38歳で転職は無理?体験談や成功しやすい人の特徴など解説

執筆者:高野秀敏
株式会社キープレイヤーズ/代表取締役
東北大→インテリジェンス出身。11,000人以上のキャリア面談、4,000人以上の経営者と採用相談にのる。55社以上の投資、7社上場経験あり、2社役員で上場、クラウドワークス、メドレー。165社上場支援実績あり。バングラデシュで不動産会社、商業銀行の設立からの株主、渋谷のバーのオーナーなど。

38歳での転職は厳しいのでしょうか。ライフスタイルに変化の起こりやすいこのタイミングで転職を考えている人は少なくないはずです。一般的には、30代後半の転職というと遅すぎるイメージがあるかもしれません。

たしかに、転職市場では若手人材の需要が高いので、年齢を重ねるにつれてハードルが上がってしまうことは事実です。

しかし、38歳の転職が絶対に不可能であるかというと、決してそんなことはありません。

実際に、若手よりも社会経験豊富で即戦力のあるミドル世代の人材を求めている企業はたくさんあります。

準備と対策をしっかり行えば、30代後半の転職を成功させることは十分可能です。

この記事では、38歳で転職する人の割合から、転職できる可能性、メリット・デメリットなどをご紹介します。求められるスキルや転職成功のポイントも解説するので、ぜひ参考にして行動に移してみてください。

年収アップにおすすめの転職サービス
第1位 第2位 第3位
識学転職 doda JAC Recruitment
★★★★★ ★★★★★ ★★★★
優れた成長企業を紹介! 国内最大級の求人数の転職エージェント ハイクラス向けで高年収求人多数
詳細 詳細 詳細
目次

38歳で転職する人数・割合

38歳で転職した人をピンポイント集計したデータは残念ながらありませんでしたが、35歳〜44歳の転職者数は総務省の労働力調査で明らかになっています。

労働力調査によると、2019年の35歳〜44歳の転職者数は66万人ほどで、転職者比率は4.7%です。

2019年の25歳〜34歳の転職者数は約86万人なので、確かに年齢による需要の差はあるといえるでしょう。しかし、思ったよりその差が少なく感じる人も多いのではないでしょうか?

38歳の段階で、年齢を理由に転職を諦めてしまうのはもったいないです。

38歳の転職で年収アップは可能?

厚生労働省の調査による令和2年1年間の転職入職者の賃金変動状況によると、35歳〜39歳における賃金変動状況は以下の通りです。

35歳〜39歳における賃金変動状況

前職の賃金に比べて「増加」した…37.4 %
前職の賃金に比べて「減少」した…33.7 %、
前職の賃金に比べて「変わらない」…27.2%

全年齢における賃金変動状況

前職の賃金に比べて「増加」した…34.9%
前職の賃金に比べて「減少」した…35.9%、
前職の賃金に比べて「変わらない」…28.4%

35歳〜39歳では、前職の賃金に比べて「増加」したという回答が一番多い結果でした。このことから、35歳の転職で年収アップを狙うことは十分に可能であると考えられます。また、全年齢における増加割合が「34.9%」であるのに対し、35歳〜39歳における増加割合は「37.4 %」であることから、年収アップを狙うには38歳は適齢期に値するといえるかもしれません。

38歳の転職事情〜難易度はどのくらい?〜

上述のとおり、38歳の転職は不可能ではありません。
とはいえ、若手の頃よりは求人数が絞られるので、難易度が上がるのは事実です。

一方で、キャリアアップを狙うなど、ポジティブな理由の転職は比較的歓迎されやすく、場合によっては年収アップも狙いやすい年齢でもあります。

応募するときは、基本的には即戦力が求められることを念頭に置いておきましょう。これまでのキャリアや実績によって評価が決まるので、自分のスキルがどれだけ活かせるかを考えながら転職先に目星を付けると良いでしょう。

また、30代後半になるとポテンシャル採用は厳しいので、全く未経験の分野への応募はおすすめしません。業界が違う場合でも、自分と企業とのなんらかの接点や、活かせるスキルなどを話せるように準備しておきましょう。

38歳の転職で求められるスキルとは?

