができません。自らのキャリアを考えるうえで、無駄と言わざるを得ません。

自分で意思決定をすると思考停止状態からは結果として脱出することになります。

そして、ベンチャー経営者の方の元で働くと当事者意識が身に付くようになります。

また、新規事業が売上につながった場合は、会社を成長させたのは自分だという実感を持ちやすくなりますよね。

1億円の売上の会社があったとして、新規事業で5000万円売上をあげることができたとしたら、その貢献度は非常に大きいですよね。

ベンチャーやスタートアップに転職する際に気を付けていただきたいこと

大企業は根回しが多く嫌だからベンチャーで根回しのない世界で働きたい、とご連絡いただくことがあります。

しかし、ベンチャー企業は根回しがないわけではなく、キーとなる人の説得や、何より社長がやろうとならないと物事は動きません。

新規事業は社外の方も関わるので、社外の方へ根回しをしないといけません。形式的なプロセスは減るかもしれませんが、人間が関わっている以上は、根回しをして関係者をまとめていかないといけないです。

私が紹介する企業ではほとんどありませんが、大企業に比べて倒産リスクもあります。

売上が減ったから、事業整理が起こることもありますし、資金がもたないということで新規事業を途中で断念することもあります。

大企業でも同様のリスクはありますが、スタートアップやベンチャーのほうが倒産リスクはあるといえばあります。

それでも私の見ている限りでは、他のベンチャー企業への転職は難しくないですし、場合によっては大企業に戻ることも可能です。

昔よりもベンチャーやスタートアップに転職するハードルは下がっていますね。

成功するベンチャーを見極めるために調べるべきこと

ベンチャーやスタートアップに転職する際は、信頼できるエージェントに紹介を頼むことですね。

また、スタートアップやベンチャーに転職したお知り合いがいらっしゃる場合は、一度オフィスに訪問して雰囲気を感じていただきたいです。

最近は、ピザパーティーなど外部向けのイベントを行っておりますので、参加してみるとよいと思います。

また、私のPRになってしまいますが、私が運営していますサロンでは起業、資金調達、なぜ自分がこのスタートアップに投資したのか?ここだけのスタートアップ、ベンチャー情報を発信しています。

こういったところからもスタートアップやベンチャーの事情がわかってきます。

参照:https://camp-fire.jp/projects/view/105941

同様に、私のフェイスブックのフォロワーになってくださっている方が9080名。ツイッターが29396名。

なんでフォローしているか聞いてみると、情報収集になるからとのことで、いわゆるニュースメディア的な役割を果たしているのかもしれません。実際にそう心がけています。

フェイスブック(高野)

https://facebook.com/HidetoshiTakano

ツイッター(高野)

https://twitter.com/keyplayers

昨今、資金調達をしている企業については、THE BRIDGE、techcrunchに掲載されることが多いです。

また、スタートアップは資金調達できてもできなくてもとりあえずWantedlyに何か書いてみるという傾向がありますので隈なく見てみると良いと思います。

どんな人が働いているのか具体的にわかるので参考になると思います。

興味のある企業であれば社長のブログやツイッター、フェイスブック投稿は全て読みましょう。

メーカーからのベンチャーへの転職で成功する人の特徴

メーカーに限りませんが、大手からベンチャーに転職して成果を出して成果を出される方は総じて成長意欲が高く、主体的に行動でき、課題を自ら探せる人ですね。

また、仕事への熱が高く、やっている仕事にやりがいを感じられる方も転職して活躍されていますね。

高野からのアドバイス

私はfacebookやLINEでも相談に乗っておりますし、またカジュアルな相談でも直接お会いしてアドバイスすることができます。

大手にしかおらず、なかなかスタートアップやベンチャー自体を知らない方については、企業を紹介できます。

どなたにとっても経験が積めて、フィットする企業がありますので一度気軽な形でもご相談ください。

いつでもお待ちしています。土日や深夜にご連絡いただいても、日中ご連絡いたします。

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