大企業からスタートアップ転職はやめとけ?後悔・失敗する理由と成功の極意

執筆者:高野秀敏
株式会社キープレイヤーズ/代表取締役
東北大→インテリジェンス出身。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、7社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。165社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。

スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。

ニューノーマルと呼ばれる時代になりました。一時期はスタートアップ企業の上場承認に立て続けに取り消されるなど。この先どうなるんだろうか?と心配になりましたが、株価やIPOマーケットも復活し、採用活動も積極的に行われるようになりました。

ニューノーマルでむしろ追い風になっているのがスタートアップ、ベンチャーです。ネット系やオンライン系、DX、AIの会社が多いからです。

そこで、今回は「大企業からのスタートアップ転職」の転職市場の動向や転職者が経験した後悔や失敗を紹介します。

目次

スタートアップ転職市場の近況ニュース

IPOの市況からスタートアップ冬の時代と言われるようになっています。でも実は、上場していないスタートアップへの投資は引き続き行われており、採用も積極的に行われている状態です。

具体的には、2021年に国内スタートアップへの投資金額は8,000億円を超え、2022年も同程度の投資金額になったと言われています。引き続きスタートアップの投資熱は高く、今年も沢山の調達が行われるでしょう。

ただ、2009年にはベンチャー投資マーケットは700億しかありませんでした。この頃自分が役員になり投資したのがメドレーです。当時はエンジェル投資家という言葉も普及していませんでしたね。投資家が少なかったです。その頃と比べると時代も変わり、スタートアップに資金が流れるようになりました。

スタートアップの採用市場、求人数とベンチャーキャピタルやエンジェルなど投資家の投資規模は相関があります。ベンチャー投資の半分は採用や人件費、半分は広告宣伝費に使われることが多いのです。

なお、全体の求人はまだニューノーマルの前の2019年と比べると1,2割くらいはダウンしています。しかしスタートアップ、ベンチャー系の求人は体感としては過去最大にある状況です。

私がFacebookで「こんなかた欲しい企業ありませんか」と投稿します。前は数件の連絡でしたが今は数十件もご連絡をいただきます。私のFacebookをフォローされている方はご存知まもしれません。私は、正直驚いています。

 

スタートアップ転職者が経験した後悔と失敗

こちらを紹介したところ、Twitterで数多くの感想をいただきました。ぜひ、読んでみての所感を教えていただきたいです!

 

後悔と失敗①:企業ブランドを、自分ブランドと勘違い

大企業においていかなる実績があったとしても、スタートアップ、ベンチャー企業に転職した場合は、一旦その実績はリセットされると考えておいた方が良いですね。

取引先企業はブランド企業にいるあなたと付き合っているのであって、会社を辞めたら付き合えないことが実際に多いです。

辞めた場合に「頑張ってください」「応援しています」と言われることが多いのですが、基本的には社交辞令です。何か具体的にしてくれる人は驚くべきほど少ないのが実情です。

社交辞令をアテにして、転職後も簡単に成果を上げられると思っていたら、思うような成果が出ず後悔する人もいらっしゃるようです。

一方で辞めても本当に取引してくれる取引先等もいるはずです。それで自分の価値が判断できるのは、よいチャレンジだと思います。

自分ブランドで勝負する実力主義の世界を楽しみましょう。

後悔と失敗②:経営幹部の仕事内容を勘違い

大企業であれば、経営幹部には秘書がおり、アシスタントがおり、部下がいるので、自分で手を動かすことは少ないでしょう。

一方でベンチャー/スタートアップ企業では経営幹部も頭を使うばかりではなく、率先垂範で行動する必要があります。会社のなかで、最も率先して実務も行なっているというのが実情です。

経営幹部として採用されるような方は、よくわきまえている方が多いと思いますが、それでも最初は少し後悔する方もいらっしゃるようです。

もちろん転職後、周囲の信頼が得られ、利益を創出できれば、細々としたことはメンバーがやってくれるようにもなるかもしれません。

ただ。転職直後からその立場にあり、マネジメントなので手足は動かさないよという姿勢ではメンバーはついてこないでしょう。 動かない&使えないおじさん・おばさんが大企業からやってきた、と揶揄されないように、細かいことから率先垂範で動きましょう。

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後悔と失敗③:仕事の守備範囲を勘違い

30人くらいの規模までは特にそうなのですが、営業、人事、経理、エンジニアなど特定のポジションで入ったとしても、一人二役、三役くらいこなさなければいけないことも多いもの。