38歳の転職者に対して、採用企業側は即戦力で活躍できる幹部候補として採用するケースが多いです。

具体的には、以下のような能力・スキルが求められます。

  • マネジメントスキル
  • 人材育成
  • コミュニケーションスキル
  • 問題発見・課題解決スキル
  • 業界・競合他社に関する知識
  • 人脈 など

過去の経験や自身の強みから、アピールできるスキルを伝えられるようにしましょう。

「マネジメントスキルは低くても、さまざまなクライアントとのコネクションがあり、人脈の広さでは負けない」などのように、自身の得意分野と採用企業側のニーズを結びつけることが大切です。

38歳の転職理由

38歳の転職理由をピンポイントに表したデータはありませんでしたが、厚生労働省による令和2年雇用動向調査結果の概況によると、35歳〜39歳までの転職理由は以下の通りです。

35歳〜39歳(男性)の転職理由

1位:会社の将来が不安だった(12.8%)
2位:労働時間、休日等の労働条件が悪かった(10.0%)
3位:給与等収入が少なかった(9.7%)
※その他の理由を除く

    35歳〜39歳(女性)の転職理由

    1位:職場の人間関係が好ましくなかった(13.0%)
    2位:定年・契約期間の満了(10.9%)
    3位:給与等収入が少なかった(10.2%)
    ※その他の理由を除く

    男性の場合は「会社の将来に対する不安」、女性の場合は「人間関係」による転職が多いという結果が出ています。第3位は男女ともに同じで給与等収入面での理由がランクインしています。

    38歳で転職に成功した事例

    38歳の転職成功事例です。

    福利厚生の良い大手企業に転職。年間収入はさほど大きく変わらないが、実質手取りがアップした。
    前職の専門商社で取り扱っていたメーカーの営業へ転職。自社製品の売り込みはやりがいを感じる。親身に相談に乗ってくれたエージェントの担当者の存在が大きかった。
    30代後半になり、仕事だけでなくプライベートも大切にしたいと考えるようになった。ノルマの多い営業から、営業事務へ転職。毎日定時退社できるので、趣味に時間を使えるようになった。

    転職の背景は人それぞれかと思いますが、転職活動を成功させている人は総じて転職の軸が明確です。自分が何を一番優先したいのかよく考えて転職活動を行うようにすると良いでしょう。

    38歳で転職に失敗した事例

    一方で、38歳で転職して失敗してしまったと振り返っている人もいます。

    前職を辞めたい気持ちから内定がないにもかかわらず退職届を提出。焦った状態で転職活動をしてしまったので、企業研究も浅いまま次の企業を決めてしまった…。
    前職では成績が良い方でしたが、転職先では思うようなパフォーマンスが出せず自分の限界を思い知りました。それに、結果が出せていたのは前の職場環境があってこそだとも実感。このタイミングで再転職は厳しいので、結局前職に出戻りさせてもらうことになりました。
    毎月のノルマがプレッシャーで転職したが、転職先では業務量が多く、残業が当たり前の風潮でしんどい。前の職場は毎月の結果さえ出していれば働き方は自由だったので、何方もどっちだと感じている。

    38歳で転職するメリット

    38歳で転職するメリットは、以下の3つです。

    • 年収アップを狙うなら適齢期
    • 自分の適性を踏まえて転職先を探せる
    • 役職ポジションも狙える

    それぞれ詳しく解説します。

    年収アップを狙うなら適齢期

    1つ目は、「年収アップを狙うなら適齢期」であることです。

    先に紹介したデータからもわかるように、年収アップや条件アップを狙うなら38歳頃のタイミングは適齢期であるといえます。

    20代がポテンシャル採用メインであるのに対し、30代後半の転職では即戦力が求められる分、スキルや実績に応じて待遇条件を考慮してもらえます。また、中途採用として専門性の高い知識やスキルが必要な仕事の募集にも十分応募が可能でしょう。