野球に例えれば先発もするし、中継ぎも、そしてしかも抑えもする必要があります。大谷のようにピッチャーもバッターもやるまで極端なことはないですが、隣接する仕事領域はカバーする必要があります。

そのような状況が楽しめる方、結果を出すためにコミットし、仕事を選ばないタイプの方が向いています。

ベンチャーといっても100人を超えればかなり機能が分かれてきます。自分は専門特化していきたいのか、まだ色々やった方が良いのかについては、30人くらいまでと100人規模、そしてそれ以上で変わってきます。あれこれやるのは嫌だなという方はスタートアップすぎる会社では後悔することもあるかもしれません。

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後悔と失敗④:交際費・経費の桁を勘違い

大企業の時には、使える交際費や経費が潤沢にあります。これがスタートアップやベンチャー企業に転職した場合は、かなり小さくなります。社内外において本当の意味においてコスト意識が求められます。

中には、ベンチャー企業経営者や個人事業主が毎回経費で落としているのをみて、経費がたくさん使えると勘違いし、後悔する人もいるようです。飲んでばかりで経費を使うだけの、使えない大企業出身者と思われないように気をつけましょう。

後悔と失敗⑤:会社で一緒に働く仲間への期待値を勘違い

前職がいわゆる就職偏差値が高い投資銀行、戦略コンサルような会社で働いていた場合、経営者以外の仲間について、前職のようなレベルでの仕事の進め方、考え方や意識の方は少ない会社が圧倒的に多いのが実情です。

前職では言ったことを納期前に何も言わずにやなかったという人は存在しないような、ある種レベルの高い会社にいた方からすると、「忘れてました」や、勝手に優先順位をつけて「やりませんでした」という方もいます。

今まで学生時代含め会ったことがない、または友達にはいないタイプの方もいます。そういった様々な方を含んでいることが大半です。よいメンバーが集まっていないことを嘆き後悔するだけの人にスタートアップは向いていないかもしれません。

メンバーを、会社を、成長させ、さらにレベルの高いメンバーが集まってくるように努力することが必要です。

後悔と失敗⑥:大企業のプレミアム年収を自分の実力と勘違い

企業からベンチャーへの転職の場合、ステイもありますが、即戦力でない場合に下がることが多いです。

人によっては半分ですとか3分の1ということもあります。それでもなおやりたいことがある。将来は事業をやりたい。経営者になりたいなど、何らかの意志がある方が飛び込んできます。

この年収に対する感覚がズレていると内定が出ませんし、そもそも転職してからとても苦労してしまうと思います。転職してから後悔しても遅いので、この感覚は企業選びをする中で調整しましょう。

 

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後悔と失敗⑦:ストックオプションについて勘違い

絶対ではないのですが、現状ですと入社時にストックオプションが○○パーセントと決まり、提示する会社はとても少ないです。

幹部転職の場合は、口頭ではこのくらいといったやり取りはあります。

特にCFOの方の場合は、転職するその方がストックオプションについて設計することになります。

起業家がシリアルアントレプレナーの場合は、かなり詳しいケースもありますが、多くの会社の社長は、そもそもストックオプションの仕組み自体も詳しいわけでは実はありません。

証券会社や株主の方などと相談して決めていることが多いです。 私自身もよく相談されます。

明確な相場があればそれを参考にしたいところなのですが、断言できるほどはないとも言えます。こちらは後悔というよりも、明確な相場がないので、勝手な期待を持たないようにしたほうがよいでしょう。

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一つ参考になるものをあげるなら、上場する際に、新規上場申請のための有価証券報告書(Iの部)をチェックしましょう。

後ろから数えて数ページ目のところに株主の状況や新株予約権について記載があります。

類似の会社を調べてみると、実情を推測できます。  私自身、過去入社した月日と調達のタイミング(シリーズA、Bなど)も含めて、様々調べてみたのですが、明確な法則があるとは言いがたい状況です。

ただし、参考にはなるといったところでしょうか。

またストックオプションや株に限らず、Iの部は面白いですし、役に立ちますので、上場企業ごとに読んでみることを強くオススメしたいと思います。

スタートアップ、ベンチャーの面接を受ける方で、経理財務、CFOの方は読んでいるのですが、それ以外の職種の方は存在すら知らないという方も多いです。

読み進めてみるとこの会社の事業内容や強み、どういう取引先などかなどあげるときりがないくらいわかることがあります。

以上、大企業からベンチャー/スタートアップに転職する際、90%の人が陥る7つの後悔や失敗の原因をまとめさせて頂きました。

皆さんの想像以上に、大企業とベンチャー/スタートアップは環境が異なるのではないでしょうか?気になることがありましたら、いつでもご連絡ください。

大企業からベンチャー転職/スタートアップへ転職を検討されている方は、是非ご連絡下さい。

 