    自分の適性を踏まえて転職先を探せる

    2つ目は、「自分の適性を踏まえて転職先を探せる」ことです。

    30代後半になるとほとんどの人が社会人経験10年以上になるので、仕事における自分の適性をある程度把握しているのではないでしょうか。強みや弱み、得手不得手を理解している分、より自分にあった仕事や企業を探しやすいメリットがあります。

    最近では出戻りOKの企業もありますが、基本的に年齢が上がるにつれて再転職の難易度は上がるので、転職先を選ぶ時は客観的にあらゆる視点から企業を比較検討するようにしましょう。また、転職活動を開始したからといって必ずしも転職しなければならないというわけでもありません。よく考えた結果、現職に留まるというのも立派な選択肢のひとつです。

    役職ポジションも狙える

    3つ目は、「役職ポジションも狙える」ことです。

    成長途中の企業や組織改変のあった企業などでは、中途で役職ポジションを募集している企業も少なくありません。30代後半であればマネジメント経験のある人も多いので、このような求人にも応募が可能です。個人の力量にもよりますが、ポジションによっては年収アップも十分に見込めるでしょう。

    38歳で転職するデメリット

    続いて、38歳で転職するデメリットは、以下の3つです。

    • 大幅なキャリアチェンジは難しい
    • 求人数が少ない場合もある
    • 個人差が顕著に現れる

    それぞれ詳しく解説します。

    大幅なキャリアチェンジは難しい

    1つ目は「大幅なキャリアチェンジは難しい」ことです。

    30代後半の転職では即戦力やマネジメント能力が求められるので、基本的には業務一連の流れを理解している必要があります。そのため、大幅なキャリアチェンジはまず難しいと考えた方が良いでしょう。

    また、ポテンシャル採用は20代までで、30代後半では基本的にはこれまでの経歴から採用可否を判断されます。未経験の業界へ転職する場合でも、何らかの共通点や転職先で活かせるスキルが必要になることは押さえておきましょう。

    一方で応募先を絞りすぎてしまうと内定にたどり着けない可能性があるので、まずは自分のキャリアを見直して、できるだけ広い視野を持ってさまざまな企業を検討してみることをおすすめします。

    求人数が少ない場合もある

    2つ目は、「求人数が少ない場合もある」ところです。

    38歳の転職になると、時期やタイミングによっては求人数が少ない場合があります。すべての求人に当てはまるわけではありませんが、第二新卒限定の求人や、年齢制限が設けられている求人は存在します。

    そのため転職すること自体を最優先させる場合は、ポジションや年収のダウンも覚悟しておく必要があります。まずは自分が転職で何を一番叶えたいのかを明確にしておくことをおすすめします。

    個人差が顕著に現れる

    3つ目は、「個人差が顕著に現れる」ところです。

    実力のある人がしっかりと理由のある転職活動を行っていれば、複数企業から内定をもらえるケースは珍しくありません。一方で、なんとなく今の会社を辞めたいなどの理由から転職活動を行っていると、いつまでたっても採用が決まらないパターンがあります。

    30代になると、新卒や20代の頃よりもさらに実力における個人差が顕著に現れるようになります。自分ができることは何か、欲しいと思ってもらえるような強みは何かを意識して、相手に伝えられるよう準備しておきましょう。

    38歳転職で成功しやすい人の特徴

    38歳転職で成功しやすい人の特徴は、以下の5つです。

    • 自分を採用するメリットが提示できる
    • 臆さず自分の意思を伝えられる
    • プレッシャーのある仕事も任せられる
    • 業務遂行能力が高い
    • 周囲に対して配慮できる

    それぞれ詳しく解説します。

    ①自分を採用するメリットが提示できる

    1つ目は、「自分を採用するメリットが提示できる」ことです。

    転職では、採用側の目線に立ってものごとを捉えられているかどうかが非常に重要です。入社に対する自分の熱意や希望を述べることも大切ですが、それ以上に相手の立場に立って「自分を採用するメリット」を提示することが重要です。

    面接時の質問では、「自分が何を話したいか」ではなく「相手は何を知りたがっているのか?」という点に着目して回答するようにしてみましょう。

    ②臆さず自分の意思を伝えられる

    2つ目は「臆さず自分の意思を伝えられる」ことです。

    周りに合わせられる協調性も大切ですが、組織が利益を出すためには、ときには誰かの意見に対して反対の声をあげなければならない場面も必ず出てきます。そのような時に、周りに流されず冷静に自分の意見を伝えられる人は評価されます。

    選考の際も、面接官に合わせることも大切ですが、自分の意見をはっきりと伝えられた方が評価されやすいでしょう。

    ③プレッシャーのある仕事も任せられる

    3つ目は「プレッシャーのある仕事も任せられる」ことです。

    38歳になると社会人経験も長いので、「プレッシャーのある仕事も任せられる」ような人材が求められるようになります。

    もちろん人それぞれプレッシャー耐性には差がありますが、裁量の大きい仕事や、責任重大な仕事も任せることができる人材は重宝されます。

    ④業務遂行能力が高い

    4つ目は「業務遂行能力が高い」ことです。

    新卒採用の場合は周囲の人が手取り足取り教えてくれますが、中途採用では主体的に業務をこなしていく必要があります。自分ひとりで解決できない場合は早い段階でわかる人に聞いたり、他の人に振ったりするなど、適切なタイミングで自分の手から離す判断も必要です。

    ⑤周囲に対して配慮できる

    5つ目は、「周囲に対して配慮できる」ことです。

    単純に自分の仕事を片付けるだけでなく、チームのメンバーや周囲がより働きやすくなるような配慮ができる人は評価され、採用される可能性も高いでしょう。

    特に最近では、内定前に前職の人からどのような仕事態度だったかなどのアンケートを受ける「レファレンスチェック」が行われるケースもあります。

    「どうせ辞める会社だから手を抜いておこう」というように、現職でのモチベーションが低くなっている人もいるかもしれませんが、いざ調査される時になって後悔することのないよう、日頃から周囲へ敬意を持って仕事を行うようにしましょう。

    38歳転職で失敗する人の特徴

    38歳転職に失敗してしまう人の特徴は、以下の5つです。

    • 視野が狭い
    • 転職先にあれもこれも求めてしまう
    • 後先考えずに前職を辞めてしまう
    • 転職活動のことを社内の人間に話す
    • 自分はどこでも通用すると思っている

    それぞれ詳しく解説します。

    ①視野が狭い

    1つ目は「視野が狭い」点です。

    いくら即戦力が求められるとはいえ、転職先を極端に絞ってしまうと応募する企業が見つからなくなってしまう可能性があります。若手と比べても求人が少ないのに、さらに自分で絞りすぎてしまうと可能性が狭まってしまうばかりです。

    また、いくつか見つかったとしても応募数が少ない場合、転職活動を効率的に進められません。

    自分のスキルや経験が勝ってもらえる業界や職種は思っているよりもたくさんあるはずなので、ぜひキャリアの棚卸しをして応募できそうな企業がないか検討してみてください。

    ②転職先にあれもこれも求めてしまう

    2つ目は「転職先にあれもこれも求めてしまう」ことです。

    転職先に多くを求めすぎると、応募できる企業が少なくなり視野が狭まってしまいます。もちろん、待遇条件そのものはとても大切ですが、自分が転職に一番求めているものは何なのかを明確にしておくようにしましょう。

    たとえば入社時に年収がダウンした場合でも、評価制度次第で入社後の活躍がすぐに評価されるケースはあります。そうすると、生涯でみたときの年収は増えるでしょう。

    入社前にあれもこれも要望してしまうと、なかなか採用してもらえないことがあります。まずは自分が何を提供できるかを考えてみるようにしましょう。

    ③後先考えずに前職を辞めてしまう

    3つ目は「後先考えずに前職を辞めてしまう」ことです。

    転職したい気持ちが先立ち、感情的になって会社を辞めてしまう人もいるかもしれません。しかし、このような辞め方はおすすめできません。

    焦ってしまっては良い企業選びもできなくなりますし、もしリファレンスチェックのある企業であれば、仮にまずい退職の仕方をしていた場合に転職先にもばれてしまいます。

    転職活動が長引くと、焦りから正常な判断ができなくなることもありますので、基本的には現職で働きながら転職活動を行うようにしましょう。

    ④転職活動のことを社内の人間に話す

    4つ目は「転職活動のことを社内の人間に話す」ことです。これは転職活動でよくあるトラブルの原因の一つです。たとえ信頼のおける同僚でも、社内の人に転職活動を行っていることは言わないでおきましょう。