また、本記事を公開してから、たくさんの方から反響を頂戴しました。自身の経験をお話いただいたり、追加でご質問をいただいたりしています。

そのため、ここからは事例などを取り上げながら、過去転職されたみなさんがどのような悩みや心配事と向き合ったか、転職してどのようにキャリアを歩んだか、などを紹介していきたいと思います。

みなさまが後悔のないキャリアを歩めるよう、ベンチャー/スタートアップのリアルをお話しさせていただきますので、ご興味のある方はどうぞお付き合いくださいませ。

大企業からスタートアップ転職者が語る転職のリアル

日本を代表するメーカーから、スタートアップの3人目の社員として活躍されている平山里桜さんの例

NTT東日本から スペースマーケット代表取締役として上場した 重松大輔さんの例

特に印象的だったのが、2019年12月20日に東証マザーズへの上場を果たした、株式会社スペースマーケット 代表取締役 重松 大輔さんから頂戴したコメントです。

株式会社スペースマーケット 代表取締役 重松 大輔
2000年NTT東日本入社。主に法人営業企画、プロモーション(PR誌編集長)等を担当。 2006年、当時10数名の株式会社フォトクリエイトに参画。 一貫して新規事業、広報、採用に従事。国内外企業とのアライアンス実績多数。 ゼロから立ち上げたウェディング事業は現在、全国で年間約3万組の結婚披露宴で 導入されるサービスまでに育つ。2013年7月東証マザーズ上場を経験。2014年1月、全国の貸しスペースをマッチングする株式会社スペースマーケットを創業、代表取締役に就任。2019年12月、東証マザーズ上場。
 
重松さんも大企業のNTT東日本からベンチャー・スタートアップに挑戦された1人です。今回の記事は重松さんのような、大企業からベンチャー・スタートアップに転職した方の意見をお伺いし、作成しました。

余談ですが、約20年のお付き合いがありますが、若い頃から人気者で人望がありました。彼の繰り出す一本締めは日本一うまいとも言われていまして、「シメマツ」とも呼ばれるほどです。

 
株式会社スペースマーケット 代表取締役 重松 大輔さんから頂戴したコメント
私も2006年に従業員ウン万人の大企業から社員10数人のスタートアップにjoinした経験があり、下記ほぼ全部当てはまってました。転職して割とすぐに順応したのですが、当初は完全に痛い大企業出身者だったかも。
 
当時はまだSNSもmixi、greeくらいで今みたいにスタートアップで働く実際などの情報も自分が取りに行こうとしても少なく、世の中も「ライブドアショック」でスタートアップにとってはアゲインストな空気。

大企業との「オープンイノベーション」とも程遠い時代。 あれからかなり世の中は変わり、スタートアップが市民権を得て、有名大学や大企業からの優秀人材も巷に溢れてくるようになったのは凄い事だな、と。

 
私自身は完全にゼロイチ立ち上げのスタートアップ向きだったわけですが、みんながみんな向いているわけでは無いと思います。 ビジネスモデルがある程度見えて30人-100人のステージが得意な方や、IPO後ある程度世間の評価が固まった100人-300人のステージが向いている方も。

スタートアップ、ベンチャーといってもステージや、成長市場にいるかどうかで全然違うので、大企業出身者の方でスタートアップに興味をお持ちの方はなるべく早い段階から社会人インターンで働いてみたり、協業してみたり、同世代の経営者とぶっちゃけ話してみたりして、疑似体験をしてみるといいと思います! 個人的にどんどん優秀人材は飛び込んで来ていただきたいです!