    また、同僚だけでなく上司や人事に話す場合も引き止めに合ってしまうケースが多いので注意してください。基本的には転職先が決まったタイミングで、あくまで報告として上司に伝えるのが良いでしょう。

    ⑤自分はどこでも通用すると思っている

    5つ目は「自分はどこでも通用すると思っている」ことです。

    実績は大事ですが、今の職場環境があってこそパフォーマンスが発揮できているのだということを念頭に置いておきましょう。もちろん実際にどこへ転職しても通用する人はいますが、自己評価と他己評価に乖離があると、転職活動でも苦労することになるので注意が必要です。

    転職先を決定するときは、転職先でも自分が通用するかどうか、できるだけ客観的視点を持って判断するようにしてみてください。

    38歳転職についてよくある質問

    38歳転職についてよくある質問をご紹介します。

    面接でプライベート事情を聞かれたら?

    面接でプライベート情報を聞かれるケースがあるかもしれません。

    ここで押さえておきたいのは、企業は「長く働いてもらえそうかどうか」が知りたいということです。伝えても特に問題ない情報であれば、できるだけ事実に即して回答しておくと良いでしょう。

    一方で、パワハラ要素のある質問や、明らかに不適切な質問に答える必要はありません。角が立たない程度に、当たり障りのない回答をしておきましょう。

    専門スキルがない場合はどうしたら良い?

    「自分には専門スキルがないから転職できないかも」という人もいるかもしれません。

    しかし、自分が思っている以上に自分を評価してくれる企業は存在します。応募先の見当が付かず悩んでいる場合は、自分に興味を持った企業からオファーをもらえる「スカウトサイト」を活用してみると良いかもしれません。担当エージェントがキャリアアドバイスをしてくれる「転職エージェントサービス」の利用もおすすめです。

    また、次の項では「未経験でも転職しやすい職種」を紹介するので併せて参考にしてみてください。

    38歳が未経験でも転職しやすい職種は?

    38歳が未経験でも転職しやすい職種は、以下の3つです。

    • 営業
    • 接客・販売
    • 事務系

    それぞれ詳しく解説します。

    ①営業

    営業職は、比較的未経験でも挑戦しやすい職種です。営業職では専門的なスキルよりも対人能力やコミュニケーションスキルが重要視される上、そもそも求人数が多いという背景もあります。

    30代以降の転職では即戦力を求められるのが基本ですが、これまでの社会人経験があれば、一通りのビジネスマナーや対人能力は身に付いていることでしょう。そのため、営業職ならポテンシャル評価も含めて採用してもらえる可能性があります。

    なお、未経験から営業への転職を目指すときに役立つスキルは以下の通りです。

    • プレゼン経験
    • 企画力
    • スケジュール管理能力
    • コミュニケーション能力
    • 調整力
    • 数値管理能力 など

    ②接客・販売

    接客・販売も募集が多く、比較的未経験でも転職しやすい職種です。こちらも営業職同様、専門的な知識よりもビジネスマナーや対人スキルが重視されます。

    未経験から接客・販売への転職を目指すときに役立つスキルは以下の通りです。

    • コミュニケーション能力
    • 対人スキル
    • 対象の商品に関する知識

    ③事務系

    事務系の職種も未経験からでも転職しやすい職種のひとつです。

    一般的には専門性の高いスキルがなくても、電話対応や書類整理など、基本的なビジネススキルで問題なく仕事ができる場合が多いです。しかし、その分倍率も高くなるので目指す場合は対策が必須になります。

    なお、未経験から事務系への転職を目指すときに役立つスキルは以下の通りです。

    • PCツールが使いこなせる(エクセル、ワードなど)
    • メールが使える
    • 電話対応経験

    38歳で転職する際の注意点

    38歳で転職する際の注意点は、以下の2つです。

    • 家族の理解を得た上で転職活動をする
    • 企業に求める条件を高く設定していないか

    それぞれ詳しく解説します。

    家族の理解を得た上で転職活動をする

    38歳では、すでに結婚し家庭を持っていたり、子育てをしていたりする人が多いでしょう。

    転職すると、場合によっては給与が一時的に下がる可能性もありますし、転勤や単身赴任を命ぜられる可能性もあります。転職活動をしていた事実を知らずに、急に「転職して少し給料が減った」「転職したから引っ越しする必要がある」と言われたら、奥さんや子供はいい気持ちはしないでしょう。

    また、在職中に転職活動をする場合は、休日の生活スタイルが変わる可能性があるので、事前に家族に伝えておきたいところです。

    家族を持つと自分1人だけの問題ではないので、転職活動を始める前に家族に相談しておきましょう。

    企業に求める条件を高く設定していないか

    転職活動では、転職先の企業にいくつかの条件を求めます。例えば、給与やボーナス、休日日数、福利厚生、残業時間などです。

    ここで注意すべきは、転職希望先の企業に求める条件を高くしすぎないということです。

    38歳で社会人経験や業界経験が長くなると、労働条件や待遇面に対してこだわりがでたり、希望が強くなったりします。しかし、全ての希望に合う求人を見つけるのは困難なので、希望の条件を羅列して優先順位をつけることをおすすめします。

    優先順位をつけると、本当に入社したい会社が明確になるでしょう。

    38歳で転職するときのポイント4つ

    38歳で転職するときのポイントは以下の4つです。

    • 職務履歴書は手を抜かない
    • 複数社を比較検討する
    • 期限を設けて集中的に行
    • 転職サービスの活用

    それぞれ詳しく解説します。

    ①職務履歴書は手を抜かない

    1つ目は、「職務履歴書は手を抜かない」ことです。

    面接が大事であるという考え方もありますが、最初に採用担当者の目に留まるのは職務履歴書です。この1枚の資料の仕上げ具合によって今後の印象が大きく決まるので、アピールポイントはわかりやすく簡潔に凝縮するように心がけましょう。

    内容を読みやすくまとめることはもちろん、手書きの場合は誤字脱字などにも注意が必要です。また、写真も綺麗に取るようにしましょう。最近では履歴書用の写真を撮れるアプリなども出ているので、必要に応じて活用してみてください。

    ②複数社を比較検討する

    2つ目は「複数社を比較検討する」ことです。

    転職活動を行う際は、必ず複数社を比較検討して選考を受けるようにしましょう。一社ずつ丁寧に受けたいという気持ちもわからないでもないですが、複数社の条件を比較することで自分との相性や条件をより客観的に測ることができます。

    また、いきなり第一志望の企業を受けてしまうと、面接で思うような受け答えができないケースもあります。第一志望の練習になるメリットもあるので、少しでも気になる企業には勿体ぶらずにどんどん応募してみるようにしましょう。

    ③期限を設けて集中的に行う

    3つ目は「期限を設けて集中的に行う」ことです。

    転職先の吟味はとても大切ですが、一方でスピード感も重要です。長期戦になると体力だけでなく心理的負担も大きくなってしまうので、モチベーションの高いうちに、期限を設けて集中的に応募していきましょう。

    特に中途採用では、新卒採用とは違い枠が埋まった時点で募集終了となるケースが多いです。後から後悔することのないよう、気になる求人には早いタイミングで応募してみることをおすすめします。

    ④転職サービスの活用

    4つ目のポイントは「転職サービスの活用」です。

    現代社会で転職するなら、転職サービスの活用は必須です。実際にほぼすべての人が、何かしらの転職サービスを活用して転職活動を行っています。中には直接応募のみ受け付けている企業も存在しますが、広い視点で転職先を探したいなら、転職サービスをぜひ上手く活用してみてください。

    次の項では38歳におすすめの転職サービスを具体的に紹介します。何に登録すれば良いかわからないという人はぜひ参考にしてみてください。

    38歳転職におすすめの転職サービス

    38歳転職におすすめの転職サービスを紹介します。

    38歳におすすめの転職サイトは?