会計士の大企業からスタートアップ転職した事例

これは、結婚してお子さんがいらっしゃる監査法人で働く会計士のAさん(34歳)のお話です。

ベンチャー・スタートアップへの転職を検討されていました。 転職活動を始めるにあたり譲れないことがありました。「家庭があるため、年収ダウンは避けたい。」「嫁ブロックでそもそも大企業を辞めることを大反対される。」みなさんが格闘するお悩みであると思います。

しかし、人生で挑戦出来るラストチャンスと、家族を説得し年収1000万円から企業とも交渉を重ね年収800万円でベンチャー ・スタートアップに転職されています。

大企業では、部下の教育やマネジメントまで経験し、評価も高く、何もかもが順調でした。意気揚々と転職されたAさんはまさかの、仕事の壁にぶち当たります。 転職後は会計士ということで社長からは管理系はなんでもできる期待されていました。

しかし、実際は監査法人でやってきて事業会社にくれば活かせることは一部です。ゼロから調べたり、考えて仕事を進めるしかありませんでした。現実的に会社の財務内容を踏まえれば800万でも相当頑張って出したという状況に自分でも気がつきました。

今度は自分が面接し、オファーを出す側となった時、気がつくことが多々ありました。 従業員の給与を計算してれば、いくらハイクラスで経験が豊富な方といえども、大企業の前職のような高いオファーは出せないこと。

良くてもステイ、高い人は自分と同じようにダウンして入社してもらう必要があることなど様々です。自分自身がダウンして覚悟を決めて転職しているからこそ口説けるところもありました。

改めて、当時の自分は経営目線もなくあくまでも従業員・雇われ目線だったことに気が付いたタイミングでした。給与もできればステイできないのかななど考えていた自分に恥ずかしくなったそうです。

今やAさんの会社は上場直前期で会社の業績や組織面に課題はあるものの概ね順調と言えます。本当に転職して良かったと言えるかどうかはこれからですが、ご自身も転職を経て、苦労こそ多いが、この歳でも日々学びや気づきが多く、仕事が心から楽しいと言えるとお話しされています。

妻からも前よりいい表情になったねと言われているそうです。

私は大企業から転職するのが遅かったのが失敗だったかも

私が入社した時のインテリジェンス(現在パーソルキャリア)はスタートアップでしたが、退職するときはすでに1000人を超える丸の内にある大企業でした。

大企業になると、お客様候補となる採用したい企業からコーポレートにお電話やメールが来るようになります。

「新聞でお見かけしたのですが、当社も採用しておりまして、、、と」忘れもしないのが、過去何度となく電話し続けた日本を代表する超有名企業からお電話があったのです。

「丸ビルさんに入られたそうで、よろしければご挨拶でも」と。これには腰を抜かすかと思いました。やはり知名度や規模は影響があるものだなと。

怖いのが会社が有名になると、お客様の方が自社を選択肢に入れない場合、選択肢に入れない理由を考える必要が出てきます。立場がいつの間にか逆転してしまっているのです。

いわゆる大企業の看板で仕事をするというものですね。本来実力をつけるためにスタートアップに入ったのに、今や大手企業側になってしまっていると。

この最後の方に身についてしまった感覚を抜け出すのに起業後、少し時間がかかってしまいました。

他にも、たくさんの支援をしてきた実績がありますので、自分に近いケースが気になる方は直接ご相談くださいませ。

大企業からベンチャー転職/スタートアップへ転職を検討されている方は、是非ご連絡下さい。

転職JAPAN
大手からベンチャーに転職したパナソニック出身平山里桜さんの例 | 転職JAPAN 経団連の会長に続いて、トヨタの会長豊田章男さんからも、終身雇用はもう保証できない、という言葉がありましたね。企業が定年退職するまで1人の社員を抱え続けることの限...

ここまで、事例を紹介してきましたが、ここからはより汎用的な疑問に答えていきたいと思います。

スタートアップに30代で転職するには?

上記の会計士Aさんは30代での転職ですが、ベンチャー、スタートアップというと20代の人が多いイメージがある方も多いようですね。そのため、「30代でもいいのか、どうなのか」という相談をされることもあります。実際には30代、40代の方もとても多いです。

逆に言えば、シリアルアントレプレナーの方が増えたことによって年齢層は昔よりも上がっているといえます。

年齢よりも経験実績ですので、あまり気にしなくて問題ないです。一方で20代の方と違い、ポテンシャルで評価しますという訳にもいかないので、定量的な経験や実績が求められますね。

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スタートアップに女性はいるのか?活躍しているか?

このようなご相談を女性の方から受けることがあります。

女性の方が、ベンチャーやスタートアップでどのくらいいますか?活躍していますか?と。今はもう令和の時代でもありまして、当然のことながら女性の方は多数活躍しております

一方で確かに比率としてはまだまだ少ないとは言えます。エンジニアの方は少ないなと。一方でデザイナーの方や人事、経理、総務などの職種の方は多くの女性の方が活躍していると感じます。

職種によって多少人数の違いはありますが、活躍している方が多いことは間違いないです。

また信頼されて、ライフスタイルの変化があった後も働き方を変えながら活躍している。リモートをしているという方もいます。

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スタートアップに転職するときの年収とは?

大手企業からスタートアップ、ベンチャーに転職するときに年収はどうなるのか?という質問をよく受けます。それはもちろん会社とあなたのスキル、人物像、現在年収によって変わってきます。その上での目安は以下のようなイメージです。

シード期の会社のケース

  • メンバーレベルで350万から500万くらい
  • マネジャーレベルで500万から600万くらい
    ※創業役員の人は下手するとそれよりも低くて、月額20万〜40万くらいの方もいます。

ミドルやレイター期の会社のケース

  • メンバークラスで400万から550万くらい
  • マネジャークラスで550万から700万くらい
  • 幹部クラス700万から1200万くらい

上記が大まかな目安になります。

また、外資系投資銀行出身の方は、それより高くて1500万くらいでオファーされたりもしています。それは前が5000万くらいだったりするので、税金の問題もあり、低すぎるのもどうだということからその程度は出そうとなっているケースが多いです。

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スタートアップ転職を未経験でできるのか?

スタートアップ、特に作ったばかりのエンジェルラウンド前後くらいのシードスタートアップに転職できるのかどうかのご相談を受けます。このフェーズの場合、社長と知り合いでメンバーが構成されていることが多いです。

一方で採用しないということはもちろんありません。またビジネスモデルによっては最初から売り上げが上がる、立ち上がりの早いビジネスをやっている起業家もいます。

彼らはVCを使わずに売り上げも利益も出せてしまいます。私の投資先、支援先でもVCの調達はせずに成長したという会社もあります。その意味では小さくても採用できるお金があるという会社も多々あります。

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景気の先行きが明るくない今、転職するメリットや良い求人はあるのか?

コロナウィルスをきっかけに、かなり景気の先行きが怪しくなってきていますね。実はすでに、大手HR会社の自社求人、大手自動車メーカー、または第二新卒求人はクローズしてきています。

スタートアップ、ベンチャー界隈はもともと即戦力またはハイレベルなポテンシャル採用しかないのでまだ影響は軽微ですが、正直、先行きについて断言することはできません。

ただ、こういう不透明な状況の時にアクションできるかどうかが常に勝負でした。20年ほどこの界隈にいてそう強く感じます。生き残れば残存者利益です。

実際に、そういったアクションをしているスタートアップ企業はたくさんあります。その中でチャレンジをして会社に貢献していた人は高い評価を受けるものです。

スタートアップ転職が不安、怖いが興味がある

先ほどのような質問の抽象度を上げたご相談も多くあります。本当に不安すぎる、怖すぎる場合は、確かに無理に転職しなくてもいいのでは無いかと思います。

一方ですごく興味があるがやはり少々不安だ、怖いという方ですが、何が不安なのか聞いてみると、倒産したら、または早期で辞めることになったら次が無いのではないか、良い転職先がないのではという心配から不安に感じている。

怖いという方が多いようです。しかし、現在は、大手もスタートアップ、ベンチャーも挑戦したことがある人に対しては興味があります。全く何もコミットしなかった人はもちろんいけませんが、会社からの目標やタスクに対してコミットをして結果を出してきた人については、評価は高いです。

もしそれができなかったとしても、その点をみてうちなら大丈夫だよと言ってくれる大手系の会社も多々あります。

というのも、大手の後にベンチャー行って合わなかったという人がほしいという依頼もあるくらいです。

無理に転職は禁物ですが、このくらいのニュアンスで捉えて心配しすぎないことが大切です。

転職JAPAN
ベンチャー転職に失敗・後悔する前に知っておくべきメリットやリスク、注意点 | 転職JAPAN こんにちは、ベンチャー・スタートアップへの転職のサポートをしているキープレイヤーズの高野です。 景気が悪くなり切る前に転職しようとする方が増えていますが、中でも...