    転職サイトとは、転職支援サービスのひとつで、さまざまな求人の中から自分の望む条件に絞って求人を探すことができます。ほとんどの企業が何かしらの転職サービスへ委託して求人掲載をしているため、まずは1〜2社に登録しておくと情報収集に便利です。

    転職サイトごとに強みや特徴は異なりますが、幅広く求人をチェックしたいのなら「リクナビNEXT」や「doda」に登録しておくとよいでしょう。求人掲載数が多く網羅性もあるので、転職先の目星がついていない段階でも効率的に情報チェックを行えます。

    35歳におすすめの転職エージェントは?

    転職に少しでも不安を抱えている人は、担当者が二人三脚で支援してくれる「転職エージェント」に登録しましょう。

    転職エージェントでは、一人ひとりに担当者がついて転職活動を手厚くサポートしてくれます。面接や履歴書のアドバイスを貰えるだけでなく、今後のキャリアや転職全般の悩みについて快く相談に乗ってくれます。

    転職エージェントもサービスごとに特徴が異なりますが、メジャーどころでは、「リクルートエージェント」や「doda(エージェントサービス)」がおすすめです。エージェントとの相性もあるので、2〜3社の担当者とまずはキャリア面談をしてみると良いでしょう。求人ごとに使い分けるのも良いですし、相性の良し悪しで1社に絞るのも良いかもしれません。

    35歳におすすめのスカウトサイトは?

    スカウトサイトは、登録してプロフィールを記入しておくだけで、企業側からオファーをもらえる画期的な転職サービスです。自分からアプローチせずとも受動的に就職活動を行えるので、なかなか時間を取る暇がないという人にもおすすめです。

    特に「ビズリーチ」では利用者の転職実績の6割が35歳以上(2018年6月時点) なので、38歳のタイミングでも安心して使えるでしょう。またハイクラス向けのスカウトサイトなので、年収アップを狙っている人にもおすすめのサービスです。

    「スカウト」という言葉に抵抗のある人もいるかもしれませんが、プロフィール欄を埋めるだけでもキャリアの棚卸しができるのでおすすめです。また、登録してみたら意外な企業からオファーを貰えたという事例も多いので、少しでも転職を考えている人はぜひ登録してみてください。

    まとめ

    以上、38歳で転職する人の割合から、転職の実態、おすすめのサービスまで紹介しました。

    結論、38歳での転職はまだ間に合います。20代の頃よりも求人数が減るのでハードルが高くなるのは事実ですが、自分としっかり向き合って対策を行えば、転職を成功させることは十分可能です。むしろ地道にキャリアを積んできた人が報われるタイミングでもあるので、誠実に仕事に向き合ってきた人は自信を持って転職活動に臨んでみてくださいね。

    また、これまでのスキルを買ってくれる企業が上手く見つかれば、年収アップも十分に狙えるでしょう。40代に入ると転職難易度はますます上がるので、転職を検討している場合は今のタイミングで早急に行動にうつすことをおすすめします。

    転職活動はできるだけ短期集中型で行うようにしましょう。長期戦になるとモチベーションが保てなくなることも多いので、複数社に同時応募して効率的に選考を進めてみてください。また、検討を重ねた結果現職に留まるというのも立派な選択肢のひとつです。

    ぜひこれを機に、本記事を参考にしながら今後のキャリアについて考えてみてくださいね。

    年収アップにおすすめの転職サービス
    第1位 第2位 第3位
    識学転職 doda JAC Recruitment
    ★★★★★ ★★★★★ ★★★★
    優れた成長企業を紹介! 国内最大級の求人数の転職エージェント ハイクラス向けで高年収求人多数
    詳細 詳細 詳細
    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    この記事を書いた人

    コメント

    コメントする

    目次