転職する際には事前に周囲の了承を得られるように注意

なお、転職前のことにはなるのですが、あなたが心配なように、ご家族の皆さんも心配になるものです。巷では「家族ブロック」「嫁ブロック」と呼ばれるものもあるそうです(心配してのことなので、いい表現かはわかりませんが、そのまま使わせていただきます)。

自分の身の回りの人に納得してもらうことも転職の際には大切なことになりますので、きちんと話をしておくようにしましょう。大手商社からベンチャーに移った物流太郎さんはこのように奥さんに納得してもらったそうです。

スタートアップに転職する際におすすめのエージェント

ベンチャー、スタートアップに転職するときにやはりその会社について詳しく知っている人に相談したいという方が多いでしょう。

そこで、ベンチャー・スタートアップ転職に強いおすすめのエージェントをご紹介します。

(本当は私に相談していただければと思うのですが、自薦だけでもよくないと思うので、おすすめのエージェントを紹介しています。)

doda

dodaはパーソルキャリアが運営する転職エージェントサービスです。

私自身、パーソルキャリアの前身にあたるインテリジェンスに転職エージェントとして従事していましたが、リクルーティングアドバイザー(通称RA)の営業が強く、他社になりベンチャー案件が豊富にあることが特徴です。

インテリジェンス出身のベンチャー経営者も多く、dodaでしか掲載されていない求人も、なかにはあります。

一方で、パーソルキャリアはリクルートと並ぶ人材業界の大手企業なので、大企業傘下のベンチャー企業求人もあります。ベンチャー・スタートアップに転職したいが、まだどの規模の企業に転職するか決めかねている方にはうってつけですね。

地方の求人も豊富にあります。まだ知られていない優良スタートアップ企業への転職に興味のある方は、ぜひまずdodaに登録しましょう。

dodaが気になる場合は、私も以前働いていたので生の声を届けられると思います。お気軽に高野までご連絡ください。

リクルートエージェント

先ほども少し触れましたが、人材業界の最大手企業リクルートが運営する転職エージェントサービスがリクルートエージェントです。

リクルートは求人広告事業に端を発したこともあり、求人数が豊富にあることが特徴です。パーソルキャリアと同様に、リクルート出身の経営者も多数いるため、リクルート出身のスタートアップも紹介してもらえるかもしれません。

さらに、グループ会社で海外転職をサポートしていることもあり、スタートアップでもグローバルに働きたいという方にもおすすめです。大手企業の海外とのジョイントベンチャー立ち上げ、海外子会社の立ち上げなどはスタートアップの中でも待遇がいいことも多いです。

リクルートは総合的に転職支援が強いので、スタートアップ企業以外も考えていて、選考を受けながら考えたいという方は、まずリクルートエージェントに相談することをおすすめします。

JAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)

JACと略されることも多い、有名エージェントのひとつです。経営幹部などハイクラス求人の紹介に強みがあります。

またJAC Recruitmentの転職エージェントは、RAとCA(キャリアアドバイザー)を兼任しているため、双方をよく理解した上で、求人を紹介してもらうことができます。

スタートアップ企業はカルチャーを社長とともに作っていく段階であることも多く、社長と価値観がフィットすることも重要な要素のひとつです。企業と直接やり取りしているアドバイザーに紹介してもらうことで、カルチャーフィットが実現しやすくなる点でも、JAC Recruitmentはおすすめです。

キープレイヤーズもスタートアップ転職を絶賛支援中

最後になりますが、私の会社もスタートアップへの転職支援に力を入れているので紹介させてください。

各種転職エージェントサービスには、多くのエージェントが所属しているため、「このエージェントに話を聞いてもらいたい」という要望は通りづらいです。そうした悩みを解決するために、キープレイヤーズはHPから問い合わせていただいた方は全て高野が対応させていただいております。

私は、エンジェル投資やスタートアップの顧問をしていることもあり、数多くのスタートアップ経営者と日々話をしています。その中で、スタートアップで活躍している人の共通項もある程度見えてきました。

その経験を生かして、「まずスタートアップに今転職すべきかどうか」というところから、「どういったスタートアップが成長しており、また今後も成長見込みがあるか」まで、お話します。

数多くのスタートアップの情報が集まっていることもあり、限りなく内部に近い情報を提供することも可能です。

手前味噌ではありますが、これまで20年以上スタートアップ転職を支援してきた実績もあり、「高野が推薦する方なら活躍してくれるだろう」という期待ももたれやすく、転職後も活躍する場が与えられやすいと思っています。

スタートアップ、ベンチャー企業の採用、転職は魅力ありますが。分かり難さもあるのでお気軽にご連絡ください。

大企業からベンチャー転職/スタートアップへ転職を検討されている方は、是非ご連絡下さい。

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